『ラブライブ!スーパースター!!』3期
「スーパースター!!」は「ラブライブ!」シリーズ初めて、スピンオフやショートアニメを除くと3期目が放送された作品だ。本放送がTOKYO MXをメインにしたローカル局やBS局などでなくNHK(正確にはEテレ)になったのも初めてだ。
前期=2期はどちらかと言えば批判の声が高かった。
かのんが留学する=Liella!解散の危機という話で終盤を盛り上げようとしておきながら、やっぱり、留学は取りやめになりました(正確には延期)で終わる展開には誰もが腹を立てたはずだ。
また、かのんのライバルとして現れたマルガレーテの外国人ということを差し置いても上から目線のモノの言い方にイラっとした人は多かったはずだ。
さらに、クゥすみのカップリングの描写が多かったのも、Liella!結成のきっかけとなったかのクゥのカップリングのファンからするとイラッとするものだったに違いない。自分は、キャラはすみれ、中の人(担当声優)は可可推しなので、このカップリングのシーンが多くても何とも思わなかったが。でも、可可がすみれを攻撃するような描写が多かったのは可可のイメージダウンにつながるのでやめて欲しいと思った。
だから、そうした2期の不満点を解消したという点では今期は上出来だったと思う。まぁ、マルガレーテの性格に関する描写は前半は見ていてイラついたし、いくらなんでもクゥすみのカップリングでのシーンが少なすぎるとは思ったが。
というか、大きな不満が少ない分、全体的に物足りないと思ったのも事実だ。
1期生=かのクゥをはじめとする3年生にとって最後のラブライブ(スクールアイドルの大会)出場に向けた動きがメインになっていないからだ。
かなりの尺がマルガレーテとLiella!メンバーが和解するまでの展開に費やされていたし、残りの尺のかなりの部分も彼女と同じ1年生メンバーである冬毬が姉者で2年生メンバーのオニナッツと和解するのに費やされている。新メンバーのグッズを売りたいから新メンバーの露出を増やしたいということなのだろうが、やっぱり、ストーリー展開のことを考えたら3年生の最後の挑戦をじっくりと描くべきだったと思う。そのせいで、マルガレーテや冬毬と組んでLiella!のライバルグループメンバーになったかのん以外の3年生メンバーの存在が薄くなってしまった面は否定できないと思う。
まぁ、強引ではあるが一応きれいに話はまとめたから前期ほど腹が立つということはないけれどね。でも、前期って腹は立ったけれど泣ける要素は結構あったんだよね…。
ところで、マルガレーテちゃんって呼び方言いにくいよね。メンバーを呼び捨てにしないかのんが彼女だけ呼び捨てにしていると外国人差別(というか中国人の可可はちゃん付けだから欧米人差別か)に見られるから、ちゃん付けにするというのは分からないでもない。でも、マルガレーテって名字だよね?ファーストネームのウィーンちゃんでいいのでは?あるいは、幼なじみの千砂都をちぃちゃんと呼ぶように、マルちゃんとかそんな感じで良かったのではないかとも思う。
ところで、劇場版なのかOVAなのかはさておき、続編って作られるのだろうか?各メンバーの後日談集みたいのも見たい気はするが、「ラブライブ!」シリーズ初の3年間を3期で描くというのをやってしまったから、それやると蛇足感が出てしまうからね…。
かといって、時系列を遡って、これまでに描かれなかったエピソードだと単なるマニア向けサービスになってしまうしね…。
《追記》
そう言えば、今期ってリエラのうたがあったりなかったりだった。まぁ、毎週新曲を出すのは無理があるよね。