恋を知らない僕たちは

2024年は齊藤なぎさ出演映画が3本も公開されるとのこと。=LOVEを卒業したのは2023年1月だったが、去年は出演映画は1本しか公開されていなかった。映画はドラマよりも撮影時期と発表時期の間隔があるから、彼女の女優業としての露出の本格化は今年ということになるのだろうか。

個人的には彼女の声質は女優向きではないと思う。でも、橋本環奈は福田雄一やコミック・アニメ実写化作品（福田作品でなおかつ実写化作品というのも多い）やホラーという非現実的な作品を中心に出演映画を選んでいることもあってか、そんなに違和感は抱かなくなってしまった。

2019年の初出演映画（一応初主演）である「夏の夜空と秋の夕日と冬の朝と春の風」はオムニバスなので置いておくとすると、イコラブ卒業後初の出演映画である「交換ウソ日記」も本作もいわゆる学園を舞台にした恋愛や友情関係を描いたコミックやラノベなどを実写化した、いわゆるキラキラ映画だ。次回作「あたしの！」もそうだ。その後に控えている実写版「【推しの子】」もキラキラではないが、コミック・アニメの実写化だ。ハシカン路線を歩むのだろうか？そのうち、福田作品に出るのだろうか？福田雄一は齊藤なぎさのイコラブ時代の師匠（プロデューサー）である指原莉乃と懇意だから、年齢的に学園ものが厳しくなりつつあるハシカンにかわり、彼女がその座を射止める可能性もないとは言い切れないと思う。

ただ、ハシカンのように汚れ役というかバカをさらけ出すような役はできそうもないので果たして本業を女優業にして良いのだろうかという心配もある。
深夜ドラマ「明日、私は誰かのカノジョ」のホスト狂いの風俗嬢役はたまたま（風俗嬢役だが汚れとまでは行っていなかった）、モノの言い方やビジュアルがなーたんとピッタリとハマったから評価されたけれど、正直なところ、全ての出演ドラマを見ているわけではないが（映画は見た）、その他の映画やドラマでの演技を見る限りでは女優を本業にしていいようなキャリアには思えなかったからね…。

イコラブFC発足時から入会していたのに、なーたん卒コンは落選となったので彼女に対するイメージが悪くなっているので厳しい評価をしているというのはあるが…。あと、イコラブメンバーとの裏垢バトル騒動も…。

ただ、この作品を実際に見てみるとそんな不安は吹き飛んでしまった。「明日カノ」以来のハマリ役だと思う。
まぁ、女子高生役だけれど風俗嬢かAV女優っぽい雰囲気を醸し出していて、見ていてエロさを感じてしまうのはどうにかならないかと思ったりもしたが。人気AV女優の松本いちかに思えたくらいだしね…。

あと、なーたん演じるキャラ・小春が元カレのことを“たかくん”と呼んでいるのも風俗嬢っぽく思えた理由かな。自分と濃密な信頼関係のようなものを築けた夜職のS嬢が自分のことを“たかくん”と呼んでいるから、なおさら、このキャラがそう見えてくるというのがあるのかな。

そして、この小春が女子キャラではクレジット上でトップであることに驚いた。つまり、なーたんはヒロイン役ということだ。

てっきり、伊達メガネ？キャラのナチュラルイケメン・直彦が主人公で、莉子演じる泉がメインヒロインだと思っていたが（前半は明らかに直彦視点でストーリーは進んでいたし）、どうやらジャニーズメンバー（今はジャニーズと呼ばないらしいが）演じる英二が主人公で、彼と色々ありながらも最終的には結ばれる小春がメインヒロインらしい。

まぁ、終盤のこの2人のやり取りはウルっと来たので、英二と小春がメインでいいとは思うが。

ところで、この手のキラキラ映画を見るといつも思うのだが、23区内に生まれ育ち23区以外に住んだことがない自分には幼なじみという概念はどうもしっくりこないんだよね。

23区、特に下町の小学校だと同級生の自宅全てが徒歩圏内だからね…。みんな幼なじみみたいなものだしね…。

《追記》
TOHOシネマズ西新井で鑑賞。昭和の映画館じゃあるまいし、上映中にスクリーン前を蚊が飛んでいるってどういうこと？
数十分おきにスタッフが場内パトロールに来るなんていう観客の集中力をそぐようなことをしていて扉の開閉が頻繁過ぎるから蚊が入ってくるのでは？
というか、ガラガラだったから（自分以外に2人くらいしかいなかった）、寝ていたり、つまらなくて退席していたら上映を中止しようとか考えていたのでは？

それから、新興住民が集まる地域にあるシネコンのスタッフって、何故、場内が明るくなった瞬間に複数名でスクリーン前に仁王立ちして、観客が余韻に浸ることを否定するかのようにとっとと出ていけアピールするのだろうか？

運営企業に関係なく西新井も亀有も豊洲もそうだからね…。
新興住民って座席を汚すマナーの悪いのが多く、清掃に時間がかかるからいらだっているのだろうか？