勾留されてから最初の試練

どうも。被告人Tです。

勾留されると翌日か翌々日に地検へと移送されます。自分は東京で捕まった為、東京地検へと移送されました。

東京地検と他県の地検では多少の扱いの差がある様ですが今回は東京地検でのお話しをします。

地検では初日に検事質問。2日目に裁判官からの勾留質問が行われます。

まず、朝7時30分から9時前後に東京地検から護送のバスが迎えに来ます。
時間の幅が大きいのは、バス1台で最大6ヵ所位の警察署を回る為です。

バスで地検へ向かうと地下道を通り大合同へと行きます。この時は手錠をされ十数人が一本のロープに繋がれて行進します。

そして大合同に入った時が一番重要です。

入った途端に怒号が飛び交います!

「横を見るな!」「前を向けと言っているだろ!」「何回言っても分からない奴だ!」「喋るな!」

などなど、軍隊さながらの怒号です。軍隊入ったことないので例えが有っているか分かりませんが。

とにかく護送担当の言う通りにしていれば殆んど何も言われないですが、ちょっとでも指示に従わないも怒鳴られます。
ここで口答えする物なら大変です。数人の担当官に囲まれ怒鳴り散らされます。それでも口答えするものなら毛布で簀巻きにされ軟禁状態になるので気を付けてましょう。

一通り説明が終わると検事調べの人間は十数部屋用意されている同行室へと入れられます。
6帖よりも少し狭めの部屋に最大12人。硬い木の椅子に座ります。トイレは壁がなく丸見えで匂いを遮る物もありません。
この椅子がとにかく厄介。この日のホボ1日を過ごす椅子が、硬すぎてお尻の皮が薄い人はオデキが出来ます。

そして、勾留質問や裁判がある人間はここから移動して同じ敷地内の地裁に向かうのです。

地裁の同行室も中小同行室は硬い椅子ですが、大同行室だけはベンチのような椅子で多少座り心地は良いです。

初日の検事調べで罪と認められない場合はこの日の夜に釈放されます。

2日目は、検事の勾留請求を受けた裁判官により勾留質問が行われます。
この日も裁判官が勾留の必要なしと判断されれば夜には釈放されますが、必要ありの場合は勾留状が渡され10日の留置生活のスタートです。
更に共犯がいた場合などで証拠隠滅の恐れがある場合は接見禁止となり、弁護士以外の面会を制限されます。
この制限は厳しいもので実の両親も面会する事が出来ません。

初日と2日目合わせて16時間の地検は本当に辛い最初の試練と言えます。

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