しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~
長年親しまれてきたアニメコンテンツがCGアニメーション化されて、ブーブー文句を言うのは日本のネトウヨ老害オタクだけだ。
海外ではミッキーマウスなどの長寿コンテンツがCG化され普通に受け入れられている。というか、日本だってCGアニメ化された「ドラえもん」や「ルパン三世」を否定する子どもはそんなにいないのでは?
結局、日本が後進国になったのって新しい技術を手抜きだなんだと言って否定する老害のせいなんだよね。
コンピューターを導入して作画することを手抜きだと思っている連中は本当にアニメや映像のことを理解しているのだろうかと思う。
レンダリングって結構時間かかるんだよね。そして、レンダリングしている途中でうまく行かないこともあるから、基本、その作業中も監視するスタッフは必要。人件費とかのコストは多少減らすことはできるかも知れないが、実際は全然、手抜きではない。
というか、日本の老害アニオタが好きな手描きアニメと呼ばれるものだって、ほとんどの工程がコンピューター上で行われている。セル画なんて今は使っていないから、要は大元の画を手描きで行っただけなんだよ。
老害どもが、CGを毛嫌いするから、手描きに見えるような作画をしているだけなのに、アニメは手描きに限るなんてほざいているんだから、本当、日本のアニオタって無知の塊だよね。だから簡単に自民党に洗脳されてネトウヨになってしまうんだよね。どう考えたって、自民党の連中はオタクなんて嫌いなのに、自分たちの味方だと思っているんだからね。それで、アホみたいに自民を支持して、その結果、インボイスを導入されて、自分たちが好きなアニメ業界が苦境に立たされているんだからね。呆れてしまう。
本作「しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜」は、「クレヨンしんちゃん」シリーズ初のCGアニメ作品だ。
通常の作品と異なる作りの作品ということで、本来の劇場版シリーズの公開時期であるゴールデンウイークではなく、夏休み映画としての公開となった。本来はGW公開予定だったがコロナの影響で2020年度作品「クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」が9月公開に、2021年度作品「クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」は7月公開に延期されたが、こうしたケースを除くと、GW以外に劇場版が公開されるの1993年の1作目「クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王」以来となる。
となると、通常の劇場版の公開時期の春休みではない時期に公開された「ドラえもん」のCGアニメ映画「STAND BY ME」シリーズのように、通常の劇場版シリーズにカウントされない番外編扱いになるのかと思ったりもしたが、エンドロール後に来年公開予定作品の特報映像が流れたので、これは正シリーズ作品の1本とされているようだ。同じ東宝配給のテレビ朝日アニメの劇場版でも対応は違うということか。
ただ、本作のCGは非常にしょぼいものだった。ぶっちゃけ、CGにしたことによってスケールアップしているのかと思ったがそうでもなかった。CG化すること自体を批判するつもりは毛頭ないし、CG化することを否定する連中は老害だと思っているが、本作に関してはCG化したことによる効果は全くなかったと言っていいと思う。
CG化する最大のメリットは新規ファンの開拓だと思う。「STAND BY ME」シリーズやCG版「ルパン三世」からは若い観客や海外の観客に見てもらおうという意欲は感じられたが、本作に関しては全くそういうものはなかった。
というか、話が酷い。ぶっちゃけ、駄作と言っていいレベルだ。
親ガチャのせいでティッシュ配りの仕事をするのが精一杯で唯一の生きがいが地下アイドルの応援という青年を悪役にしているが、それはネトウヨ思想から来るものに思えて仕方ない。
まず、ドルオタに対する偏見が酷い。アイドルを応援し結婚もしていない人間は一人前ではないと言っているようだ。
そして、努力が足りないからティッシュ配りのような仕事しかできない。そうなってしまったのは自己責任だという主張も込められている。ネトウヨは自己責任論が好きだからね。
また、この青年や彼を利用する悪の組織のボスが世の中というか政治を批判していることも気になって仕方ない。まるで、政権批判というか、自民党を批判する者は反日・在日だとほざくネトウヨ思想が取り入れられているようだ。
つまり、ドルオタや政権批判する者は犯罪者予備軍という洗脳をファミリー向け映画でしているということだ。本当に酷い内容だ。
まぁ、監督・脚本が大根仁ということが発表された時点でクソ映画になる予感はしていたけれどね。
政治的なメッセージが込められていた韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」を単なるお涙頂戴映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」にリメイクした人間だからね。
いじめや両親の離婚の描写もテンプレだし、ドルオタに対する偏見や自己責任論の展開もそうだけれど、この作品を見ると、所詮、大根仁って大した苦労もしたことがない上級国民のまま、老害ネトウヨのオッサンになったんだなというのがよく分かる。
というか、やたらと下ネタが多いのも気になった。しんのすけがお尻ブリブリをやるのはいいんだけれど、幼稚園の先生(女性)にやらせるのはダメでしょ。それから、しんのすけが何度も鬼頭明里演じるゲストキャラの胸を触るのもダメ!
いくら原作は本来は青年コミックだったとしても、アニメはファミリー向け作品と認識されているわけだし、90年代ならまだしも、2023年になって、こういう描写を盛り込んでいるのは理解できない。
というか、社会的・政治的な描写も薄っぺらいんだよね。大根仁に限ったことではないが、日本の映画やドラマ、アニメを作る人間ってニュースも見ないし、新聞も読まないから、こういう描写にリアリティが全然ない。それは、ウヨ寄りの作品だろうと、パヨ寄りの作品だろうとそう。
そんな出来の悪い作品なので、せっかく鬼頭明里という演技力のある声優をキャスティングしたのに、全然、それが活かすことができていなかったと言わざるを得ないと思う。というか、あかりんに“チン”とか言わせて喜んでんじゃねぇよ!
本当、老害ネトウヨ親父の作った映画って感じだった。というか、老害のくせに老害が嫌いなCG作品にしているのも意味不明だ。
ところで、サンボマスターの主題歌だが全く新曲に聞こえないよね。もしかすると、本作の悪役がイケメンでないモテない男だから選ばれたのかな?ルッキズムの極みで呆れてしまう…。そういえば、「世界のイケメンボーカリストたち」という一覧の中にサンボマスターが混じっているのを見た時は笑い死にしそうになったな…。