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己のサッカー観

 こんにちは!指導者2年生の油井です!

大谷翔平が2ヶ月連続で月間MVPになったそうですね。普通にすごい話で打者成績では今月9ホーマーで投手としても2勝を挙げ、防御率1点台って化け物ですよね。

まさに現代版茂野吾郎という感じがしますよね。打てて走れ、投げれるってマジでエグい。MAJORの作者の満田さんも当時はこれが現実になるなんて思っていたんですかね。この勢いを持続して日本人初のHR王に輝いてほしいですね。にしても松井秀喜よりすごいスラッガーがこんなに早く出てくるなんて思いもしなかったです。はい。


 さて僕は仮にもサッカー指導者のため、ときにサッカーの話をするのも大事だと思うので、今日はサッカーの話をします。まあ個人のサッカー観に少し触れるような内容になりますので、今日もよろしくお願いします。

とその前にこれは僕個人の価値観がだいぶ入っている内容で、だいぶ嫌いだの何なの言いますが、あくまで個人のいち意見と捉えていただければ幸いです。

僕は結論から言うと勝利至上主義者に近い思考の持ち主です。まあ崇拝している指導者がジョゼ・モウリーニョで指導者の本を持っているのがサー・アレックス・ファーガソン、ジョゼ・モウリーニョ、ディエゴ・シメオネときます。ついでに僕はアンチバルサです。バルセロナのサッカーは心底好きになれません。なぜ1−0の勝利より3−4で負けることが美しいとされるのか、僕の価値観からは考えられません。僕は3−4で負ける試合をするくらいなら0−0で引き分けたほうが良いと思いますし、3−3で引き分ける試合をするくらいなら1−0で試合を終わらせるチームのほうが価値はあると思います。

 そのため僕自身のサッカーの思考はまず守備から全てが始まります。そもそもサッカーでは1試合平均ゴールネットが揺れるのは約3点と言われます。そのため無失点で終えれば負けることはありません。そのためには相手の攻撃を無効化する必要があり、相手の攻撃を無効化するためにはスペースを埋める守備とボールホルダーの自由を消す守備が必要不可欠です。余談ですが、今ジュニアユースでは自陣の守備を行っているんですが、まあ見てて楽しいですよね笑。これを完璧にできれば約8割の攻撃は無効化出来るはずです。残りの2割は組織を破壊する個がいるケースです。サッカー界には少なからず組織の守備を破壊する個の存在がいるものです。そうなったときに今度必要になるのは、

組織を破壊する個に対応できる個

の存在です。つまりボールホルダーの自由を消せるかどうかという話になりますね。

よくジュニアの8人制の守備が人に付く守備を教わってスペースを埋める守備を教わっていないから、11人制でSBがアプローチに行った時に中に絞らないというエラーが起こります。最初は衝撃を受けたんですが、今考えればとある説が浮かびます。もちろん場所によって地域性、文化が違うので、一概にこれとは言えないのですが、去年東京都の区リーグで戦っていると単純にゾーンで守っても1人で5人を抜く、剥がす選手がいます。そうなると、ゾーンで守ることをいくら教えても破壊されるので守れないのです。だから、人に付く守備をやったほうが結果を出せる確率が上がる、もっというと散々な試合をしないで済む。だからゾーンではなく、マンツーでやるケースが多いという仮設が立ちました。もちろん根本的な問題解決には繋がりませんが、だからといってゾーンで結果を出せない以上指導者としても手を打たなければいけないとなってしまい、このようなケースが生まれているのではないかという話です。はい。

 だいぶ話はすっ飛びましたが、守備から思考するという意図を少し掴んでくださったと思います。これの落とし込み方としては個人的には、

全体像→部分像

で落とし込むのが好ましいと考えます。というかジュニアではこんな感じです。もちろん部分像でやる方が個のスキルアップには近いのですが、全体像をつかめないと今度はそのスキルの使い方がわからないという問題が起こります。チーム単位で考える時にチームとしてのゲームモデルがあり、そのゲームモデルを共有した上で部分に取り組んだほうがより選手には浸透すると考えます。なので守備の際も自陣の守備はこうするんだという全体像を掴み、そこからグループとしてのアクション、個人のアクションを知り、個人戦術を浸透するものなので、全体像を掴むのが先決であると考えます。

 そこから攻撃に考えましょう。サッカーにおいてカウンターいわゆる守備組織の整っていない状況の速攻が得点割合の半数以上を占めます。ハイプレス時にボール奪取し、ショートカウンターや自陣でのボール奪取から相手の背後を奪うロングカウンター。そこから得点が生まれるケースが多いのはなぜかというと、攻撃時のポジショニングを取っているため守備組織は整っていなくてスペースが空いているところを速攻で突き、ゴールまでいくケースが多いのです。したがって1番得点を奪うことを考えたらボールを保持することではなく、ボール非保持時の守備でボールを奪う、ミスを誘いボールを奪うことによって一気にチャンスを創出することが必要不可欠です。逆に言えばボール保持時ほどリスクが高く、ミスを誘発される可能性があります。だからこそボール非保持時の守備が必要になりますし、逆に言えばボール保持時の技術が重要視されるのです。


 最後に僕はこのようなことを常日頃思いますが、あくまで己のサッカー観であり、これを指導に落とし込んでいるかといえばそんなことはないです。そもそも育成年代でボールに触れないことばかりするのは個人の成長の妨げになりますし、だいぶサッカー観からは離れたことを日々しています。ただこのように己のサッカー観を持つことによって、

「サッカーとはなにか」

という永遠の疑問に少しだけ理解を深めることになります。サッカーに直接関わる選手、指導者は己のサッカー観を保つことは損ではないと思います。

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