社会人時代②
さて、入社2年目の時社長がどこからか、PERTという工程管理システムのことを聞きこんできた。そのため当時発売されていたPC-9801VMを購入するという話しになったのである。
もちろん使うのは自分ということになったが、ソフトと言うのはデータがあって始めて威力を発揮するのである。その当時ろくに工程管理など考えていなかった職員達に、協力を求めてもムダであった。また、マシンに対する恐怖の念というのも確かにあっただろう。
当時、初代ファミコンが昭和58年7月(1983年)に発売されてはいたが、キーボードというものはそんなに一般の人の目に止まるものではなかったものである。結局、工程管理は出来なかったのだが、自分は実費であるソフトを購入した。
現在となっては誰も知らないであろう。あのハドソンが出していたHuWORDという、ワープロソフトである。当時としては安かったように思う。
松や一太郎など有名どころは確か5万以上はしていたと記憶しているが、HuWORDは2万弱だったろうか?初心者むけの画面であり、ファンクションキーがメニューと連動しているという、わかりやすい構成であったと思う。
実は会社には一台ワープロなるものが存在してたのだが、それがデスク一台ほどあるバカデカイものだった。JDLから発売されていたものだったが、何せ単漢字変換で音読みを指定しないと漢字が出てこないという、とんでもないものだった。あの漢字は音読みでなんと呼ぶのかなぁ。と考えている方が長いくらいで、とてもワープロとして使えるものではなかった、対役所用の文章作成機といったところだったが、ほとんどの人は、和式タイプライターでまかなっていたというのが真相である。