「TOKYO IDOL FESTIVAL 2021」10月3日(日)はあきらめモード…でも、HKTは最高!
2日目(実際は初日)のTIFで分かった主な問題点は以下の通りだ。
●メインステージ(HOT STAGE=Zepp DiverCity)と野外ステージ(SMILE GARDEN=フジテレビ横)間の移動に要する時間が例年の倍以上かかる。できれば、30分程度の時間を見ておいた方が良い。
●HOT STAGEのスタンディングスペースにはパイプ椅子が設置され、SMILE GARDENは1人分ごとに柵のようなもので仕切られているなど、どのステージも入場可能者数が例年より少ないので、基本、どのステージも入場規制がかかりやすい。
●SMILE GARDENでは、観客が場内に飲み物を持ち込んだ際に入口でマスクを外してスタッフの前で一口飲むというコロナ禍にやるべきではない愚策中の愚策を実施していて、これが入場に時間がかかる要因の一つにもなっている。また、これにより時間ロスを警戒して飲み物の持ち込みをためらう観客も出てくるので、熱中症など体調不良を起こす可能性が増す。
●全ステージとも、入場の際に検温をするが、通行人の体温をサーモグラフィーで検知してくれるタイプでも、観客がカメラ前に立って測定するタイプでも、額で測るタイプでもなく、手首で測定するタイプなので時間がかかりやすい。特に平熱が低めの人はエラーが出やすいから、時間がかかる。これも入場に時間がかかる要因だ。
●全ステージとも、入場の際に運営側の感染症対策(やっているフリだけで、デタラメもいいところ)に同意したことを証明するメール画面を見せなくてはならない。
そもそも、来場前日や当日に公式ホームページを見ない人の方が多いんだから、その場で同意書のサイトにアクセスする人も多いし、既に同意した人でも、メール画面を呼び込むのに時間がかかる。当然、これも入場に時間がかかる要因だ。
●全ステージとも立って見るか座って見るかはさておき、実質的に個々人に“座席”を与えるシステムになっているため、目当てのアイドルが出るまで場所取りをしている者が多いと、全然、客が入れ替わらない。
元々、TIFの客さばきというのはコロナ前から問題があったが(本来の開催時期は8月上旬頃だが、その時期に炎天下に大行列を作らせたり平気でしていたからね)、さらに、自称・感染症対策を実施したことにより、さらに仕切りは悪くなってしまった。
なので、これらの悪条件を考慮すると、どうしても見たいアイドルは1〜2組に絞り、それ以外は見られたらラッキーくらいの気持ちになるしかないということが昨日得られた教訓だ。
「最初に入れたステージから極力移動しない(=他のステージに行かない)」
「どうしても見たいアイドルの出番の少なくとも、3組前までには(だいたい1時間前)、その出演ステージに着いておく(入場に時間がかかる上に、入場できても鑑賞スペースの確保が難しい)」
この2点を守るしかないということだ。
HKT48のファンなら、フジテレビスタジオ内ステージのDOLL FACTORYに登場するなこみくと、フジテレビスタジオ横の屋外ステージSMILE GARDENに登場するHKT本体の両方を見たいと思うのが当然だが、前者が終わってから後者が始まるまでの時間は1時間10分しかない。移動時間や動線の悪さを考えると、1時間前までに後者のステージに着くのは不可能に近い。
つまり、どちらかを選べということなんだと思う。
なので、自分は今日はHKT本体さえ見られればいいやというスタンスで臨むことにして(=なこみくは断念)、屋外ステージのSMILE GARDENでしばらく過ごす方針に決めた。
まず、到着して鑑賞スペースを確保後、最初にきちんと見られたのがBenjaminJasmine。
ぶっちゃけ、全く知識のないグループだが、結構、良い曲が多いなと思った。
続いて、本来なら、なこみくとかぶるから見られないはずだったんだけれど、なこみくの会場が規制入場がかかりまくりの屋内ステージであるDOLL FACTORYということで断念したので、ちょっと見たいと思っていたDIALOGUE+を見ることができた。
アニメ「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」のオープニング曲“おもいでしりとり”はやっぱり、今年を代表する名曲だと思う。
その後に見たのがukka。
ukka名義になってからのCDは持っているので、元々、興味はあったから見られて良かったって感じかな。
その次に、なんキニ!を見た。
何となく知っている程度の存在だが、良い曲は結構あると思った。
そして、六本木アイドルフェスティバルでも見ていたLinQを続けて見た。
中学生メンバーが“中学生は好き?”って煽るのは六本木でもやっていたが、そろそろ、アイドルがオタクをロリ扱いしていじるのって、ポリコレ的にどうなんだろうって気もしてきたな…。
これらの後に登場したのが、我らがHKT48だ。
HKTのライブを生で見るのは、2019年のTIF以来だ。
その後、2020年1月にみくりんのソロコン。2020年10月に複数メンバー出演のコント劇。2021年6月に豊永嬢出演のミュージカル。2021年7月にメンバー2人のソロ歌唱パフォーマンス付き舞台挨拶が行われた複数メンバー出演映画の上映会なんてのは見ているが、HKT全体のライブは2年2ヵ月ぶりだからね…。
自分が一番好きなアイドルグループだったはずなのに、2年以上も生で見ていないせいで、興味が薄れてしまいつつあったからね。この間にイコラブやノイミーのライブを見る機会の方が多かったから、すっかり、イコノイのオタになりつつあったしね。
ところで、普段は同志・同胞・同朋であるHKTオタを批判するようなことは言いたくないんだけれど、これだけは言わせてもらいたい。
HKTを確実に見たいからって、数時間前から、SMILE GARDENに来るのはいいんだけれどさ(自分もやっているし)、その間、他のアイドルに興味を持たずにそっぽを向いたままってのはなしだよ!
スタンディング鑑賞スペースで座っていたり、スマホをいじっていてもいいけれど、正面は向こうよ!少なくとも、曲を聞いているフリはしようよ!それができないなら、場所取りなんてしないで、他のアイドルのオタに場所を譲れよ!
そんな腹立つHKTファンがいた(女オタ)。
まぁ、それだけ、関東のHKTオタはHKTのライブに飢えていたってことなんだろうけれどね。
さくらたんの卒コンも福岡で行われただけだったしね。2017年3月には、コンサートの公演日がさくらたんの誕生日だったにもかかわらず、会場が福岡でも、さくらたんの出身地・鹿児島でもない茨城で開催されたし、IZ*ONEのメンバーとして世界的な人気を集めたから、卒コンはHKTの本拠地・福岡以外にも関東というか首都圏でもやってくれると信じていたけれど、そうではなかったからね…。
そりゃ、HKTオタの飢餓感はマックス状態だったんだろうね。
そして、久々にHKTのパフォーマンスを見て、フェスにおけるHKTのセトリって、ザ・ローリング・ストーンズとかポール・マッカートニーのツアーのセトリに近い感じがするなというのを感じた。
HKTの楽曲って、少なくとも、さしさんが卒業を発表するまでにリリースした楽曲ってのは、HKTやAKBグループのオタでなくても、ドルオタなら何となく知っていて、盛り上がれる楽曲が多いんだよね。
だから、そういうキラーチューンが連発されれば、ほとんどのドルオタは盛り上がってしまうんだよね。
それって、ストーンズやポール(ザ・ビートルズ)、あるいは、キッスでもエアロスミスでもいいけれど、そういうベテラン・ロック・アーティストのツアーとか、日本の大御所演歌歌手のコンサートなんかに近いノリかもしれない。
こういう言い方をするのは気が引けるが、指原莉乃在籍時代の“全盛期”のヒット曲や人気曲、神曲に新曲をちょこっとプラスするというセトリは、そんな感じだよね。
しかも、これだけライブで盛り上がる曲をやっても、“スキ!スキ!スキップ!”とか、“桜、みんなで食べた”、“ロックだよ、人生は…”、“大人列車”などといったライブの定番曲はやっていないんだから驚きだよね。
それから、HKTの人気曲には、“ワンツースリー(フォー)”とカウントアップしたり、歌詞にMIXが入っていたりするようなファンと一体化するような曲が多くて、こういう発声禁止ライブには不向きなのではないかと思っていたが、結構盛り上がれるということが分かった。まぁ、楽曲自体が良いんだろうね。
ちなみに、今回のセトリはこんな感じ。
①12秒
久しぶりに、本家(なこ)によるイントロ時の掛け声“よっ!”と、“♪テトラポッドに〜”を聞くことができた。これだけで泣きそう。
②ぶっ倒れるまで
今回のセトリでは一番、村外知名度が低い曲だが、ライブ向きではある。
③メロンジュース
やっぱり、メロンジュースのコール&レスポンスをやりたくなるよね…。
④ウインクは3回
まぁ、なこ復帰だから、これをやるのは当然だろうね。
⑤しぇからしか!
氣志團とのコラボ曲だったってこともあり、ちょっと、ネタ曲扱いされやすいけれど、何気にこの曲って盛り上がるよね。
⑥早送りカレンダー
久しぶりになこみくが揃ったんだから、そりゃ、2人のWセンター曲はやるよね。IZ*ONE経由でなこに興味を持ったK-POPファンにアピールするのは当然の戦略だしね。
⑦空耳ロック
マジで、この曲は名曲!神曲なんていうドルオタが使う安易な言葉では説明できないほどガチの名曲。HKTの楽曲じゃなければ、普通に青春パンクみたいな感じでヒットしていてもおかしくない楽曲だからね。野外ステージに合う曲だと思う。
そして、いつ見ても、サビのところの足の動きがいいよね!
ちなみに、この曲を久々に聞いてウルウルしてしまいました…。
⑧君とどこかへ行きたい
最新シングル表題曲だし、この曲を生で聞いたことがないファンも多いから、まぁ、当然歌うとは思っていたけれどね。今年の秋元康楽曲ってクソ曲だらけだけれど、この曲は本当に良い曲だよね。
⑨最高かよ
“君どこ”の時点で8曲やっていたし、その前に次が最後的なことを言っていたので聞けないのかなと思っていた。まぁ、この曲で一緒に声出しできないのはちょっとつらいかな…。
そんなわけで、久しぶりに生でHKTを見られたのですっかり満足してしまった。HKT以外に気になるDIALOGUE+も見られたってのもあるしね。
それに、10月とはいえ熱中症になりそうな気候の中、3時間も立っていて疲れてしまったし、これ以上、ここにいると、本当に体調を崩しそうだと思ったしね。
ノイミーの出番まで、さらに3時間も待っていたら、確実に体調は狂うと思うしね。かといって、一度、外に出て戻ってきたら、中に再び入れる保証もないしね。
まぁ、座席はクソだけれど、明日は同じお台場で、というか、TIFのメインステージ会場でもあるZepp DiverCityでノイミーの単独公演があるから、それで見られればいいやって気持ちになってしまった。
そもそも、ノイミーとイコラブが同じ日に出演なのに、別ステージになっていて、しかも、出演時間も近接しているから、両方を見るのは不可能に近い状況だった。
それに加えて、イコラブを含むメインステージ終盤のプログラムは抽選による整理券制になってしまい、その抽選に外れたのでイコラブを見ることは、ほぼ無理であることが確定してしまった(当日に配布されるわずかな整理券の入手なんて期待できないしね)。
なので、片方だけ見てもねって気分にもなっていたから、無理してノイミーの時間まで、他のアイドルを見たり、その辺をプラプラして時間を潰そうという気も起きなかった。
まぁ、ノイミーの前後に見たいアイドルも他のステージも含めて、いくつかあったけれど、もう、TIFはいいやって気分も強かったしね。
とりあえず、台風の影響で初日の全ステージが中止となってしまったが、残りの2日間に参戦してみて、全体としての感想としては、運営、アイドル、オタクの全てがコロナ前から意識改革できていないって思ったってところかな。
アイドルが、“盛り上がって!”とか“踊って!”とか煽ったら、そりゃ、オタクはジャンプ行為をしてしまうし、振りコピをしているうちにマサイ状態になってしまうよ。だから、こういうのを防止するには、運営側が着席鑑賞を義務付けるしかないと思うんだよね。
あと、これまでのTIFよりもステージ数が少ない上に、それぞれのステージの収容人数も減らしている。さらに物販とか、接触系イベントもない。
だから、例年以上に一つ一つのステージに観客が集中するのは当然なんだよね。つまり、これだけ、規制入場だなんだで見たいアイドルを見られないオタクが続出しているってことは、運営側が通常感覚でチケットを売りまくっていたってことなのでは?
まぁ、TIFがおかしくなったのは今に始まったことではないけれどね。
年々、人気が高まり、大行列状態になるので、2016年からは開催日数を3日に増やすことになった。まぁ、それはいいのだけれど、それに合わせて、坂道シリーズなど、それまでTIFに参戦しないような規模のアイドルの参加も増え、それに伴い、TIFなどアイドル系フェスに興味を持たないオタクの来場も増えていった。
また、それまではフジテレビの夏祭りの一環的なポジションで、めざましライブの会場であった屋外ステージをTIFでもメイン会場にしていたが、2018年からは、めざましライブの会場規模が縮小されてしまった(フジテレビの経営的な問題か?あるいは五輪パラの影響か?)。
かといって、それまではサブステージ扱いだったフジテレビ湾岸スタジオ横の屋外ステージでは収容人数に限界があることから、それをメインステージにするわけにはいかないということで、駅にも近く知名度もあり、スタンディングモードにすれば、2400人以上が収容できるZepp DiverCityがメイン会場に格上げされることになった。
とはいえ、屋内ライブスペースだから、屋外の特設大ステージのように詰め込むこともできないので、結局、すぐに入場規制になってしまう体制は変わらなかったんだけれどね。メイン会場になる前からも、Zepp会場はすぐに入場規制になっていたしね。
だから、TIFはお台場を出て開催することをそろそろ、真剣に考えた方がいいと思うな。無理なんだよ。コロナ禍のレギュレーションでお台場みたいな広い会場がないところでフェスをやるのは。
ところで、TOKYO IDOL FESTIVALの略称のTIFだけれど、オタクとかマスコミは“ティフ”と呼ぶけれど、アイドルには“ティーアイエフ”って呼ぶ人が多いのは何故?
まぁ、東京国際映画祭(TOKYO INTERNATIONAL FILM FESTIVAL)の略称TIFFを一部の日本の映画業界関係者がティフと呼ぶ以外、ほとんど浸透していないのに比べれば、TOKYO IDOL FESTIVALの方のティフ呼びは浸透しているとは思うけれどね。というか、世界の映画業界的にいえば、TIFFって、トロント国際映画祭だしね。
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