がんばっていきまっしょい
過去に実写映画やドラマ化された作品のアニメ映画版だが、映画やドラマに比べるとあまり話題になっていないようだ。
メインの5人組のボイスキャストは、雨宮天、伊藤美来、高橋李依、鬼頭明里、長谷川育美と超豪華なのにね…。
まぁ、非オタもアニオタも何故か、劇場オリジナルのアニメ映画には興味を持たないからね…。
パヤオ、細田、新海くらいでしょ。大ヒットとなるのは。最近は超平和バスターズや山田尚子ですら興行成績がふるわないのだから、アニメ映画が日本映画界を支えているというのは正確な表現ではないと思う。テレビアニメの劇場版が支えているといったところだろうか。
実写映画版は原作者の青春時代である1970年代が舞台だが、本作はスマートフォンが登場するなど時代設定が現在に変更されている。
ただ、ワイヤレスでないイヤホンで高校生が音楽を聞いているし、いまや23区内でもレアな存在となったCDショップが愛媛の話なのに主人公の生活圏内のよく行くようなスポットとして出てくるので2023年とか24年ではなく2010年代半ばくらいの設定なのではないかという気もするが。
ストーリー自体は王道の青春もの、部活もの、スポ根ものといった感じだった。まぁ、ひと昔前のこの手の作品に比べると根性論・精神論の描写は抑えられてはいるが…。
あと、上映時間が95分とコンパクトだから、話が進むのがはやいので、ダイジェスト感が強いのはちょっとどうかなとは思った。特に主人公が仲間に対して抱いた恋愛感情から来る嫉妬感について何の結論も出さずに終わったのはどうかと思う。
とりあえず、僕が見たかった青空による主題歌“空色の水しぶき”だが、歌詞の中で“がんばっていきまっしょい”と歌っているのはダサいが曲調自体はめちゃくちゃ良いなと思う。
それにしても、高橋李依に名字が高橋であだ名がリーというキャラクターを演じさせるとはね…。ギャグか?あと、鬼頭明里って、雑な性格のキャラを時々やるよね…。