ラストアイドル新章ってどういうこと?
ラストアイドルというのはそもそもコンセプトがぶれまくりのプロジェクトだった。それはちょうど1年前の3月に自分が書いたブログでも言及している通りだ。
その時は解散という言い方をしていた、少なくともメディアの報道ではそういうイメージだったのだが、いつの間にか活動休止という言い方に“統一”されていたってことは復活させるのは既定路線だったってことなんだろうね。
活動休止という言い方にすれば、メンバーやファンに何年か後の再結成を期待させることができ、運営やレコード会社に対する批判もかわせるという狙いがあったのは間違いないと思う。
でも、まさかメンバー総入れ替えどころか、プロデューサー(秋元康)まで交代して再始動するとは思わなかったよね…。
一度解散させて、すぐに別メンバーで再始動するというのはWACK的な手段だけれど、WACKだって運営サイドはそのままだからね…。
一応、事務所所属・契約がなければ元メンバーもオーディションを受ける資格はあるとしているようだし、再始動は元メンバーの要望を受けたものみたいな忖度報道もあるけれど、どうなんだろうか…。
元メンバーの主力のほとんどはその後、ソロや別グループで芸能活動を続けている人がほとんどだからね。
阿部菜々実はソロ歌手としてうまくいかず芸能活動を休止してしまったが、恋愛スキャンダル発覚直前で卒業するまでは人気ナンバー1だった長月翠は何とか女優業やグラビアの活動を続けている。西村歩乃果や間島和奏といった中心メンバーも何とかタレント業を続けている。
ラスアイ活動休止後の活動が順調なのは、高嶺のなでしこのメンバーとなった3人、≒JOYの追加メンバーとなった小澤愛実、そして、この辺りよりは少し知名度が落ちるが×純文学少女歌劇団に所属している7人といったところだろうか。
つまり、名前の知られていたメンバーは別の芸能活動をしているし、特にたかねこの3人とニアジョイの小澤ちゃんなんてのは、今の方がうまくいっているのではないかという感じだから、この人たちが今の所属先との契約を解除してまでラスアイに戻るとは考えられない。
そう考えると、1人、2人くらいは元ラスアイ、しかも、知名度の低いメンバーが入るかも知れないが、実質的には全く異なるグループになるとみていいのではないだろうか。
イメージ的には再始動したいと主張していた「青春高校3年C組」元メンバーの要請を受けてラフ×ラフというグループが結成されたが、プロデュースは秋元康ではなく同名番組のプロデューサーだった佐久間宣行になり、結局、青春高校の元メンバーは2人しかいないというのに似ているのだろうか。
今回のラストアイドル新章のプロデューサー、一ノ宮佑貴はAKB48関連のオーディション番組「OUT OF 48」も手掛けるということだから、佐久間的な存在なんだと思う。
秋元康から暖簾分けするように、指原莉乃プロデュースのイコノイジョイ、佐久間プロデュースのラフ×ラフ、一ノ宮プロデュースの新たなラスアイが誕生みたいな感じだろうか?
ただ、ラフ×ラフとラスアイ新章には決定的な違いがある。ラフ×ラフには青春高校発の深夜ドラマ「あなた犯人じゃありません」で主演を務めた日比野芽奈という人気メンバーがいるが、ラスアイの人気メンバーは先述したように既に新天地で活動している。そうしたことを考えると、かなりしょぼいイメージを持たれてしまうのではないかと思う。
というか、ラスアイのファンだった人の多くが、たかねこやニアジョイなどに流れている現状で名前だけラストアイドルを引き継いだ全く異なるグループなんて支持されないと思うんだよね。
秋元康周囲では「OUT OF」以外にも、乃木坂46の公式ライバルグループの結成、メタバース関連プロジェクトなどが進行している。だから、秋元康はラスアイ新章のプロデュースまでやっていられない。それに秋元康の年齢を考えれば後継者を育てなくてはならない時期に来ている。だから、こういう元メンバーも秋元康も関わらないラスアイ再始動になってしまうんだろうが、これは一旦、白紙にした方がいいと思うな。
秋元康プロデュースなら、ラスアイ新章でも文句言いながらもある程度のオタクはついてくるとは思う。でも、秋元康プロデュースでないなら、ほとんどのオタクは批判しかしないと思う。