社会人時代⑨
そして1994年にはB5タイプだがノートマシンを購入することとなった。
これが初めてのDOS/Vマシンということになる。もちろんOSははじめからWindows3.1だった。このマシンは私が使っていたのではなかったので詳しいことはわからない。
しかし、始めてパソ通からインターネットの世界に入ったのはこのマシンだった。プロバイダと契約しなくてもお試しでやらせてくれるというのである、しかし甘かった。今の人にはわからないだろうが、Windows3.1は標準でTCP/IPをサポートしていない。
だからそのためにWinsock.dllを入れTrumPetというソフトで動かさなくてはならないのだ。
しかし、このTrumpetはスクリプトを自分で直さなくてはダメらしい。
Niftyにはそのための情報がたくさんあった。自分の所に照らしてみせて、色々と変えてみるが全然反応しない。それに電話は東京である。結局4時間くらい格闘しただろうか?
最後の最後という感じでブラウザに画面が表示されたのである。
しかし、ただ時間が過ぎていくだけで何をすればいいのかよくわからなかった。初めてというのは皆、そんなものだろう。なにせインターネットなどはまだ学術的な部分で使われていたのであって、Netscapeの大躍進はもう少し先になるのだった。
この後ペンティアム120を搭載したマシンを購入する事になった。もうこの時には133が登場していたのだが、セールスに押し切られて120にしたのだった。スキャナーなども購入し、いわゆる電子ファイリングをしようとの事だったが、なにせマシンを使える人間が3人くらいしかいないのでは、あまり意味がなかった。
結局ネットの方は、これ以上お金はかけれなかったので、とある友人と相談してみたところ、彼は一年間だけ無料で入れる所を紹介してくれたのである。設定のメモをもらいIDとパスワードも取得したのだが、ここでもまた障害がいくつもあった、なんとココではWindows3.1で入会している人間は誰もいないとの事で、本に載っている手順を繰り返すばかりだが、そんなものはとっくに試し済みである。
これには手を焼いたが、何十回もトライしたあとでやっと入ることが出来たのである。
そして95年を迎え、あのWindows95が登場した。Windows3.1を、バージョンアップしようということで申し込んだのだが、なんとフロッピーでのアップだったから大変だった。30枚近くフロッピーを交換してのアップデートである。
しかし何とかWin95の世界にやっと浸ることが出来た。この時のために9821Asにもコプロを積んで早くしたのだが、実測でPen75くらいであったろうか。おまけに14.5Mまでしかメモリを認識してくれないのでホトホト遅いマシンだった。
しかし実質的にはDOSで動かす事が主だったので、それほどはストレスを感じずにいたのだが。
いよいよ現代に近い時代に踏み込んできたのだった。