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森は生きている Limited Sour IPA

ビールについて

Fruited Sour Ale w/ Passion-fruits
ABV 5%

原料:
麦芽(カナダ製造)
オーツ麦
ホップ(Columbus, Sabro, Cashmere)
パッションフルーツ(東京都八王子市産)

ラベル:
高尾ビール(デザイン)
Haruka Yamamoto(イラスト)

どんなビール?

爽やかんパッションフルーツ(採れたてローカル)の香りが鼻に抜け、ほどよい酸味を効かせたドリンカブルなサワーIPAです。

通年商品に近いペースで作り続けている「森は生きている」ですが、通常は地場産パッションフルーツのトロピカルな香りが特徴のIPAとして、ABV 7%でリリースしているものです。
ダブルIPAとも呼べる高アルコールかつボディも厚めに設計しているのですが、常々パッションフルーツは様々なビアスタイルに合うと考えていました。

涼しくなったとはいえ、暑さの残る日々に杯数を重ねられるビールをイメージ。アルコール度数も高くなく、まるでトロピカルなフルーツジュースを飲んだかのような、口と鼻に残る芳香が印象的です。

Philly Sourという酵母(ラカンセア酵母)を使う機会が増えています。アルコール発酵と同時に乳酸を生成してくれるので、酸っぱいビール(サワーエール)を作る工程がシンプルになります。
別のケトルサワーという手法は、一度仕込み釜で乳酸菌を加えて乳酸発酵を行い、その後煮沸を経て通常のビール酵母によるアルコール発酵を行います。こちらもステップは増えますが多く選択されています。

ケトルサワーでは目的のpHに到達した時点で加温して乳酸発酵を止めることができますが、ラカンセア酵母を使った場合はpHを即時的にコントロールするのは少々難しくなります。そこで我々が取っている方法は、ラカンセア酵母での発酵中にpHを適時計測し、目的のpHに近づいた時に別のビール酵母を添加するというものです。
今回はノルウェーで伝統的に醸造に使われてきたKviek 酵母を選択しました。理由はKviek(Voss)の醸し出すフレーバーももちろんですが、糖消費のスピードが早い特徴をもつ点です。
目的pHでとどまらせるために、ラカセンア酵母が糖を資化するより前にスピードが早いKviekに糖を資化してもらう目論見です。

サワービールは酸味が強すぎるように思えて敬遠している人にも、受け入れられやすいようにやさしめの酸味に仕上げてあります。


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