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十二単衣を着た悪魔

ひき逃げという犯罪行為をした伊藤健太郎が主演ということで問題になっている「十二単衣を着た悪魔」を鑑賞。

先週公開された伊藤出演作「とんかつDJアゲ太郎」は出番が少ないので公開延期する必要はないと思っていたが、本作は主演作なんだし、負傷者も出してしまったということを考慮すると公開延期すべきだったと思う。

まぁ、ネット上では女性を中心に「作品に罪はない」論者が相次ぎ、実際、劇場にも伊藤のファンと思われる女性が駆けつけていた。これが、イケメン無罪ってやつか…。

あんたら、ピエール瀧や新井浩文の時は叩きまくっていただろって言い返したい気分だ。

そして、本作には伊藤同様、容疑者になった伊勢谷友介も出演している。しかも、伊勢谷も本作だけではなく「とんかつDJアゲ太郎」にも出演している。ただ、本作における彼の出番は多くはないし、「とんかつ」の時も助演だった。そして、犯した罪が薬物絡みなので、伊勢谷を理由にした公開延期は本作も「とんかつ」も不要だとは思う。

 さらに、本作にはもう一つ、問題がある。それは、メガホンをとった黒木瞳による出演者へのパワハラ・セクハラ行為だ。伊藤健太郎と伊藤沙莉のシーンで黒木瞳が、台本にないキスをするように伊藤健太郎に命じたという。これは、伊藤健太郎に対するパワハラだし、台本にないキスをされた伊藤沙莉に対してはセクハラだ。このシーンでキスされた直後の伊藤沙莉の顔は明らかに演技ではなく、素になって驚いていた表情だった。これって、女性にAV出演を強要することと同じだし、台本にないレ○プや中○しをいきなり撮影本番時にされるAV女優とも同じだよね。でも、フェミ的主張の人たちって、AVの時は騒ぎ立てるのに、この作品では騒がないのは何故?監督が女性だから?主演がイケメンの伊藤健太郎だから、騒ぎが大きくなって公開延期とかになると、自分たちの楽しみがなくなるから?山下智久の問題の時もそうだけれど、本当、日本のフェミの主張ってダブルスタンダードだらけなんだよね。ただ、自分たちが嫌いなオッサンが問題を起こしたから攻撃している。自分たちが毛嫌いしているオタクが好きなものだから喜んで抗議している。そういう風にしか見えない。だから、フェミ的主張は信用できないんだよ。

 そういえば、伊藤沙莉も、伊藤健太郎や伊勢谷友介と同様、「十二単衣」と「とんかつ」に出ている俳優なんだよ…。まぁ、彼女は逮捕されていないけれどね。

それにしても、本作での伊藤沙莉の演技は下手くそにしか見えなかったな…。可愛いとは思うけれどね。特にラストシーンなんてめちゃくちゃ可愛い。でも、演技に関しては、“アレ?伊藤沙莉って、こんなに演技下手だったっけ?”って思うレベルだった。

あの声が時代劇には合わないのか、それとも、黒木演出のせいなのか、理由は分からないが…。

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本作の演出は全体的にホメられたものではないかなという気はするから、後者の可能性が高そうだな…。

VFXは安っぽいし、若手女優の老け演技のカツラは朝ドラレベルの安っぽさだし、セットもいかにも朝ドラレベルのセットって感じだしね。ちなみに、朝ドラをdisっているわけではありません。

大手の配給作品ではないから、予算が潤沢ではなかったのかな?だから、主演俳優が逮捕されても公開延期に踏み切る余裕がなかったのかな?

でも、映画会社としてのキノフィルムズは大手ではないけれど、木下グループ自体は大手だから、映画1本公開延期にしたくらいじゃ、影響なさそうなんだけれどな…。木下自体、コロナで業績が不安定なのだろうか?

 と、問題点ばかり指摘したが、ほめられる点もいくつかあるんだよね。

タイトルロール(「プラダを着た悪魔」のパクリだよね)でもある女御役の三吉彩花の演技はかなり良かった。貫禄もあったしね。

それから、ラストシーンはベタな展開かもしれないけれど感動した。

そして、何故、タイトルがPCの変換風に出てくるのか意味不明と思った点もそのラストシーンで回収されていた。

こうした箇所は良かったかなと思う。

ところで、本作は現代人が過去にタイムスリップする話だけれど、同様の展開のドラマ「アシガール」にも伊藤健太郎は出ていたよね。

本作では、タイムスリップする当事者なのに対して、「アシガール」では主人公がタイムスリップした時代の人間を演じているという違いはあるけれど。

それから、ラサール石井が右大臣で登場するのが面白かった。まぁ、右大臣・左大臣の右・左は右翼・左翼とは関係ないけれどね。

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