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2024年10月に聴いた音楽

Wunderhorse『Midas』

UKのロックバンドWunderhorseの2ndアルバム。元々はヴォーカル/ギターのJacob Slaterのソロプロジェクトとしてスタートしましたが、現在は4人組のバンド編成で活動しています。90年代のグランジに影響を受けた荒々しいサウンドが特徴で、最近のロックバンドからはあまり感じられなくなったこの荒々しさが魅力です。スマパンの新作がこの方向性で良かったように、この作品もモロ自分好み。ロックファンにはぜひ聴いてほしい作品です。今後注目のバンドで、来年のサマソニ招聘も期待しています。

Foster The People『Paradise State of Mind』

USのインディー・ポップバンドFoster The Peopleの4thアルバム。1曲目からナイル・ロジャースよろしくなディスコサウンドで始まり、2曲目はジョルジョ・モロダー風サウンドへと突入します。70-80年代のディスコ・ファンク・ソウルをベースにエレクトロ風味を振りかけたようなサウンド満載で、ライブ映えしそうな楽曲揃い。踊れる作品としてオススメです。

Synth Pop, Ítalo Disco, Electronic, New Wave [Vinyl Studio Session] with Gold Chisme

ナカコーさん(ex.スーパーカー)のポストで知ったDJミックスチャンネル。今どきヴァイナルでDJしているところにレトロ感を感じます。シンセポップ、イタロディスコ、ニューウェイヴな選曲でモロ自分好み。YouTubeのおかげで良いDJミックスが増えたと実感できる作品です。

aespa『Whiplash』

aespaの新作アルバム。リードトラックの「Whiplash」は、ティーザーを見る感じエレクトロ路線だとは思っていましたが、EDMじゃなくて硬派なハウスミュージックでした。90年代のUSスタイルっぽいサウンドが特徴です。Kill itはビョークのArmy of meを彷彿とさせる激重ブレイクビートサウンド、Flights, not Feelingは90年代っぽいジャジーなヒップホップ、Pink Hoodieも90年代っぽいヒップホップ、FlowersはシルキーなR&Bトラック、Just Another Girlはエモメロなトラックと、色んなタイプのトラックがあって聴きやすい作品です。

Shingo Nakamura『Solace』

Above and BeyondのGroup Therapy経由で知った日本人DJプロデューサーShingo Nakamuraの2作目フルアルバム。茨城県出身ということらしく、益々推したくなりました。ディープ寄りのメロディックなキレイめハウストラックを作るコンポーザーとしての印象通り、全体をメロディックなハウストラックで占められています。フロア対応なのはもちろん、作業や移動のBGMやホームリスニングにも使えそうな作品です。今、日本人DJプロデューサーで注目している1人です。

A Place To Bury Strangers『Synthesizer』

USブルックリンを拠点に活動するノイズ・ロック/シューゲイザーバンドA Place To Bury Strangersの新作アルバム。1stの頃から轟音ノイズを武器にしてきていますが、今作でも大いに発揮されています。初期からブレてないのが好感度高し。シューゲイザーサウンドだけど、あまりメランコリック要素は少なく、この辺はUSのバンドだからかもなと感じます。ドライな質感というか、スローやミドルテンポよりもファストなナンバーが多いのも特徴です。ギターウルフとかジョン・スペンサーに通ずるロックンロール的な要素もあり、めちゃくちゃカッコイイのでオススメです。

aespa『SYNK: PARALLEL LINE -Special Digital Single』

元々はツアー用のソロ曲だったのが、ファンの強い要望に応えた感じでのデジタルリリース。4者4様なトラックで、それぞれの魅力が発揮されています。カリナの曲は彼女のクールな魅力を引き出したヒップホップトラック、ジゼルの曲はトラップっぽいサウンドで彼女のセクシーさを引き出すのに成功しています。ニンニンの曲は彼女の歌唱力が存分に出ているシルキーなR&Bトラック、ウインターの曲は彼女の華やかな魅力が出ている4つ打ちのダンスミュージックトラックです。特にカリナの曲のカッコ良さが際立っていると思います。実際、韓国内の複数の配信サイトのチャートで1位を獲得しているし、ミュージックバンクに至っては、ソロデビューしてないアーティストのソロ曲として初の1位を獲得しています。

Underworld『Strawberry Hotel』

アンダーワールドの5年ぶりの新作アルバム。正直、ダレン・エマーソンが抜けて以降はわりと凡庸なバンドのイメージで、悪くはないけど、とりだててスゴいという印象はなかったのですが、今作はわりとカッコいいなと思うトラックが多く収録されています。オススメです。

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