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監禁録 2/29 (隔離初日※入国した日の翌日からカウント)

アップロードしなおしました。

前回の話↓

2020年2月28日から3月13日の間の台湾での隔離の記録です。

隔離の情報などは当時(2020年2月)のものですので現在と異なる点があることをご了承くださいませませ。

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台湾に戻って来てから翌日。

10時ぐらいに目が覚めました。そういえば昨日はもうヘトヘトで隔離中のご飯を頼むの忘れてたなと思いながら水を汲もうと部屋から出ると部屋の横に置いてあった机の上に朝ごはんが二人分。

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これは勝手に注文したってことになったのかな?

片手にマグカップを持っていて両手が塞がってしまったので朝ごはん置いてあったよとルームメイトに声をかけて部屋の机に置いてもらい廊下を歩くとウォーターサーバーに先客が。


男である。


昨日は夜遅かったこともあってか見かけなかったのでてっきり男女別で分かれていると思ったのに男がいる。そしてこちらは起きたばっかりのパジャマである。つまり、わかりますよね?ふざけんな、って思ったねほんと。分けろよ。 
で、部屋に戻ると寮母さんが現れご飯を頼むか聞かれ、いると言うと1日200元よ、いいわね?と。

いいも悪いも外へ買いに行けなければ大学も辺鄙な場所にありウーバーイーツも頼めないのでそれしかありません…。

2週間で2800元(10,267円…)私の3週間分ぐらいの食費。

日本に比べたらきっと安いんですけどね。。。

隔離中は朝と晩に体温を測り記入しないといけないのでマスクをつけたボランティアに測ってもらい記入します。おでこにピッと当てられて測るタイプで口頭で結果を教えられるので聞き間違いがないようにしないしないといけません。

不安だったので体を少し前のめりにして見ようとしたらみせてくれましたが、背の低いルームメイトは前屈みになってみようとしても気づかれず、しかも講義がオールインングリッシュの国際学院の学生なので中国語がわからず聞き取れなかったようで寮母さんがいなくなった後に困った顔をして「(私は)何度だった?」と私に聞いてきました。


聞き返せばよかったのにと思いましたがそもそも問題あったら言われるから37度以上ではないだろうし36.3じゃない?と適当に答えてしまいました。
ふん、聞いてない方が悪い。

さて、朝ごはん。

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朝ごはんは蛋餅(ダンビン)とお茶。
ダンビンとは小麦粉と片栗粉のもちもちした生地で卵と具材を一緒に焼いて巻いた台湾の定番朝ごはん。チーズダンビンとかベーコンダンビンとかいろんな種類があり、これにお好みで甘いタレをかけて食べます。
お茶はなぜか無糖の暖かいのと砂糖入りの冷たいのが一つずつでした。ルームメイトは冷たいドリンク飲んだらお腹を壊してしまうそうで私は冷たい方にしました。本音を言うと無糖の方を飲みたかったのですが。

遅めに起きたのでやっとご飯食べ終わった11時半ぐらいにもうお昼のお弁当が運ばれていました。

朝ごはんが美味しかったのでお昼は何かなぁ〜と、期待しながら蓋を開けると大きなお肉がドーンと。

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ちなみに台湾ではこんな箱にお米と主菜、三種類の副菜の入っているタイプのお弁当が主流で便當(ビィエンダン)っていいます。


超雑食な自分だしいけるだろうと一口食べると結構香辛料、シナモンが効いていて甘い。そういえばこう言う味の肉私好きじゃなかったわ…。
副菜はおいしいのでそれと食べれるだけお米を食べる。ルームメイトも多かったらしく多いよねーなんて話す。

その後は部屋でスマホをいじりたまに水を汲みに行ったりしてのんびり過ごし、そういえば洗濯しないといけないのに気づきランドリー室まで行った。ランドリー室とはいっても急遽普通の部屋に洗濯機、乾燥機と脱水機を一台ずつ置いてあるだけ。

自分に当てられた部屋は日当たりが悪くむかいの建物に男の人が住んでてカーテンを開けられないけどランドリー室は日当たりがよく窓も開いて風通しが良くて過ごしやすかったです。
(案の定翌日日本人がここで群がってた。)

廊下を出るとそこそこの人数がたむろしてて何だったらカップルとかイチャイチャしてる。

隔離って何?と疑問が湧く。

寮の中央にWi-Fiが飛んでいるので数人がそこで携帯をいじっていてその中に先輩もいた。挨拶して弁当多いですよねーと言うと高いから頼んでないとか。

日本人結構な人数ご飯を頼んでいなくて隔離前に食料買って電気鍋でお米炊いて食べたりしてたらしい。

5時ぐらいにまたいつの間にか晩御飯が運ばれてる。ドアから覗くと昼と同じお店らしきお弁当が。
それを机に置くとルームメイトは「まだお昼も食べ終わってないのにぃ〜」と嘆いていました。リアクションがさすが外国人。←あんただってそうでしょうが。)

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私はお昼がまずくてそんなに食べられなかったのでお腹はそこそこ空いていておんなじメニューじゃありませんように何て願いながら蓋を開けるとまた似たようなおかずがどんと鎮座していました。


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これもまた甘い味付けではあるけどそこそこ食える。


ご飯を食べてるとやっとお昼を食べ終えたルームメイトが小声で話かけ、一緒に映画を見ないかと誘われ、ルームメイトが好きな作品だという『To all the boys i’ve loved before / 好きだった君へのラブレター』アメリカで話題の恋愛小説が元の映画を見ました。

今まで書いたまま誰にも渡してなかったラブレター5通がどういうわけか5人のもとへ渡ってしまいその中には姉の元彼や今は疎遠の同級生も。主人公は姉に自分が姉の元彼に思いを寄せていたことを知られないように、その同級生は自分を振った彼女を嫉妬させよりを戻すべく、お互いのため手を組みフェイクカップルになるけど主人公が相手を好きななってしまうというストーリー。
コメディ要素もあってとても面白かったです。


そのあと隔離で私が暇を持て余してると聞いた日本にいる友人がビデオ通話をしてくれていろんな話をしましたが途中、彼女たちが笑顔でサーティワンアイスを食べ始めたので画面越しにその光景を見ながらひたすら美味しくもないチキンを骨ごとガジガジ齧って恨めしくその光景を見ていました。

そのとき解放されたら画面越しに笑顔でタピオカ飲んでやろうと誓いました。

(後日タピオカは飲めたけど写真送れてない)

隔離が終わるまであと13日

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隔離生活まとめ→https://note.com/takao_ryugaku/magazines

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