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自分に合った会社選び

カジュアル面談をして思ったこと


今の仕事が国の委託研究ということもあり、うまく行ってもあと半年と少しで終了になることと、同時にあと半年で大学院も修了するので最近ちょっとずつ転職活動を始めています。
今の私の状況としてはオーストラリアかアメリカ企業を調べながら、日本の企業でも本当に自分のやりたいこととマッチしていてかつ自分がその会社に価値を提供できる可能性があるなら応募しようというと思っています。
そのため、いくつかの企業がありがたいことに時間を作ってくださり、ここ一ヶ月でカジュアル面談を何個かしました。

そこで思ったことがあったので書き記しておこうと思います。
また、今回はベンチャー企業とのカジュアル面談です。大手企業との面談の場合はまた異なるケースがあると思います。一個人の意見や体験談として読んでいただけると幸いです。

面談で大切な意識

まず、ベンチャー企業さんとカジュアル面談をして感じたのが、カジュアル面談という体を取っているけど、相手側もシステマティックに面談プロセスが構築されていないので、どうしても面接のような感じになってしまうということです。数社とカジュアル面談をして、全ての企業において少なからずこのような印象を受けました。

そのため、ある程度こちらから何を聞きたいかを事前にまとめておくことが大事です。ホームページや募集要項でプロダクトや会社の概要はわかるので、そういった情報を聞くのではなく、面談でないと聞けないことをまとめておきましょう。

では、面談でないと聞けないことって何?というところです。それは人によるとは思いますが、私に関していうと「相手の priority を常に一番において考える」ことで浮かんできます。それは社会人として当然のことと思う人はいるかもしれませんが、転職となると次の会社ではこの技術をやりたい、給料はこれくらい欲しい、こんな開発をしたい、自分の価値を高めたいなど、モチベーションが「自分に関すること」になってしまうケースが多いはずです。意識的に相手の priority を一番におくように考えていないと自分本意の転職意欲になってしまいがちです。これは、そもそも転職しようという意欲は「今の自分の問題を解決するため」から生まれてくるものだから、仕方がないことだと思っています。大切なことは、それを自覚してその考えに飲み込まれないようにすることです。

「この相手の priority を常に一番において考える」ことができれば、自ずと何を聞きたいかがわかるはずです。今の相手の課題が何なのか、どんな人材を必要としているのか、どんな技術でどんな社会問題を解決しようとしているのか、社長はどんな人か...etc. そもそも相手も課題があるのでそれを解決するために募集をしているのです。その課題の解像度を上げることがカジュアル面談で求職者がすることだと思います。
この過程で、相手の課題が明確になればそれに自分がどのように貢献できるのかも見えてくるはずです。

志望度合いの判断基準

では、相手の課題が見えてきたところで求職者がしなければいけないこと、それは「それを解決するために自分が貢献することで、自分が幸せになれるのか」という問いです。ここでは、先ほどの相手の priority を一番に考えていたところから、自分に視点を向けて見ることが大切だと思いました。
自分がどのように相手の課題解決に貢献できるかというところは、自分のスキルセットによります。もし、相手の課題解決の先の未来が自分にとって素晴らしいものだけど今の自分のスキルでは解決できないということなら、自分のやる気やポテンシャルをアピールするしかないです。どうしても入りたかったけど入れなかった、というのはそれは相手にとって理想の方法を提供できなかったということで、そこに自分のスキルセット(人間性も含め)が一致しなかったということに尽きます。先ほどの相手の priority を満たせなかったのです。ただそれだけのことです。

ここで書きたいのは、後半の、(自分が相手の課題を解決できるだけのスキルセットを持っていた場合)相手の課題を解決することで、自分が幸せになれるかというところです。これを考えないと、企業の課題が明確になったとしても、自分に合うかを判断することができません。
では、どうやってこれを判別するかですが「相手の課題解決を、自分が解決していくプロセス」が、「自分の軸と交わる部分がどれくらいあるか」を考えること、これに尽きると思っています。簡単なことに見えますが、自分の軸を言語化することは案外難しいし、やっていない人が多いのではないでしょうか?かくいう私もこれをしている時が幸せという感情はあるものの、しっかりと言語化していませんでした。ただ、今回複数の面談を経て自分で軸を言語化しておく必要があると感じ、じっくり考えてみることにしました。
その際に、私は自分の軸といっても仕事の軸と人生の軸があることに気づきました。仕事の軸は、いわば自分のキャリアで成し遂げたいことだと思っています。ただ、ここで問題なことは、仕事の軸はどうしても「結果」になってしまうということでした。軸が「過程」ではなく「結果」に関するものになると、どうしても目の前の成果を出すことに捉われてしまい視野が狭くなってしまうのと、結果は自分ではコントロールできない部分もあるので軸にするのは難しいです。ただ、「過程」にしっかり重きを置いた軸は人生の軸で考えれば良いと思うので仕事の軸ではある程度、結果に関するものになっても仕方ないでしょう。また、人生の軸は自分が満たされていると思える日々の瞬間を考えました。これらは全て「過程」で、結果に左右されません。いうなれば行動するだけのことです。

これらを踏まえて私の仕事の軸は以下の 2 つだという結論になりました。

  • 世界をよりよくするものを日本から作り出すこと

  • もっと大きな観点でいうと、世界を技術の力でより良い方向に導くこと

人生の軸は以下の 4 つです。

  • 先祖に誇れる行動をすること

  • 家族を大切にすること

  • 学び続けること

  • 挑戦すること

これを満たすとき、私の心が一番満たされるという結論になりました。

最後に

相手の課題を解決しようと働く過程で、「これらの人生の軸に従って生きることのできる環境で、仕事の軸を満たせることができる可能性がある」とき、それは私が行きたい企業なのだと思えるはずです。

長くなりましたが、2024 年 6 月現在で感じている自分の仕事選びの方法です。こっから変わったりするのでしょうか。自分の変化の過程も楽しみです。読んでくださりありがとうございました。


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