The biggest global risks for 2025
いよいよ明日に迫ったトランプ氏のアメリカ大統領就任。彼は、次が無いのでこの4年間は、むちゃくちゃなことをやるだろうなと想像が容易い。しばらくは世界中が、かなり不安定になることは避けられないかもなと(実際、大統領選でトランプ氏の勝利以降、世界中バタバタしている)。どうか戦争は起こらないでくれ。
個人的には、トランプ氏就任とともにイーロン・マスク氏の政治的な影響力が強まっていることにも注目。正直、マスク氏が何をしたいのかがイマイチ分からない部分がある。
で、今後を占う的な感じで地政学者のイアン・ブレマー氏が、2025年のグローバルな危機についてTEDで語っていたので、動画を貼っておく。
まだ、TEDのサイトでも字幕が起こされていなかったので、YouTube経由で字幕起こしと日本語に訳してもらう。
それなりに長いので、要約を乗せておきます。
要約:
2025年の世界は、グローバルリーダーシップの欠如(Gゼロ)が最大のリスクとなっている。米国は依然として世界最強の国だが、集団安全保障や自由貿易の促進に消極的で、取引重視の姿勢を強めている。これにより、国際社会は弱肉強食の状態に陥りつつある。
トランプ米大統領の再選は、国内外に大きな影響を与える。彼は予測不可能な行動を取り、法の支配よりも人の支配を重視する傾向がある。これにより、米国内では司法機関の政治化が進み、国際的には同盟国との関係が悪化する可能性が高い。
経済面では、トランプ政権の保護主義的な政策が世界経済に悪影響を及ぼすと予想される。関税の引き上げや不法移民の国外追放は、インフレを引き起こし、労働力不足を招く恐れがある。
国際情勢では、ウクライナ戦争の停戦が近づいているが、その過程でさらなる緊張が高まる可能性がある。また、イランは国内問題と地域的な影響力の低下に直面しており、政情不安が増すと見られる。
AI技術の急速な進展は、規制の整備が追いつかない状況を生み出している。悪意のある行為者がAIを悪用するリスクが高まっており、深刻な事件が起こるまで適切な規制が実施されない可能性がある。
一方で、テクノロジーの進歩は希望の光でもある。持続可能なエネルギー技術やAIの応用は、世界の課題解決に貢献する可能性を秘めている。また、ヨーロッパは結束を強め、国際的な安定に寄与することが期待される。
全体として、2025年は地政学的な不確実性が高まる一方で、テクノロジーの進化が新たな可能性を開く年となるだろう。各国は自国の利益を優先する傾向を強めるが、協調の重要性も再認識されるかもしれない。
日本語訳の全文👇️