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「サイレント・ストーンズ」チャーリー・ワッツ氏死去
体調不良でツアー不参加、ドラムは代役でというニュースを聞いた時、“何故?”と思ったが、そのニュースからそんなに経たずに訃報を聞くことになるとは…。かなりの体調不良だったということか…。
ミックやキースは言うまでもなく、そして、デビュー当初のメンバーではないことからいまだに小僧扱いされているらしいロニーもロック史に残る素晴らしいアーティストであることは間違いない。
しかし、約60年にわたって転がり続けてきたロックンロールの生きる伝説であるザ・ローリング・ストーンズのサウンドを支えてきたのはまぎれもなくチャーリーだったと思うんだよね。
楽曲のほとんどはミックとキースで作っているし、世間的な注目もこの2人に集中しているが(たまにロニーも注目されるが)、実はストーンズのグルーヴの礎は黙々とドラミングするチャーリーによって形成されていたことはロック好きなら誰でも知っていたことだしね。
ちなみに私がリアルタイムでストーンズを認識するようになったのは80年代中盤の解散の危機があった時期。
その頃、デヴィッド・ボウイとのコラボ曲“ダンシング・イン・ザ・ストリート”などミックのソロ活動経由でストーンズを知ったって感じかな。
だから、自分にとってストーンズを代表する1曲というのは、解散の危機の中リリースされた自分にとって初のリアルタイムで接したストーンズのアルバムとなった『ダーティ・ワーク』からの1stシングル“ハーレム・シャッフル”だったりする。カバー曲だけれどね。
そういえば、次のアルバム『スティール・ホイールズ』からのシングル“オールモスト・ヒア・ユー・サイ”のMVのチャーリーの姿が自分にとって、いまだに印象的なのは何故なのだろうか?
ちなみに自分はストーンズのライブを見たことは1回しかない。1995年の東京ドーム公演だ。
その時、一緒に見に行った当時の担当番組の“同僚”は今、何をしているのだろうか?その後、別の局で違う番組を担当していることが分かり、社内でニアミスしたが、それも16〜17年前の話だからな…。
ロックンロールな人だったな。バンドかなんかやっていて、デモテープを聞かせてもらったことがあった。何故か、そのフレーズは今でも覚えている。確か帰国子女だったはず。
話はそれたが、今後、チャーリー・ワッツ氏のいないストーンズのサウンドはライブだろうとスタジオ録音だろうと、“何か違うな…”って感じるようになるんだろうね。
まぁ、2000年以降、スタジオ・アルバムはたったの2作しか出していないし、そのうち1作はカバー・アルバムだからね。つまり、オリジナル・アルバムは2000年以降1作しか出ていない。
ツアーに合わせて出すベスト盤に新曲が入るくらいの状態が長いこと続いていたし、2019年のベスト盤『ホンク』には新曲すら収録されていなかったからね…(去年、新型コロナ関連のシングルを単発でリリースしているが)。
だから、ストーンズの新曲というのは、そんなに求められていないのかもしれないし、ライブにしても、世間一般的にはミックとキースが元気に動き回っていれば満足する観客が多いのかもしれないけれどね。
とりあえず、チャーリー存命時にレコーディングされていたきちんとした音源があれば、蔵出しなどはされるのかな?
それにしても、チャーリー氏の訃報が伝えられたというのに、ヤフーでストーンズと検索すると、ジャニーズばかり出てくるのはなんなんだ!
老害と言われてしまうかもしれないが、こういう日本の若者の音楽に対するリスペクトのなさが、音楽マニア・ロック好き・洋楽ファンがSixTONESを嫌いになる理由なんだよね…。