TOKYO IDOL FESTIVAL 2024supported by にしたんクリニック 08.02 fri

初めてTIFに参戦したのは2014年だ。それ以降、会期中の全日程に参加できた年もそうでない年もあったが、コロナの影響でオンライン開催のみになった2020年以外は少なくとも1日は会場に足を運んでいたので、TIF参戦歴は今年で10年目となる（カレンダー上では10周年でもある）。

最初の年は初心者だからよく分からなかったが、2年目以降は毎回、運営サイドに対する不満がわきでてきて、“来年は行かない”と思ってしまうのが常だ。それでも行ってしまうのは自分の誕生日（8月第1週）近辺に開催されることが多く、アイドルやオタクが自分を祝福してくれるような気分になってしまうからだろうか。

今回の最大の不満はセキュリティチェックだ。

日本の公園からゴミ箱が撤去されるようになり久しい。最近は駅構内からも撤去されている。自販機で飲み物や食べ物を売っているのに撤去しているのは意味不明だ。

テロなど防犯対策、つまり、爆薬など危険物がゴミ箱に設置されるのを防ぐという名目で撤去しているが、そんなのはウソっぱちだ。
日本では世界基準のテロなんて滅多に起きない。でも、日本と比べたらテロが頻発している海外では普通にゴミ箱が設置されている。
要はゴミを回収したりゴミ箱を清掃するスタッフの人件費や、ゴミ箱の維持費を削減しているだけだ。いかに日本という国が貧しくなったかが分かるかというものだ。
というか、駅やデパートは企業だから予算・人件費の削減は仕方ないとしても、公園は自治体が管理しているのだからゴミ回収にかかる費用は税金で賄えよって思う。バカ高い税金を何のために取っているんだ？

TOKYO IDOL FESTIVALのほとんどのエリアでやっているセキュリティチェックも意味不明だ。
演者や他の観客の身の安全を守るため、液体状の爆薬の持ち込みを防ぐという名目らしいが、観客がペットボトルを持ち込む場合はスタッフの目の前で飲まなくてはいけないというのはダメダメなレギュレーションだと思う。

コロナの感染状況が厳しかった2021年にスタッフの前で一口飲めと言われた時は呆れてしまった。スタッフ、観客双方の感染リスクを高めておいて何がセキュリティ対策だって思った。
また、今年も熱中症対策を呼びかけているのに、事実上の飲み物の持ち込み制限をしているのは矛盾でしかない。しかも、スタッフの前で一口飲ませるということは貴重な水分を浪費させることにつながるわけだしね。

というか、そもそも、TIF会場エリア内で飲み物を売っておきながら、その飲み物の持ち込みすら制限しているのは意味不明だ。せめて、エリア内で買った飲み物以外は一口飲んでもらうというセキュリティにすればいいのでは？会期中、エリア内の自販機で売るペットボトルなどに油性ペンか何かで一言書いておけばいいだけの話だしね。

相変わらずアホな飲み物を一口飲ませるとかいうレギュレーションを敷いておきながら、何が熱中症に気をつけてだよって思う。

あと、他の客にはやらないのにバッグの小さいポケットまで開けてチェックしやがった。ここまでやられたの初めてだ。おそらく、ペットボトルを持っていないと逆に怪しまれるシステムになっているのだろう。持っていると強制的に一口飲ませることができるが持っていないとそれができないからチェック強化っておかしいだろ！飲み物を持ち込まないと不審者扱いするのはなんなんだろうか？何度もTIFに行っていれば飲み物チェックの面倒さは身にしみこんでいるから普通は持ち込まねーよ！

しかも、この面倒な手荷物チェック・ペットボトル毒見をほぼ全ての会場でやっているのには呆れてしまう。コロナの感染が拡大傾向にあった2021年ですら屋外会場のみだったし、去年は演者と客が交流する物販エリアのみだった。それが今年は、屋内会場を含む全会場でやっているって異常すぎる。

もしかすると、トランプ前大統領暗殺未遂の影響か？

★浮島STAGE
まずは今年新設された物販エリア内の新ステージ、浮島STAGEに行ってみた。前日にネットで話題になっていた写真を見るとしょぼいイメージしかなかったが、思ったよりちゃんとしたステージだった。そして、事前の説明だとセンターラウンドステージっぽい印象だったが、実際は客が囲めるエリアは270度分くらいだったし、演者もある程度、向かいのエリアの人も意識したパフォーマンスをしていたので想像していたよりは見やすかったと思う。ただ、地下アイドルの対バンでおなじみのクソ集団＝最前管理が暗躍していたことに関してはちょっとゲンナリだった。

⚫︎点染テンセイ少女。
久しぶりに見た。前に見てからかなり経っていたが、推しメンにきちんと顔を覚えられていた。テンテンの曲って、ほどよく可愛いほどよくロックだから、こういうフェスではあらゆる層にアプローチできるのが強みだと思う。

⚫︎himawari（船橋）
最年少メンバーが3人もいることに驚いた。普通、同学年のメンバーが複数いても、その中で一番誕生日が遅いメンバーだけを最年少と言うよね？

⚫︎ふぁんしーどりーみー
やけにここの公式Tシャツみたいなものを着たオタクが多かった。

⚫︎Merry BAD TUNE.
久しぶりに見た。完全なロック系アイドルではないけれど、ロック寄りのサウンドのアイドルというのはこういうフェスでは盛り上がるよねとは思った。ただ、明らかに“君の瞳に恋してる”をパクったとしか言えない曲があるのはどうなのよとは思った。

★DOLL FCATORY
室内の会場でも飲み物チェックやるのって意味あるのだろうか？

⚫︎iLiFE!候補生
候補生とは言え、やっぱり、“アイドルライフスターターパック”は盛り上がるよねと改めて思った。そして、やたらと混んでいた。日本のシステム的には平日扱いの金曜日の真っ昼間にこれだけフロアーが埋まったのは、おそらく夏休み中の大学生・専門学生・高校生といった若いファンが詰めかけたおかげではないかと推察する。

★SMILE GARDEN
かつては根気よくアクトが変わるたびにちょっとずつ前へ進んでいけば最終的には最前にたどり着くなんてこともできたが、VIPチケットを売るようになりそれは不可能になった。
さらに今年は、アクトごとに前方エリア入場チケットなんてのも売っているので一般有料観客はどうやってもひと昔前の2ブロック目までしか行けない。年々、守銭奴主義が悪化している。

⚫︎豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL
久しぶりに見た。というか、都内某所を吸収合併して以降で見るのは初めてだ。そもそも、都内某所は見たことなかったし。以前好きだった豆柴とは全く別ものになったって感じかな。

そして、落ち目感が漂っていた。

WACK代表の渡辺淳之介が大学院留学を理由に代表を退くことを発表したが、WACK的なものは時代に合わなくなったということなのだろう。資格的な問題で自営業者は英国の大学院生になれないから辞めざるを得なかったみたいなことを渡辺は言っていたが、仮に資格的な問題がクリアになっても海外留学しながら、“片手間”でアイドルをプロデュースするなんてどう考えても無理だ。おそらく、落ち目のWACKから手を引きたかったというのが本音なのでは？

まぁ、自業自得だよね。洗脳した若い女の子に男性器や女性器の名称を叫ばせるなんてセクハラの極みだし、この事務所のオーディションの風景を少しでも見たことがある人なら誰もがパワハラが横行するブラック現場だと思っていたはずだ。
それに、メンバーの卒業やグループの解散をネタ扱いして、スクラップ&ビルドを繰り返すやり方には多くのアイドルファンが反発していた。

BiSHの全盛期は人気があるからそれもネタとして黙認されていたけれど、彼女たちの解散がこれまたネタのように発表された辺りから、それまで洗脳されていた信者的なWACKのファンもはっきりと批判するようになった。そして、BiSHの解散前後からその他のプロジェクトも次々と崩壊するようになっていった。

もう、セクハラ・パワハラ三昧のアイドル現場なんて誰も求めていないんだよね。濃厚接触を売りにしているような地下アイドルを除けば。

そんなWACKの凋落を実感したライブだった。

★HEAT GARAGE
アニソン系2連発のタイムテーブルとなっていたせいで人の動きが少なかった。あと、外国人の観客が多かった。日本のオタクはアイドルにしろアニメにしろ、ステレオタイプ的な風貌のオタクは減ったけれど、外国人オタクって中国人だろうと白人だろうと相変わらず一発でオタクと分かる風貌だよね。

⚫︎22/7
久しぶりに見た。顔と名前が一致するのがサリーしかいない…。ところで、アニメの続きは作られないのだろうか？

⚫︎Aqours
体調不良とか関係なく最初から約半分のメンバーしか参加しないとアナウンスしていた＝TIFをアニサマより格下イベント扱いしていたのに、Aqoursの出番が終わった途端、ほとんどの観客が退出し、なかなか外に出られない状態だった。
やっぱり、ドルオタよりアニオタの方が金を持っている＝集客力があるのだろうか？

《追記》
相変わらずTIF会場付近でビラ配りしているアイドルがいるようだ。渋谷の交差点で配っているのは限りなく法律や条例に違反する行為に近いと思うがこれはいいんじゃないのかなと思ったりもした。

そして気付いたことがある。

一般的なビラ配りバイトって、全然興味なさそうな人を含めて手当たり次第で配っているが、アイドルって、かなりの高確率でオタクにピンポイントで声掛けしているよね。

本当、選球眼の良さには感心する。お台場では他にもイベントが開催されているのに話さなくてもこいつはオタクだと察知する能力がアイドルにはあるのだからね。