バート・バカラック氏死去
最近有名人の訃報が多いという意見を述べる人がいる。
でも、それは単に自分が年を取ったからそう感じるだけなんだと思う。
子どもの頃に歌手や俳優、作家など有名人の訃報を耳にしても自分からすれば全く知らない過去の人だから興味がなかっただけなんだと思う(というか、ニュース自体を見聞きしていなかったのでは)。
でも、年を取れば取るほど、自分が接してきた音楽や映画、小説などの量は増えていくわけで、それに伴い、自分が知っている有名人も多くなっていく。だから、訃報に自分が知っている人が目立つようになった。ただ、それだけのことだ。
とはいえ、今年はまだ1ヵ月と10日しか経っていないのに音楽関係の訃報が多いよねと言いたくなってしまうのも事実だ。
自分がリアルタイムで接した、あるいは後追いで興味を持った人だけでもざっとこんな感じだ(敬称略)
ジェフ・ベック
高橋幸宏
リサ・マリー・プレスリー
デヴィッド・クロスビー
鮎川誠
そして、訃報が入って来たばかりのバート・バカラックだ。
音楽界の大物が他界すると自分は好きな曲のトップ5をリストアップしたくなるが、バカラック氏は作曲家だし、彼の楽曲はカバー・バージョンが無数にあるから5曲を選ぶの難しいと思った。
なので、自分が含まれる世代(80年代以降)に発表された楽曲やバージョン限定で選ぶことにした 。
①愛のハーモニー/ディオンヌ&フレンズ
②ニューヨーク・シティ・セレナーデ/クリストファー・クロス
まぁ、うちらの世代にとってはこの2曲ははずせないよね。
①は元々、「ラブINニューヨーク」という映画の主題歌としてロッド・スチュワートが歌っていた曲。
②は「ミスター・アーサー」の主題歌でアカデミー歌曲賞受賞曲。
つまり、①も②もニューヨーク絡みの映画曲ということか。
ディオンヌ・ワーウィックの80年代ヒットではジェフリー・オズボーンとの“ラブ・パワー”も好きだし、彼女の楽曲のカバーでは90年代にダイアナ・キングが映画「ベスト・フレンズ・ウェディング」のサントラで取り上げた“小さな願い”も好き。
③オン・マイ・オウン/パティ・ラベル&マイケル・マクドナルド
こちらも①、②同様80年代の全米ナンバー1ヒット。というか、バカラック氏の楽曲であることをすっかり忘れていた…。
④ザ・ルック・オブ・ラヴ/ダイアナ・クラール
言うまでまなくカバー・バージョン。そういえば、スザンナ・ホフスもカバーしていた。
⑤ベイビー・イッツ・ユー/ザ・ビートルズ
90年代は日本独自のヒット曲であるヴァネッサ・ウィリアムスの“アルフィー”を筆頭にバカラック曲のカバーが多かったが、ビートルズのこれはアルバム『ライヴ!! アット・ザ・BBC』からのシングル・カットされたバージョンで90年代半ばに全米チャート入りした。
自分にとっては、リアルタイムで接した初めてのビートルズのシングル曲だった。