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エクスペンダブルズ ニューブラッド

9年ぶりの続編となった本作は米国でも日本でも興行的にも批評的にもパッとしない。

そりゃ、そうだ。

2010年の1作目は当時43歳のジェイソン・ステイサムが若造扱いされていて、なおかつ、唯一のマネーメイキングスターだった。
でも、ひと時代を築いたアクション俳優がまとめて出ているから、中高年の映画ファンが大歓喜してヒットに結びついた。

それまでは2年に1本ペースで続編が作られていたが、さすがに今回は9年も経ったのでファンの興味が薄れてしまっている。しかも、本シリーズのメインターゲットである中高年はコロナ禍以降、世界的に映画館離れが加速しているから仕方ないのかなとは思う。

それに、1作目から13年経っても、いまだに一番稼げる俳優は変わらずステイサムのままだから、新規ファンも獲得できていないしね。

だから、公開3週目なのに入場者特典をもらえるんだろうね。



でも、見て良かった。

確かに現在のコンプライアンスやポリコレ的な観点からすると、これはどうなのよって場面もちょいちょいある。
しかし、久々に王道の米国アクション映画を見て楽しめたという感じで面白かった。最近の米国のアクション映画って本シリーズのようにアクションを感じさせてくれる作品が少なくなってしまったからね。アメコミ原作映画のアクション・シーンなんて全然、アクションしていないしね。

やっぱり、トニー・ジャーとかドルフ・ラングレンといった肉体派俳優は年を取ってもすごいと思う。

それから、1作目の時点ではアラフォーなのに若造扱いされていたステイサムがやっと、おっさんとして認められという感じになっていて、これまでのシリーズを見てきた者としては感慨深くて仕方なかった。

あと、本作に出演している50セントの2003年のヒット曲“P.I.M.P.”がネタっぽく使われていたのも面白かった。

そうそう、アジア系キャラのレヴィ・トランが可愛い!もっと見たかった!

ツッコミどころの多い展開も多かったものの、説明台詞ではあるが納得のいく理由を加えていたのも好感が持てた。

まぁ、本作をけなしている人の多くはスタローンの出番が少ないのが気に入らないんだろうね。
そう簡単に死ぬとは思えなかったので、やっぱり、スタローン演じるバーニーの死は偽装だったけれど、そのストーリー展開のおかげで出番が減ったのは事実だからね。
邦題が「エクスペンダブルズ4」でなく、「エクスペンダブルズ ニューブラッド」となっているのも、スタローンの出番が減り、スクリーンに映し出されている俳優の平均年齢が下がったことから来ているんだと思うし。
とりあえず、「クリード」シリーズのようにスタローンが全く出なくなってしまうよりかは、出番が少なくても出ているだけマシなんじゃないかって思う。

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