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「ラストアイドル ラストライブ」昼の部:ラストアイドル ラストライブ LAST DANCE
実はラストアイドルの単独ライブを見るのは、コンサート、定期公演含めてこれが初めてだ。
ラストライブだけれど。
これまでに生で見たラスアイはTOKYO IDOL FESTIVALのステージが2回(2019年と2021年)と、2021年に1作目、今年2作目が上演された舞台「球詠」シリーズだけだ。
また、今年3月に終了した冠番組も初期の歌唱バトル形式のものはAbemaのみで配信されたものも含めて見ていたが、2018年秋に普通のアイドルバラエティ番組になってからは早送りでしか見ていなかった。というか、基本は最後のニュースコーナーしか見ていなくて、あとは歌唱パフォーマンスとかMV解禁みたいなものがあれば早送りをやめて見るという程度だった。
だから、そんな自分が約5年間、熱心にラスアイを追ってきたファンから座席を奪ってラストライブを見てしまっていいのかという思いもちょっとはあったりもする。
どんなに好きなグループでも(たとえば、乃木坂とか日向坂とか)自分の推しメンでないメンバーの卒業コンサートとか、卒業セレモニーには参加するのを控えようと思うのと同じような感情と言えば理解してもらえるだろうか。
とはいえ、これまでにリリースしたCDシングル全てとファーストにしてラストとなったアルバムは持っているから(勿論1枚ずつ)、一応、ファンと名乗ってはいいとは思ってはいるけれどね。
ラストアイドルが解散に至った背景、もしくは、ラスアイに限らず、コロナ禍のアイドル業界やドルオタが抱える問題に関する推察は過去記事を参照していただくとして、ここではそれを繰り返すことは避けたいと思う。
ただ、解散してしまうのは惜しいなと思ったことだけは改めて言っておきたいと思う。
彼女たちがオリコン首位を獲得したのは(CDの売上枚数に基づいたランキング、特にCDシングルのランキングなんて、2000年代後半以降、意味のないものになっているが)2019年の6thシングル“大人サバイバー”と2020年の8thシングル“愛を知る”の2作品となっている。
そして、私見だが、ラスアイ屈指の名曲を選べと言われたら、多くの人がこの2曲のどちらかを挙げるのではないかと思っている。
デビュー曲“バンドワゴン”も神曲ではあるが、ちょっとマイナー調にした“行くぜっ!怪盗少女”的な感じもするので、オリジナリティという点でいえば劣る面もある。
そう考えると、やっぱり、ラスアイを代表する名曲って、“大人サバイバー”か“愛を知る”だと思うんだよね。
というか、“愛を知る”なんて、コロナ禍に突入して間もない頃のリリースだから、彼女たちのような大所帯グループはテレビ出演が難しく、納得のいくプロモーションができなかったけれど、きちんとプロモーションされていれば、ラスアイ以外のドルオタは勿論、非オタにもささる楽曲だったと思うんだよね。
しかも、“生きてりゃいいことあるもんさ”という歌い出しの歌詞なんて、偶然とはいえ、コロナという人類のほとんどが経験したことのない世界同時多発の災禍を生き抜いていこうとする我々を勇気づけてくれる強力なメッセージになっていたわけだから、一般の目や耳に触れる機会がほとんどなかったのは残念としか言えない。
結局、2019年“大人サバイバー”から始まった集団群舞挑戦路線というのは明らかに密を避けるコロナ禍では不向きなパフォーマンスなのに、コロナ禍になっても、その路線を続けたのは失敗だったよね。
せっかく、“愛を知る”という神曲中の神曲を出せたのだから、楽曲派アイドルに路線変更すれば良かったのにね。
握手会が開催できず、ファンが離れ、収入が減ったというのが解散の最大の要因であることは誰でもわかるが、集団群舞もファン離れを加速させたと思う。
感染症対策の面で、大勢が狭いスタジオに密集するパフォーマンスはテレ朝以外のテレビ局は避けたがるし、ファンからしても集団群舞だと推しメンの姿を把握するのが難しいしね。
結局、ネットニュースで話題になることばかり考えて、ドルオタやマスコミ、一般人に目が向いていなかったということなのかな?
本題であるラストライブの話をしよう。
このライブは昼の部と夜の部それぞれが別のテーマで開催された。
昼の部にはLAST DANCE、夜の部にはLAST SMILEというサブタイトルがつけられている。自分が見たのは昼の方だ。
LAST DANCEというのは、ダンスがウリの一つとなっている楽曲を中心にパフォーマンスするという趣旨なんだと思う。
と思ったら、ボリウッドダンスに挑戦した“君は何キャラット?”も、殺陣を取り入れたダンスが話題となった“何人も”もやらなかった…。
CDシングル11作の表題曲のうち披露されたのはアンコールで歌われた“愛を知る”を含めてたったの4曲だ…(ゲストとして登場したタイ版ラストアイドルによる“バンドワゴン”のパフォーマンスは除く)。
歌った曲はほとんどが期別曲やユニット曲でしかも、メドレー形式だった。
夜の部もあるし、昼と夜でテーマを変えたサブタイトルをつけているからセトリのかぶりを減らしたいというのは分かる。昼夜の両方に参加するオタも多いだろうしね。
それに、これまでのコンサートや定期公演に足繁く通っていたファンのことを考えれば、表題曲以外を歌うことがファンサービスであることも分かる。
でも、ダンスをテーマにした公演なのに、ダンスがウリの楽曲、しかも、CDシングル表題曲をやらないというのは違うんじゃないかな?
どうせ、霜降り明星がゲストで出られるのは夜だけだから、“君は何キャラット?”は昼ではやらないことにしたとか、そういうくだらない理由なんだろうが。
それに、ラストライブということは、これまでの現場には行きたくても足を運ぶことができなかった人が無理してでも来るわけだし、そこまで熱心ではないかもしれないが、とりあえずラスアイに興味を持っているライト層だって来る。
こうしたスケジュール調整の難しい人やライト層は昼と夜の両方を見ることはまずないんだから、そう考えると、やっぱり、表題曲はどちらの公演でもやるべきだとは思ったかな。
そもそも、ラスアイが解散に至ったのは○期生とかユニットといった本来のコンセプトから外れることをやりまくったせいだしね。
大雑把な流れとしては
オーディションバトルを勝ち抜いた究極の最終メンバーでラストアイドルというグループを作る
↓
オーディションバトルで落ちたものの人気を博した参加者を手放すのが惜しいからという理由で、セカンドユニットを作る(しかも複数)
↓
その結果、ラストアイドルというのが最終的に選ばれたメンバーによるユニットではなく、複数のセカンドユニットを含めたファミリーの総称となってしまう
↓
2期生のオーディションバトルを実施。しかも、この時もオーディションバトルの落選者を2期生アンダーにするというオーディションバトルの存在意義をなくすメンバー選びをしてしまう
↓
その結果、最初のラストアイドルを含む1期生の各ユニットの存在意義もなくなり、AKBグループや坂道シリーズがやっている、曲ごとに選抜された即席ユニットによる楽曲が増えていく
って感じだからね…。
だから、1期生時代のパーマネントな活動を目指したユニットしろ、2期生加入以降の楽曲に合わせて作ったユニットにしろ、ユニット曲の連発というのは複雑な気持ちにならざるを得ないんだよね…。
ただ、“大人サバイバー”のマスゲームパフォーマンスは良かった(上の写真も下の写真も別の曲のパフォーマンス)。この群舞はMVやYouTubeにアップされた動画、テレビで放送された映像ではそこまですごいとは思わなかったが、生で見たら感動してしまった。
これはアリーナ席の人は味わえない感動だと思う。正直なところ、自分の席は2階席(ガーデンシアターの建物上では4階に位置する)の微妙な席だったが(モニターが一部見られないくらいの位置)、このパフォーマンスは2階席とか3階席じゃないと分からないよ!
あと、周辺の人がペンライトも応援グッズも掲げない人ばかりだったので、自分もペンライトを出すのをやめてしまった…。何かこういう人たちって、隣で動いているのがいると邪魔者扱いしてきそうだから、それを恐れて自重した…。
最後に一言。自分が最初に興味を持ったメンバーは小澤ちゃんでした。彼女がオーディションで落とされた時はガッカリしたが、その後、セカンドユニットとして復活した時はちょっと嬉しかった。
《追記1》
ここまで男子トイレがガラガラのライブって久しぶりだ。ラスアイって、女子人気が高いんだな。
《追記2》
イコノイですらスタンディング鑑賞を認めているし、乃木坂なんて運営が声出しを煽ったりもしたのに、ラスアイは着席鑑賞を義務付けていた。
まぁ、舞台「球詠」2作目の公演終了後にメンバー間でクラスター化したから、感染症対策には慎重なんだろうね。その辺は乃木坂のアホ運営とは違うよね。
とほめようと思ったが、メンバーによるお見送りをしているせいで、全然、退場できない…。
上層階には客を入れていないし、いわゆる見切れ席の販売はしていないようだが(コンサート・演劇関係者の言う見切れとテレビ関係者の言う見切れって全く逆の意味なの面白いよね。ちなみに、テレビは映ってはいけないものが映ることだが、コンサート・演劇では本来なら見られるものが見られないことを言う)、キャパ8000クラスの会場でお見送りはどうなんだろうか…。
こういうのはせいぜい、2000くらいまでの会場でやるべきだと思う。
しかも、列もデタラメだし。呼ばれたブロックごとに並べるはずが、そのブロックの人が並び終わる前に次に呼ばれたブロックの人が出てきて列に並ぶから先に呼ばれた人が後回しになってしまう…。
仕切り悪いね。
そのお見送りだが、スタッフが急かしていたので、全然、メンバーの顔を確認する余裕はなかった。1推しの小澤ちゃんはきちんと見られなかったが現時点の2推しのももなは見ることができた。可愛いかった!ちなみに、以前の2推しは長月先生だ。結局、シューロケが好きなんだな…。
※昼の部終演時点での情報で執筆