『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』リバイバル上映

「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズ久々の続編アニメとなる（スピンオフ「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」シリーズを除けば）「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉」の製作が発表され、公開時期が2024年冬とアナウンスされた際、多くの人が“2024年の頭の1月・2月も年末の12月も2024年冬だぞ”と突っ込んだが、今年の春になっても公開日は発表されなかった。
そして、夏の終わり頃になって、2025年冬に公開延期と発表された。ということは当初アナウンスされていた2024年冬というのは2024年12月のことだったのだろう。つまり、新たな公開時期として提示された2025年冬というのも2025年12月ということなのだろう。

まぁ、2024年1月・2月だろうと、2024年12月だろうと、2024年中に公開されるとは思っていなかった人がほとんどだとは思うが。
久々に復活する続編って、大抵、制作スケジュールが遅れるしね。

そんなわけで、お詫びの意味も込めつつ、ファンの「まどマギ」に対する興味を失わせないために正シリーズとしては前作に当たる2013年の本作がリバイバル上映されることになったのだろう。「マギレコ」の総集編映画だと久々の「まどマギ」続編のPRには弱いし、テレビシリーズと本作の内容を含めた新たな総集編だと内容が薄くなってしまう。そもそも、テレビ放送なら穴埋めするために総集編を作る必要があるが、公開日が公表されていなかった劇場版ならその必要はないから、総集編を作る時間があるなら、仮に別班でやるにしても、その人員を新作にさけよってなるしね。

そんなわけで初公開時より実に11年ぶりに本作を見た。当時、2回映画館で見ているはずだが、KINENOTEをチェックすると1回分しか登録されていなかった。何故だ？当時は再度見た際に登録する習慣がなかったのかな？

そして、今回は初公開時に2度目の鑑賞をしたと思われる新宿バルト9で見た。20代前半くらいと見られる観客も結構いた。伝説のアニメを映画館で見るという体験をしたい若いアニメファンが押し寄せたということなのだろうか。

作品に対する印象は初見時とほとんど変わらなかった。まぁ、テンポは良くないし、説明台詞っぽいのが多いから睡眠不足状態で見ると睡魔に襲われそうになる作品だよね。

11年前の作品だからネタバレをそこまで気にする必要はないと思うが、この作品のオチを一言で言えば、ガチ恋厄介オタのやらかしだよね。当時はそういう表現の仕方を思い浮かばなかったけれどね。

印象が変わった数少ない要素と言えるのがまどか役の悠木碧だろうか。正確に言うと中の人の印象が変わったんだけれどね。当時はそんなに演技も上手いとは思われずアイドル声優的な扱いだったし、実際に竹達彩奈と組んだpetit miladyというユニットはアイドル的な人気を博していたしね。

でも、ここ何年かの彼女に対する評価は間違いなく演技派だ。年齢的にはまだ30代前半なのに大御所感もある。竹達が結婚・出産してもいまだにアイドル声優と見られることが多いのと比べるとかなりの違いだ。まぁ、最近の眼鏡姿でそう思われる部分もあるのだろうが…。アニメや声優に詳しくない人、特に若い世代はまどかと、「薬屋のひとりごと」の猫猫が同じ声優とは思わないのでは？

ところで、本作というか、「まどマギ」シリーズと言えば、オープニング曲がClariS、エンディング曲がKalafinaというのがテレビシリーズ、劇場版を通じての“決まりごと”となっていた。
ただ、Kalafinaが2019年に解散したため、外伝の「マギレコ」シリーズはClariSとTrySailが主題歌担当となった（オープニング担当かエンディング担当かは期によって異なる）。

このたび、Kalafinaの再結成が発表された。しかも、タイミング良く？新作映画の公開も延期された。だから、久々にClariSとKalafinaの組み合わせが期待できるのではないかと一瞬思ったりもした。

ところが、Kalafinaのプロデューサーだった梶浦由記は今回の再結成は自分の知らないところで進められていて自分は関わらないとの声明を発表した。
こうなると、Kalafinaのまどマギ復帰はほぼ可能性ゼロと言えそうだ。

また、ClariSの方もメンバーの卒業が発表されている。こちらは解散とか活動休止が発表されたわけではないので、おそらく、新メンバーが加入するか残されたメンバーだけで活動するか（1人だけれど）という形で新曲のリリースはできるけれど、こちらだって万全な態勢とは言えない。

一体、まどマギ新作の主題歌担当は誰になるのだろうか？

それにしても、アニメ映画上映時のシネコンって男子トイレの大便器待ちの列ができるよね。自分もそっち側の人間だけれど、オタクって一般的な日本の男よりも大便の回数が多いよね。何故？
そして、トイレの設計者はオタクではないから、大便器をそんなに多く設置しない。需要があることを知らないんだろうね。