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ある閉ざされた雪の山荘で

はやくも2024年のワースト映画候補に出合えてしまった…。

読んでいないが、もしかしたら原作は褒められるところがある作品なのかも知れない。でも、この映画は間違いなくクソ映画だ。

なので、原作の設定そのままでおかしくなっているのか、脚色や演出、演技によっておかしくなっているのかは分からないが、以下にクソだと思った理由を列記していきたいと思う。

まず、作中に文庫本が出てきたことからも分かるように、本作の元ネタはアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」だ。

でも、集められた7人のうち、死んだとされるのが3人で、犯人とされるのが1人だから、実際は「そして3人が残った」(ジェネシス)だよね…。

しかも、死んだはずの3人は生きているし、真犯人はこの7人のメンバーとは別の者だったんだから、いい加減にしろと言いたい。ご都合主義もいいところだ。冒頭に紹介された7人でないものを真犯人にしておきながら、何が二重三重のトリックだ、何が驚愕のラストだって思う。

その紹介シーンも酷かった。探偵ポジションの主人公を劇団のファンの売れない俳優にして、パンフレット片手にそれぞれのメンバーを点呼させるなんてクソみたいな脚本をよく脚本家を名乗っている者が書けるものだと呆れてしまった。

まぁ、本作のストーリーが全て舞台上で演じられた演劇なのではと思わせるようなラストシーンは悪くはなかったが、そこまでやるなら、事故で下半身付随となったものの舞台復帰した女優というのも実は舞台上の創作されたエピソードだとにおわせても良かったのではないかと思う。というか、真犯人をこの下半身付随になった女優にするのはなんだかなという気がする。昔の大映ドラマじゃないんだから、障害を負わされた人を悪役にするのは今のポリコレ観点からするとダメでしょって思う。

ところで、元・乃木坂46の西野七瀬に、お嬢様だから世間知らずで演技が薄っぺらく見た目が良いだけという設定の女優を演じさせるのって、なかなか、“ユーモア”が効いているよね。

あと、最後に主演俳優が所属するアイドルグループによる作品とは全くイメージの異なる主題歌が流れていてガッカリした。
結局、旧ジャニーズは何も反省していないということだよね。
ただ、これまでなら、ヤフーの映画レビューはジャニオタのマンセーコメントだらけだったのに、本作に関しては辛口のコメントも多かったので、ジャニーズの酷い会見以降、何でもマンセーする妄信的なファンも減っているんだろうなというのは実感した。



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