ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜
ムロツヨシが出ているというだけで、福田雄一作品に思えてしまうところはあった。内容がコメディ寄りなら尚更そうだ。
しかも、福田作品「親バカ青春白書」でムロツヨシの娘役だった永野芽郁も出演している。
だから、福田作品のようなくだらないギャグや内輪ネタを連発する中身があまりないドラマになりそうだと誰もが思っていたのではないだろうか。
実際、自分もシリーズ(YouTubeで流している動画までは見ていないが)全話を見た印象としては、ちょっと上品になった福田作品と思ったくらいだったし…。
まぁ、十分に下ネタや老害的思想は満載だったが、福田作品ほど不快ではないってレベルかな。
ストーリー自体に関しては、終盤3話が駆け足すぎるといった感想を抱かずにはいられなかった。
最近は、最終回の放送枠を延長しないドラマが増えた中、特にコミカル路線の作品では延長されないことが多い中、最終回が10分延長となっていたのは、少しでも駆け足感を薄めるためだったのではないだろうか。
ストーリー展開が駆け足になった理由は明白だ。W主演の1人、永野芽郁が新型コロナウイルスに感染し、休養することになったからだ。
そのために、2週分がそれまでの放送エピソードの総集編と、新撮による永野芽郁が絡まないスピンオフ的なシーンで構成された特別編となってしまった。
多くの視聴者は、その2週分の放送期間を延長してくれることを期待していたが、最終的には特別編を除くと全9話で終わってしまったということは、おそらく、編成的な理由で放送期間を延長することができなかったということなのだろうと思う。
本来なら、W主人公のうちの1人である先輩女性警察官の秘めたるものを小出しにしながら、もう1人の主人公である新人女性警察官の成長をじっくり描き、さらに、後半5話くらいを使って、シリーズを通じて描かれていた“守護天使”と呼ばれる容疑者と、その容疑者によって重傷を負うはめになった女性警察官の復帰ストーリーを展開していくつもりだったのではないだろうか?
しかし、2話分が削られてしまったとはいえ、“守護天使”の正体や負傷した警察官の復帰を描かずに、そのうち作られるかも知れない第2シーズンやスペシャル、劇場版、あるいは、Hulu配信作品などの続編をにおわせる終わり方にしたら大ひんしゅくとなるのは確実だから、とりあえず、最低限、先輩の秘めたる思いの理由と、負傷警察官の復帰、そして、守護天使の正体だけは今回のシリーズ内で描いておいて、いったんは完結させることを選んだのではないだろうか?
もっとも、毎回、永野芽郁演じる新人がナレーションで言及している“父ちゃん”が登場することなく終わってしまったので、それは、今後の続編を待たなくてはならないということなのだとは思うが。
それにしても、永野芽郁は感染が発表されてから復帰するまでの期間が短かったよね…。
特別編の2話目の時なんて、顔出しこそなかったけれど、明らかに復帰してから録ったと思われる彼女の声が入っていたしね。
というか、彼女に限らず、コロナに感染した芸能人の職場復帰って早すぎないか?本当に完治しているのか?
完治していないから、次から次へと芸能人の感染が相次いでいるのでは?
保健所が復帰OKを出しているから問題ないとはいえ、まだ、体調が完全でないうちに復帰せざるをえないのは、日本のエンタメ現場が自転車操業でリスケジュールが難しいからなんだろうが、そんな免疫が安定していない状態の人間を現場に戻したら、コロナ感染拡大とまではいかなくても体調不良者を増やすだけだと思うんだけれどな…。
そういえば、自分がかかわっている仕事関連で陽性者が出たが、いまだに復帰が許可されていないぞ。
熱はとっくの昔に下がっているのに、咳が続くから保健所からは出社ストップを出されているらしい。その人は体調悪くなって、今日で丸4週間だけれど、熱が下がってからは2週間くらい経っているんだよね。
そう考えると、芸能人は本当に保健所や医者の助言を守っているのかどうかも怪しいよな…。
ちなみに私は、永野芽郁のアンチではありません!
ショートヘアの女性には興味がない自分でも、女性警察官制服フェチでもない自分でも、本作のショートヘア女性警察官役の永野芽郁は可愛いと思ったくらいだしね。
というか、永野芽郁って、時々利用する風俗店のお気に入りの娘に似ているんだよね…。
《追記》
最近のドラマって、オープニング曲とかエンディング曲が単なるBGMと化していて、きちんとしたオープニング映像とかエンディング映像がないものって多いよね。
まぁ、ネトフリにはオープニングやエンディングを飛ばす機能があったりするし、エンディングに関しては、こちらで設定を解除しないと勝手に次のエピソードに飛ばされたりするからね…。
それでも、エンディングは小窓に追いやられ、次のエピソードやおすすめ作品の広告がデカデカと表示されるんだから、いかに、世の中の多くの人は映画やドラマ、アニメのオープニングやエンディングを見ないかってことなんだろうね。
そういう視聴者はいかにもなオープニングやエンディングは見てくれないから、オープニング曲やエンディング曲を冒頭シーンやラストシーンのBGM扱いにしているんだろうね。
本作のmiletによるエンディング曲“Ordinary days”はいかにもmiletって感じの曲で良い曲だと思うんだけれどね。
BGM扱いだから、そんなに注目されている感じはしないよね。
視聴率を落とさないためにはきちんとしたエンディングはいらないけれど、エンディング曲をヒットさせるなら、きちんとしたエンディングは必要ってところかな?