ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー
前作を見ていない自分が本作を見ようと思ったきっかけは中井友望が出ているからだ。2月に公開された「少女は卒業しない」で演じた陰キャ女子高生役が非常に印象的だったので、今後の出演映画をチェックしてみようと思った次第である。
なので、前作のファンとは異なる視点で本作の感想を述べることを許していただきたい。
本作で中井友望が演じたキャラは演技力がどうのと論じるようなものではなかったので、舌足らずな台詞回しが役作りなのか彼女の素なのかはよく分からなかった。でも、思い返してみると「少女は卒業しない」でも舌足らずのような気がしてきたので、これが彼女の演技の仕方なのかな?
とりあえず、ミスiD出身らしいのでアイドル的な雰囲気も持っているんだろうなというのは何となく分かった。うまくハマるキャラを演じるとか、バラエティで話題になるとか、何かのきっかけがあれば人気が上昇するのではないかと思った。
作品自体についても語っておこう。
どう見ても低予算だし、ノリも深夜ドラマだし、ご都合主義だらけの展開だけれど面白かった。
殺し屋の世界でも非正規が増えているとかいう設定はよく分からなかったけれどね。そして、正規の殺し屋は数百万円の借金を秒で返せるほど莫大な報酬を貰えるらしいが、主人公の殺し屋コンビが狭い部屋でシェアして暮らしているのもよく分からなかった。まぁ、面白いからいいか…。
そして、アクション・シーンが低予算映画とは思えないほどしっかりしていたことに感心した。昔の香港映画に通じるものを感じた。まぁ、そこまで激しいアクションではないけれどね。
現在の日本映画におけるアクションのトップクラスは岡田准一あたりだと思うが、それに迫れるくらいのアクションを披露していたのではないかと思う。
中井友望だけが目当てで見たのでそんなに期待していなかったが、結構面白かった。続編を作るのであれば、中井友望にも続投して欲しいと思った。
そういえば、「花束みたいな恋をした」のクリップが音声のみの使用になっていたのは謎だ。
使用許可がおりたのが音声のみってことはないと思うが、もしかすると、音声のみだと使用料が安くなるとかそんな感じだったのか?