見出し画像

【推しの子】 -The Final Act-

配信ドラマ未見のまま、そのドラマの完結編となるこの劇場版を鑑賞した。
どうやら、主人公の元医師と患者の少女が亡くなり、2人が推しである人気アイドル・アイの双子の子どもとして転生し、アイが殺害されるまでのドラマ版1話に相当する部分が比較的丁寧に描かれているようだ。
確かに原作も読んでいない、アニメも見ていない、配信ドラマも見ていないという人からすれば、いきなり配信ドラマの完結パートだけ見ても何がなんだか分からない、アクアやルビーは何を考えているんだ?アイって誰だ?になる。
それに、齋藤飛鳥の出番もなくなってしまうので客寄せパンダとしても機能しない。

でも、ここまで長々と振り返る必要はないのではないかと思う。
しかも、アイが殺害されて以降、配信ドラマ最終8話に相当する部分まではアイキャッチ的な感じでさっと振り返られるだけ。
これだと、ルビー以外の新生・B小町(アイが所属していたアイドルグループを新たなメンバーで復活させたもの)のメンバーがモブキャラになっている。アクアの元恋人・あかねなんて、この映画で初めて、推しの子というコンテンツに接した人は“誰?”って感じだと思う。

バランスが悪すぎるんだよね…。映画としてはダメダメな作り!
まぁ、この完結パートは感動できるんだけれどね。でも、それは、自分がこれまでに発表されたアニメを見ていて、アクアやルビー、アイというキャラクターを理解しているからに過ぎない。

ただ、感動してしまった自分にモヤっとしてしまうのも事実。アイとアクア、アクアとルビーの間にある感情って、やっぱり近親相姦的な面はあると思うんだよね…。


ところで、チラシなどに終劇って書いてあるけれど、これって間違った表記なんだよね。本当は劇終。昔の香港映画は昔の日本みたいに横書きでも右から左に文字が流れていたから画面表記上は左から見ると終劇となっているだけ。それを知らない人が多過ぎる。きっかりいつからかは分からないが80年代に入ってちょっと経って以降に作られた香港映画を見ると、ちゃんと左から劇終ってなっているんだよね。ロクに香港映画を見てもいないのに香港映画通みたいな感じで終劇とか言っている連中は⚫︎んで欲しい。

いいなと思ったら応援しよう!