MOTLEY CRUE/DEF LEPPARD THE WORLD TOUR 11/3神奈川
Kアリーナ横浜に行ったのはこれが初めてだ。スタンド席でも見やすいことは見やすいと思うが、音はあまり良くないと思った。音が売りだったのでは?もしかすると、邦楽基準でレベルを合わせているから大音響の洋楽HR/HMだと音が悪く聞こえるのかな?
あと、多くの人が指摘しているように動線がクソ。開場から試合終了までずっといる人が少ないスポーツの試合での使用を主目的にした会場なら試合中はトイレの利用が集中することがないから、トイレが少ないとか、通路が狭いというのは仕方ないけれど、Kアリーナは一応、コンサート専用アリーナとうたっているのだから、これはダメでしょって思う。動線が悪いなら規制入退場すればいいのにそれすらしないんだから呆れてしまう。まぁ、洋楽ライブだと言うことを聞かない外国人や帰国子女の客が多いからやらないんだろうが…。
それから、Kアリーナに限らず、有明アリーナとか東京ガーデンシアターといった最近出来た会場に共通していることなんだけれど、地図上では自由に行き来できる道路や通路があるのに、来場者はその経路を使うなと言ってくるのは何故?もしかすると、周辺の施設や店舗との根回しがきちんとできていないのか?だから、コンサート来場者に対するバッシングが強く、会場側は来場者をバイキン扱いして遠回りさせているのか?
それにしても、洋楽HR/HMのライブは久しぶりだ(まぁ、夏にMR. BIGを見ているから言うほどでもないか…)。最近、アイドルやアニソンのライブばかり行っているし、購入しているCDもほとんどがアイドルかアニソンだけれど、元々はメタル野郎だったんだよね…。
ちなみに、モトリーを見るのは、2015年のさいたまスーパーアリーナ公演以来。デフレパは2008年に日本武道館でホワイトスネイクと行ったジョイント・ツアー以来だ。
米国で行われたポイズンやジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツも含めた4組での来日は実現しなかったけれど、モトリーとデフレパが見られるだけでも満足って感じかな。
ちなみに、この日の公演はデフレパが先攻、モトリーが後攻というタイムテーブルだった。
⚫︎デフ・レパード
まず定刻通りの開演時間17時ちょうどにスタートしたことに驚いた。
ちなみにセットリストはこんな感じだ。
2nd『ハイ&ドライ』2曲(Vo.ジョーの衣装チェンジタイム用のインスト曲含む)
3rd『炎のターゲット』3曲
4th『ヒステリア』6曲
5th『アドレナライズ』1曲
ベスト盤『デフ・レパード・グレイテスト・ヒッツ』1曲
7th『ユーフォリア』1曲
最新オリジナル・アルバム『ダイアモンド・スター・ヘイローズ 』3曲
代表作である3rdと4th、それに最新作を中心にした王道のセトリの組み方といったところかな。
本公演はモトリーが後攻=メイン扱いのタイテだから、ファンの比率も若干モトリーが多い感じになっていると思われ、デフレパ楽曲のシンガロング度はちょっと低いようにも見えた。
でも、80年代後半から90年代初頭のHR/HMのブームをリアルタイムで経験した人なら『ヒステリア』からのヒット曲を知らない人なんていないから、まぁ、ほとんどの人が楽しめたのではないかと思う。
気になったことは、上半身裸のイメージが強いG.フィル・コリンが脱がなかったことくらいだろうか。ジョーは15年前に見た時よりも声が出ていたと思う。G.ヴィヴィアン・キャンベルは闘病生活を送っていたが元気になって何よりだ。Ds.リック・アレンはこういうことを言うと障害者差別だなんだと指摘されてしまうかも知れないが、片腕でドラムを叩いているのに世の中のほとんどのロック系ドラマーよりパワフルな音を出しているんだからすごいなと思った。そして、ちょっと前に暴漢に襲われたという心配なニュースもあったけれど、その影響もないようで安心した。体調不良のフィル・コリンズ(フィル・コリンではない!)の姿を見ても分かるように、ドラマを叩くのって体への負担が大きいのに、片腕のリックが相変わらずパワフルに叩いているんだからすごいなと思う。B.リック・サヴェージに関しては特に不安材料はないか…。
⚫︎モトリー・クルー
デフレパが定刻通りなのは、まぁ、そんなこともあるかなくらいに思えるが、モトリーまできちんとオンタイムで登場したことには驚いた!
そして、モトリーが後攻=モトリー推しが多いからか、盛り上がり度はやはり、こちらの方が上のようだった。
カバー曲コーナーでは、“スモーキン・イン・ザ・ボーイズ”などモトリーのレパートリーとして定着している曲以外にもビースティ・ボーイズの“ファイト・フォー・ユア・ライト”も演っていた。ピースティーズの楽曲には“ノー・スリープ・ティル・ブルックリン”というメタル度の高い曲があるのに、“ファイト・フォー・ユア・ライト”の方を選んだのかと思ったりもした。
モトリーのセトリも80年代の代表曲、人気曲を中心に最近の曲を混ぜたといった感じなので王道と言っていいと思う。
まぁ、盛り上がる曲を優先したので、バラードが“ホーム・スウィート・ホーム”のみになってしまい、全米シングル・チャートでの成績が最も高位の“ウィズアウト・ユー”やMVが話題となった“オール・アイ・ニード”が外されてしまっているのは残念ではあったが。
そういえば、洋楽ライブ現場ってバラードの時にスマホのあかりをペンライトがわりにするけれど、この文化がどうも好きになれないんだよね。
普段、ペンライトとかサイリウムをアイドル的、歌謡曲的と見下している連中が結局、見下しているジャンルのファンと同じようなことをしているからかな?
アイドル的と言えば、MCで“てっぺん(天空席)の奴等、聞こえてるか?”と煽っていたが、それって、主語が変わっただけで、アイドルが“上の席の人も見えてますよ!”って言うのと同じだよね。
それにしても、ポリコレだコンプラだセクハラだと世間の目が厳しくなったのに、いまだにセクシーなダンサーをはべらせているモトリーは良くも悪くもすごいよねと思った。
あと、ファンをステージにあげて一緒に写真を撮るコーナーがあったが、その際にメンバーがそのファンを“若くて美しい女性”と言っていたことが気になって仕方なかった。日本人というか、東アジア人から見たらどう見てもアラフォー。もしかしたら、童顔でアラフォーに見えるアラフィフ程度なんだけれど、欧米人からすると若者に見えるんだね。やっぱり、東アジア人って世界的に見ても童顔なんだね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?