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最近気になった音楽ニュース

●田中秀和逮捕

アーティストやプロデューサーとしての活動を行っていない楽曲提供型の作曲家・編曲家が性犯罪とか薬物問題などで逮捕されるというニュースは時々発生するが、大抵の場合は、“誰この人?”と思うことがほとんどだと思う。人気アイドルや声優などに楽曲を提供していても大抵はカップリング曲レベルだったりすることが多い。
でも、強制わいせつ未遂容疑で逮捕された田中秀和の場合は違う。彼が手掛けたアニメ・ゲーム・声優関連楽曲は、番組のテーマ曲や声優アーティストのライブ定番曲になっているものが多い。

今のところ、“未遂”だからアニメ・ゲーム・声優業界は静観しているようにも見えるが、もし、この問題が大事になり(余罪が明らかになり)、彼が関わった楽曲が出荷停止や配信停止になったとしたら業界に与える影響ははかり知れないレベルだと思う。

ネットニュースの見出しになっているように、「アイマス」、「アイカツ」、「ウマ娘」などといった人気コンテンツにも関わっている。

アイドルアニメ関連では他にも、「IDOLY PRIDE」で伝説のアイドル長瀬麻奈の持ち歌となっている“First Step”も手掛けている。
長瀬麻奈の声と歌を担当した神田沙也加が突然死したことにより、“いわく付き”の楽曲になってしまっているが、田中の逮捕でさらに、語りにくい“名曲”になってしまった面は否定できないと思う。

このほか、個人的に気になるのはDIALOGUE +の動向だ。田中は彼女たちのライブで盛り上がる楽曲として人気が高い“人生イージー?”の編曲なども手掛けている。この問題の成り行き次第では彼女たちはライブでこうした楽曲を歌えなくなる可能性もあるわけだからね…。DIALOGUE+は体調不良によるメンバーの離脱問題も抱えているわけだし、まさに踏んだり蹴ったり状態だと思う。

そして、気になることはアニオタがやたらと田中を擁護しているということだ。

普段は人権問題などお構いなしに、外国人や同性愛者、女性などに対する差別的発言を繰り返している連中が、“現時点ではまだ容疑者なのだから彼を批判するのは間違っている”とか、まるで、パヨクのようなことを言っているから笑ってしまう…。

これって、アニオタが嫌いなフェミの連中とやっていることは同じだよね。
ダブルスタンダードの極みって感じだ。
要は、自分たちの好きな人・モノに関しては全擁護するが、嫌いな人・モノは全否定するというヤツだ。
フェミの連中も普段はさんざん、アニメやアイドルをめくって、女性を性的搾取しているとか主張しているのに、ジャニーズやイケメン俳優のセミヌードとかには歓喜しているからね。

いい加減にしろって思う。

まぁ、アニオタ連中って、フェミ憎しの思いから、彼女たちが擁護する性犯罪の被害者の女性も嫌っているからね。だから、逮捕された男の方がハニートラップを仕掛けられた被害者だと思っている。バカじゃないのか。

結局、田中の問題って、アニオタが性被害や性的搾取の問題に疎いのは本人たちが加害側だからだと思われてしまうんだよね…。
腹立つな!

●Ado全米進出

Adoがユニバーサル系のレーベル、ゲフィンと契約し、全米進出することになったが、ぶっちゃけ、米国では成功しないと思う。
間もなく全米公開される「ONE PIECE FILM RED」にあわせたプロモーションにしか見えないんだよね。

アニメキャラ、バーチャルキャラのアーティストが米国で成功した例としてはゴリラズがあげられるが、中心人物のデーモン・アルバーンは日英に比べれば人気は低かったかも知れないが、それでも、ブラーの一員として米国でヒット曲を放っている。

メイクや覆面で素顔が分からないアーティストとしては、KISSやスリップノットといったHR/HM系バンドが成功を収めているが、KISSはメイクをしていなかった時期もあるし、スリップノットのメンバーはサイドプロジェクトでは覆面を外し素顔で活動している。

リアルな場に姿を見せても顔を良く見せないというタイプのアーティストではシーアの成功例もある。

でも、彼等は自分たちで曲を作ったり、プロデュースしたりしているんだよね。Adoは人から提供されたものを歌っているだけで、正直なところ、良くも悪くも楽曲提供者の色がそのまま出ているって感じがするんだよね。
中田ヤスタカから楽曲提供を受ければ中田ヤスタカの曲にしか聞こえないし、椎名林檎から楽曲提供を受ければ椎名林檎の曲にしか聞こえない。

それでいて、歌い方はどの曲でもそんなに変わらないんだよね。だから、大人に作られたアーティストっぽいものにしか見えないんだよね。
チェッカーズのパクリみたいな歌詞を椎名林檎みたいな歌い方で熱唱する“うっせぇわ”なんて、完全に周囲の大人の影響受けまくりって感じだったしね。

決して下手だとは思わないし、試しにカラオケで“新時代”を歌ってみたら、めちゃくちゃ難しくて全然歌えなかったから、彼女の歌唱力はすごいと思う。でも、米国人が認めるワン・アンド・オンリーなものはないと思うんだよね。

日本発の“キワモノ”系としては、ピコ太郎やBABYMETALの米国での成功例があるけれど、ピコ太郎は自分で曲を作っているし、BABYMETALのメンバーは自分で曲は作らないにしても、意外と幅広いタイプの楽曲を歌っている。しかも、演奏能力の高いバックバンドを含めて評価されている面もある。

でも、Adoに関してはそういうのがないからね…。

というか、ストリーミング時代になって、米国のレーベルと契約していなくても、英語で歌っていなくても、全米チャートに顔を出すことは可能になったのに、現時点でAdoが米国のチャートに顔を出していないということは、米国人には興味を持たれていないってことだと思う。

●椎名林檎ヘルプマーク問題

椎名林檎はダンマリを貫いているが、それがまず何よりもダサい。
彼女がネトウヨに感化された思想の持ち主であることは、これまでに発表してきた楽曲からも明らかだ。
ネトウヨというのは基本的に、福祉や人権的な活動、たとえば、障害者支援のようなものに対して批判的なスタンスを取っている。
車椅子利用者が電車やバスの利用時に感じた不満を漏らすと、その何十倍もの勢いで反撃してくるような連中だ。
だから、ヘルプマークをバカにしていることは間違いない。
なので、今回のヘルプマークをパロディにしたグッズにはそうした障害者をdisる意味合いが少なからずあったと見ていいだろう。

なのに、所属レコード会社だけが謝罪し、しかも、椎名林檎は悪くない、こちらの責任だみたいな論調で声明を出しているから呆れてしまう。
結局、レコード会社が椎名林檎に気を使っているってことでしょ。だから、問題を指摘されても、レコード会社はなかなか方針を出せなかった。
でも、東京都からクレームが来てしまったので、さすがに無視を貫き通すことはできないから、落としどころとして、椎名林檎は悪くない、レコード会社側のミスだということにして、ヘルプマークをパロディにしたグッズを配布するのをやめることにしたってことでしょ。

これまでの彼女の音楽性や言動を振り返れば、間違いなく、今回のグッズはその延長線上にあるものだからね。

なのに、彼女は関係ないとしてしまったら、それは、これまでの彼女の活動も全て、人に言われてやっていただけということになってしまうんだけれどね。要は、椎名林檎はオッサンに作られたアイドルということだ。

今回の問題で椎名林檎を擁護し、この騒動のおかげでヘルプマークの知名度が上がったとかほざいているファンもアホとしか言えない。

レコード会社も、ファンも、椎名林檎を擁護すればするほど、彼女が似非アーティストであることを晒すことになるんだけれどね。

●ライブ会場の声出し解禁問題

ライブハウス団体の出した新たなガイドラインで観客の声援について、通常の会話時の声量を上回らず演奏時間の25%程度までなら可能と定めていることは全くもって意味不明な規定だ。

クラシックのコンサートなら、“ブラボー”と最後に言うだけだから、1%も必要ないが、HKT48の“最高かよ”なら80%くらいは必要だし、オアシスの“ドント・ルック・バック・イン・アンガー”ならほぼ100%でないと無理だ。

だから、この規定に関して、ライブ現場を知らない奴が作ったと批判の声が上がったのも当然だと思う。

ただ、この発表と前後して、声出し解禁のライブが一気に増えていった感じはするので、このアナウンスはライブエンタメ関係者が良くも悪くも“攻め”の姿勢に入るきっかけとなったと言ってもいいのではないかと思う。

元々、地下アイドル系のライブはだいぶ前から声出し解禁の現場が増えていたけれど、このガイドライン発表により、地下アイドルやバンド以外のライブに使われることがほとんどないようなライブハウスや小規模なホールは、ほとんどの現場が声出し解禁となっているようだ。

また、中規模以上の会場で行われるメジャー級のアーティストのライブでもチケットの売れ行きが振るわない公演などは、定員をキャパのマックス50%にした上で声出し解禁にしているものが目立つようになってきた。

そんなに、声出しできないとライブに行かないって人が多いのか?

Perfumeやブシロード関連アーティストのフェスでもチケットが売れないのか?そりゃ、アーティストとファンのコール&レスポンスで成り立っている楽曲は多い。特にアイドル曲なんて、コールやMIXが入る前提で作られているから、ライブでそれがないと不完全な状態で披露することになってしまう。

でも、ライブに行く観客の本来の目的は騒ぐことではなく、アーティストのパフォーマンスを見聞きすることなのでは?

それから、アーティスト側も観客の声出しに頼り切っている面が多すぎる。
それがないと盛り上がっているように感じられないと思うなら、それは観客の声出しなしで会場を盛り上げられない自分の実力不足のせいだよ。

結局、ファンもアーティストも声出しに依存しすぎなんだよ。コロナ禍に入って2年半以上が経つが、結局、何もしてこなかったってことでしょ。単なる怠惰だよね。

というか、世界の情勢は別にして、日本の現状を考えると、まだ、声出し解禁は早いと思うんだよね。それをするなら、マスク着用しないでライブ会場に入れるようにする方が先じゃないかなと思う。

国や自治体がマスク着用に関して曖昧なことしか言っていない以上(というか、大勢がいる室内ではマスクしろと相変わらず言っている)、ライブハウスやコンサートホールにノーマスクで入ることはできないわけだからね。

解禁の順番としては、ノーマスク→声出しOKだと個人的には思う。勿論、濃厚接触者の認定は一切なくすのは当たり前だし、陽性反応が出ても無症状の人は自宅待機しなくていいとルールは改正すべき。その上で、ノーマスクを認めるという流れだと思う。

濃厚接触の認定がある限り、声出しOKのライブ現場には行けないよ。
一般的にどの職場もスポーツ観戦や居酒屋で騒ぐことに関しては寛容的なのに、ライブエンタメ現場で騒ぐことに対しては否定的だからね。

なので、そういう現場に行って体調を崩したとなったら、ここぞとばかりに叩いてくるのが出てくるのは目に見えている。
そんなので、仕事の評価を下げられたり、場合によっては失職や減給の対象にされたりしたらたまらない。特にフリーランスはね。

だから、国や自治体が抜本的にコロナ対策を変えない限りは、声出しOKのライブ現場は極力避けざるを得ないと思う。


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