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なかなかの素人運営に驚いたAkibaScreening2021

新型コロナの影響で延期されていたAkibaScreeningがやっと開催された。
アイドルや声優が出演する映画、それも一般公開しても観客動員数ランキング上位にはどう考えても入りそうにない作品(短編含む)を集め、そのアイドルや声優による舞台挨拶付きで上演するというイベントだ。

正直言って、今のアキバはアイドルやアニメなどオタクカルチャーの聖地だとは到底思えない。
池袋あたりでやった方が盛り上がると思うんだよね。
だから、開催前日に公式がツイッターで全回座席に余裕ありなんて告知する事態になってしまっているのだと思う。

それから、チケットの売り方にも問題があると思う。それは、このAkibaScreeningと同時期に同じく秋葉原UDXで開催されるTOKYO SAKE FESTIVALというパブリシティ感満載の酒イベントとコラボした作品も上映されるからだ(いくら、日本では感染状況が落ち着いているとはいえ、飲食を伴う酒イベントの開催は時期尚早だろ!)。

なので、そのコラボ作品であるSTU48メンバー出演の「酒蔵のむすめ」は他の上映作品とは異なる業者を通じてチケットが販売されている。

個人的には統一して販売すべきだと思う。もしくは、TOKYO SAKE FESTIVAL側で販売すると同時にAkibaScreening側でも販売すべきだったと思う。

また、AkibaScreening側でチケットを販売しているプログラムの中には、「地方創生ー熊本映画編ー」と題して熊本の地域おこしの短編映画をまとめて上映する企画や、短編ホラー映画のコンテスト「YouTubeホラー映画祭」も含まれている。さらには、中国アニメの特別上映もある。
上記以外のパブリシティ感を表に出していない上映作品だって、長編もあったり、短編もあったりとバラバラ。正直言って、アイドルや声優、グラドルが絡んでいれば、何でもいいだろうと思っているフシがある。

しかも、上映作品は長編だろうと短編だろうと映画祭だろうと2000円というのはどうなんだろうかと思う。舞台挨拶があるから普通の映画館の入場料金より高くなるのは仕方ないとしても、それでも、短編は2000円では高いと思うし、ホラー映画祭は逆に2500円とか3000円にしてもいいくらいだ。

そういう、運営側の本気度が感じられないのがチケットが売れない理由なんじゃないかなって思う。

本気度が足りないのは本映画祭の運営だけではない。HKT48の公式モバイルサイトなんて、メンバー(みくりん)が舞台挨拶するのに、スケジュール欄に記載していないしね。まぁ、HKTの運営はHKTの運営で問題だらけだとは思うが。あそこは自分のところでチケットを売っていないイベントだと、メンバーが出演していても告知する気がないみたいだしね。

というわけで初日の16日はHKTの一推しであるみくりんが出演する作品が2本も上映される上に、いずれの作品でも舞台挨拶が行われるということでその両作品の上映を含む2つのプログラムのチケットを購入した。
そして、その間のあいた時間ももったいないから、その間の時間帯で上映されるSTUメンバー出演作品も見ることにした。

以下が鑑賞した作品の印象だ。

「ママのふるさと」「彼のふるさと」
地方創生ー熊本映画編ー

「ママのふるさと」の方にみくりんが出ているので足を運ぶことにした。YouTubeでは見ていたが、改めてスクリーンで見たいとも思ったし、みくりんの舞台挨拶もあるし、くまモンも来るしね。

それにしても仕切り悪いな!

開場時間になっても全然、入場が開始されない!
でも、その待たされている間に関係者とかマスコミらしき者だけが入場している。一般客を蔑ろにするようなやり方じゃ、そりゃ、チケットなんて売れるわけないよ!もしかすると、関係者やマスコミが全員着席するまで一般客は入場させてはいけないとか思っているのか?一般客に関係者やマスコミの顔を見せてはいけないとか思っているのか?まぁ、政治家や熊本県の関係者が来ているからそう思っている可能性はありそうだな。

それから、舞台挨拶が終わって、関係者や取材を終えたマスコミが退席する前に場内を暗くし上映を開始するというのもありえない。退席する連中がスクリーン前を横切ることを何とも思っていないんだろうね。
結局、作品や観客のことはなんとも思っていないんだろうね。来場した関係者やマスコミのご機嫌取りしか考えていない。
まぁ、同時開催のTOKYO SAKE FESTIVALは各省庁が後援し、細川たかし事務所が協力しているイベントらしいから、その流れでこのAkibaScreeningも行政案件だらけなんだろうね。

細川たかしといえば、彼の弟子を名乗る女性歌手がイベントのイメージソングを歌いに来たけれど、秋葉原で開催されるイベントのイメージソングなのに歌舞伎町について歌った曲って意味不明だろ!
各省庁や細川たかしに何も言えないから、そのまま通したのか?それとも、おかしいことに気づいてすらいないのか? 

このど素人運営ぶりを見ていると気づいていなそうだな…。

それにしても酷い上映会だった。上映開始してからしばらくは音声が流れているだけ。画が全く映っていない。でも、しばらく放置しているんだよね。

つまり、スクリーンに何が映っているか見ていない。関係者やマスコミのご機嫌取りしか考えていないから、肝心の作品に気が向いていないんだよ!

その後、頭から上映をやり直したのはいいんだけれど、2作品の上映を終えた後にまた、1本目の頭からスタートしてしまったのには笑うしかなかったね。場内が暗くなるのを待たずに帰る観客だらけなのも笑えた。民生機のDVDプレーヤーか何かで再生しているのか?

それから、このご時世なのに飲酒イベントとコラボすることをなんとも思っていないってことは、コロナは風邪論者なんだろうか?鼻出しウレタンマスクのスタッフもいたしね。まぁ、Go Toを再開したくて仕方ない自民の連中と一心同体の省庁なんてコロナは風邪論者だらけなんだろうね。

というか、会場で酒を飲めるイベントと共同で開催しているのに、検温も身分証確認も来場者情報登録もないって何考えてんだ?
結局、コロナは風邪論者の老害が酒を飲みにやってくるから、そういう連中に文句を言えないからなし崩しになっているんだろ?

作品自体も褒められた出来ではないよね。

元々は、いわゆるVPとして企画されていたものを、それではつまらないからと短編映画にしたってことなんだけれど、やっぱり、そういう構成にすると名所や名産品が出てくるのが不自然なんだよね。
だったら、俳優として出演した人たちをリポーターにして、名所訪問とか、名産品試食とかにした方が良かったのでは?

あと、無意味に黒味が挟まるし、音の編集も雑!これで音にこだわったなんてよく言えたものだ。クレジットを見ると一般公募で選んだキャストを使っているようだが、そのせいか、主人公以外の演技も微妙だしね。

そして、どちらの作品も、名所を訪問したり、名産品を食べたりする際に、主人公が自分(「ママのふるさと」)や彼氏(「彼のふるさと」)の子ども時代の幻影と遭遇するというワンパターンな構成なのも気になった。

ところで、「ママのふるさと」の方では名産らしいトマトが紹介されていたが、その際にやたらと“甘くて美味しい”を強調していたのが気になった。

本当、日本の野菜や果物って甘すぎるんだよ!

甘いものが美味しいという変な信仰、本当、腹立つ!というか、やたらと甘い野菜や果物を食べたがる傾向って田舎者ほど強いよね。
結局、子どもの頃、買い取ってもらえなかった余り物の野菜や果物ばかり食べさせられたせいなんだろうね。熟す前に収穫しているから味は不完全だしね。だから、その時の反動で、やたらと甘いモノを求めるんだろうね。
都会生まれ都会育ちの人ほど、甘い野菜や果物はまずいって言うのはそういうことなのでは?

とりあえず、「ママ」の方は緊急地震速報が鳴るシーンはマジであせった。YouTubeで見た時もあせったが、スクリーンで大音量を伴った状態で見ると、さらに、ゾクっと来るよね。


酒蔵のむすめ

こちらも仕切りが悪い!
開場時間直前になって整理番号順に並ばせているのは意味不明!当然、開場も遅れ気味だ。これだけ、AkibaScreeningではなくTOKYO SAKE FESTIVAL主導で上映が行われ、チケット販売もイープラスを通して行われているが、他の上映作品と同じように座席指定制にした方が良かったのでは?
しかも電子チケットを導入するのはいいが、スタッフが直接、素手でスマホ画面を触るのはダメだろ。

しかも、会場内の座席、壊れているところがあるぞ!

それから、「熊本映画編」の時もそうだったが、舞台挨拶の仕切りも酷い。舞台裏で話していることがそのまま客席に聞こえていたり、舞台上で話している人のマイクが活きていなかったり、かと思えばノイジーだったりと、本当酷い!

ところで、司会者が“マスコミ以外は撮影禁止”と言っていたが、自分のようにマスコミに所属する人間がプライベートで来ていることだってあるんだから、“取材陣以外は撮影禁止”と言うべきでは?というか、いまだにイベントで観客に撮影・録画・録音を禁止している日本のエンタメ界は本当に遅れている。

撮影といえば、フォトセッションの仕切りも悪かったね。パネルが全然用意されていなかったし。イベントの運営でもある本作の監督がブチ切れやしないかとハラハラしてしまった。

そういえば、観客のマナーも酷かったな…。

当たり前のように途中から入ってきて、当たり前のように人の前を横切る奴がいるし、しかも、スクリーンをきちんと見ていないし、スマホのバイブは鳴らしっぱなしだし…。
作品自体は既に広島の先行上映で見ていて、舞台挨拶だけが目当てなのかも知れないが、映画を見る気がないなら、映画のイベントには来るな!

あと、ライブではないんだからうちわも持ってくるな!そして、このうちわを持って来た奴の座高が高くて非常に見にくくて仕方なかった。
どうやら、自分は身長の割には脚が長いらしい=座高が低いらしいんだよね(マッサージを受けるとよく言われる)。
だから、段差があまりない会場で前に座高の高い奴がいると、本当、見にくくなってしまうんだよね。

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作品自体に関しては良くも悪くも地域おこし映画って感じだった。

全然、酒の映画って感じがしないんだよね。
唐突に主人公が酒の作り方を彼氏に説明するシーンがあるけれど、彼女が酒づくりをしているシーンはないしね。
かと思えば、彼氏とのデートのシーンではやたらと名所やデースポットが出てくる。
結局、地域おこし映画って自治体や地元企業、団体などから、“あれをいれろ!これをいれろ!”と言われて、その全てに応えなくてはいけないから、こういうとっ散らかった作品になってしまうんだろうね。

というか、京都の話なのに、瀬戸内のSTUメンバーを起用するっておかしくないか?まだ、NMBなら同じ関西圏ってことで分かるけれどさ。
あと、今村美月と石田みなみのW主演ってうたっているけれど、ほとんど今村美月しか出ていなかったよね。

それから、彼氏のキャラ設定も謎だ。
酒づくりを目指すと言っているのに酒の知識が何もなかったよね?
酒蔵のむすめと結婚して大丈夫なのか?
あと、主人公は彼氏に役所で働いているとウソの職業を伝えていたけれど、きちんと、“それはウソでした”って言っていないよね。実家の酒蔵を見せたんだから、それで察せよってこと?

これは、「熊本映画編」にも共通するが、音の編集も雑だった。唐突に音楽が切れる箇所が多いしね。まぁ、こういう地域おこしの短編映画ってのはYouTubeで流したり、イベント会場のモニターで流したり、DVDを配布したりってのが主たる見せ方だから、音にまでこだわるほどの時間も予算もないんだろうけれどね。

ホラーちやんねる 樹海

酒イベント絡みで開催されている映画祭のせいか、スタッフは酒を飲みながら仕事しているんじゃないかってくらいダメダメだし、取材陣の中には顎マスク野郎がいるし、観客のマナーはなっていないし、本当酷い!

観客といえば、みくりん主演という触れ込みなのに、やけに女性が多いなと思ったら、共演のイケメン俳優とかダンス&ボーカルグループのメンバー、主題歌担当のビジュアル系バンドのファンとかが来ていたのか…。
このうち、ダンス&ボーカルグループのメンバーのファンと思われる女性観客のマナーは特に酷かった…。

上映中ずっと、スマホをいじっているし、推しの出番が終わったら、鑑賞中の人たちの前を通って、とっとと帰るし。結局、舞台挨拶が見たいだけで映画には興味ないんだろうね。

というか、このクソ女に限らず、オタク(アニメ・声優除く)って本当、映画に興味ないよね…。ダンス&ボーカルグループにしろ、女性アイドルにしろ、何にしろね。ジャニオタくらいだよね、きちんと推しメンの出ている映画を舞台挨拶がない回でも見に行くのって。

映画自体は久しぶりに見た正統派のホラーって感じだった。最近のホラーは邦画だろうと洋画だろうと、ネタ要素の強いものが多く、全然怖くないものが多いけれど、これはベタな怖がらせ方ではあるけれど、普通に怖かった。

作品の構成自体はオムニバスのようで、オムニバスでないって感じだった。
色々なグループが樹海に近寄るけれど、怨念を持つ幽霊に襲われ(おそらく)絶命するということを繰り返しているだけだし、しかも、その樹海を訪れるグループの多くが、YouTuberとか、テレビ番組か何かの撮影クルーとか、アイドルっぽい人とかそんなのばかりだから、バリエーションはないんだよね。なので、正直言って飽きてしまう。

主演扱いのみくりんは引っ張りに引っ張って最後のエピソードまで出てこないけれど、ぶっちゃけ、その頃には同じことを繰り返された後なので、どうでもいいやって感じになってしまうのが難点ではあった。

というか、みくりん主演というのは無理があるが、客寄せパンダとして必要なんだろうね。
昔、出番が少ないにもかかわらず、「キャノンボール」シリーズが日本ではジャッキー・チェン主演作として公開されたけれど、それに近いものがあるかな…。
というか、オープニングにはじまり、全てのエピソードに関わり、作品も締め括っている幽霊役の娘が実質主演なのでは?

それにしても、エンドロールの文字がやたらとデカいし、文字間もやたらとあいていたな…。主題歌タイアップがついてしまったが、そんなにスタッフがいる作品でもない。じゃ、文字をデカくして、文字間もあけて尺稼ぎをするかって感じなのかな?

ところで、作中でコロナに言及しておきながら登場人物がマスクをしていないのって、俳優のワガママもしくは顔出しさせろと主張する俳優に制作陣が忖度しているだけでしかないと思うんだけれどね。
だったら、コロナが存在しないパラレルワールドにするか、コロナが終息した世界という設定にする。そうでなければ、コロナ前の世界を舞台にすべきだと思う。

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