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明日の食卓

4月上旬以来久々に都内の映画館でハシゴ鑑賞をした。勿論、現時点では都内のシネコンは営業していないのでミニシアターでの鑑賞だが。

映画館を含む映画業界関係者や映画関連メディア、映画ファンの多くは、映画館は感染症対策をきちんとしているし、黙って映画を見ているだけだから感染リスクが低いとか言っているけれど、そんなのはウソでしかないと思うな。

いまだに使えないアプリのCOCOAのダウンロードを推奨するCMが映画館では流れているし、フード類の飲食を禁止しているミニシアターですら、ドリンクを飲んでいるわけではないのにずっとマスクを外したままの観客もいるし、そういう観客を劇場スタッフは注意しないしね。

自分たちの仕事の邪魔をされたとか、自分たちの好きなものを楽しむ時間を奪われたとかいう理由で文句を言っているだけだと思う。

そういう自分勝手な人たちに、演劇やライブ、スポーツは良くて、映画館がダメなのはおかしいだろなんて批判する資格はないと思う。

そんなミニシアターで鑑賞したのが、いかにもミニシアター系邦画好きの人たちや、フェミとかリベラル的な思想にどっぷりとつかった人たちが絶賛しそうな作品「明日の食卓」だ。

正直言って、見るのがつらかった…。

夫が家事や育児に協力しないから、あるいはシングルマザーだから、母親は仕事も人付き合いもうまくいかなくなるし、子どもに暴力をふるうようになると言いたいのだろうが、交互に描かれる3組のどの母親にも共感することも同情することもできなかった。

勿論、それ以上に夫はどいつもこいつもクソだし、本人なり夫なりの家族もクソばかりだし、子どもの教師や同級生の親なんかもロクなヤツがいない。

小学生を男児でも下の名前のさん付けで呼んでいる教師なんて、新興宗教みたいで気持ち悪くて仕方なかった。呼び捨てはしないとか男女平等とかそういう思想を強調しているんだろうが、アレを見たら、余計、ポリコレなんてクソ食らえって思うよね。そういえば、親友のフリして新興宗教に誘うクソ女も出てきたな。

そして、さらに胸くそ悪くなるのが、3組の家族の子どもがどいつもこいつもずる賢いクソガキだということ。

最近、欧米の思想を勘違いして解釈して、子どものやることは注意してはいけないみたいなアホな風潮があるが、この作品に出てくるガキどもが、どいつもこいつも、その風潮を悪用して、自分の悪事を正当化するような連中ばかりだからね。それで、終盤で家族の絆を確認したようなシーンを入れられてもなんだかなって感じにしかならないよね…。

個人的な話で申し訳ないが、自宅隣の公園では連日のように、この風潮を悪用したガキどもがフーリガンのように暴れているからね。公園の騒音について苦情を言う人間に対して、“子育てに理解がない男だから”とか、“古くさい子育てをいまだに若い世代に強要する老害”とか、“子どもがいないから理解がない”と批判する人が多く、子どものやることに文句を言えない空気になっているが、そういう人たちには実際に公園に来てみろって言いたい。あれは、公園で遊んでいる時に発生する生活音というレベルではないからね。

ただ、我が人生を振り返って、ちょっとうるっと来てしまったところもあった。それは、作中に登場したどの家庭も夫婦仲が良くないことだ(シングルマザー家庭もあるしね)。

自分の父親と母親もしょっちゅう、言い争いをしていたし、父親の浮気が発覚したこともあった。また、母親から必要以上に怒られたこともあった。そして、最終的には父親は家を出ていき、成人してからの自分は家の借金返済の工面をするはめにもなった。そうした色々な辛苦を思い出してしまった…。

まぁ、母親3人の演技は良かったと思うけれどね(子役にはジャニーズではないけれど、ジャニーズ風の声のせいで下手にしか見えないのがいたが)。
そして、3人の中で一番年上の菅野美穂が一番若く、一番可愛く見えるのも謎だった。一番年下の高畑充希なんて、完全におばちゃんだよな…。

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そして、ネタバレになってしまうが、「もう1人の母親」役が大島優子だということは、エンド・クレジットを見るまで気付かなかった。
それだけ演技力があるってことなんだろうね。
朝ドラ「スカーレット 」のおばちゃん演技も良かったし、AKBグループや坂道シリーズの出身者では、何気にトップクラスの演技力だと思う。
川栄は残念ながら、デキ婚騒動の時に逆ギレして結婚相手の元カノを攻撃したので印象が悪くなってしまったからね。


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