ふと、考えて・・・

ふと考える機会がある。果たして僕がこのチームで指導者として存在する意義は何なんだろうか。と。

 油井飛龍(ゆいたかのりと読みます笑)という指導者はプロ(お金をいただくという意味で)の指導者として今年で4季目を迎えました。大前提僕はまだまだ若輩者で、まだまだ修行の身です。毎晩今いるチームの指導の振り返りや反省で考えて夜が寝れない日、頭が痛い日も多々ありますし、昨日なんか指導中に頭痛が襲ってきました笑。

 そんな僕には明確な指導方があります。それは、

・子どもたちが常にサッカーでもサッカー以外でも思考をする機会を増やす

・大人に頼るだけでなく、自分たちで問題解決能力を向上させる

この2つは常に意識しています。実際、僕が今いるチームで去年まで担当してきた現2、3年生はそう育てました。もちろん保護者とも散々話しましたし、何度も誤解される事がありました。

「指導者なんだから、もっと教えて欲しい」

「子どもに任せるのではなく、指導者としてもっと指示をして欲しい」

こんな要望が多く出ました笑。まあ当然ですよね。ただ、僕にはこの2つをやるに当たって常に1つぶらさずに言うことがあります。それは、

「試合結果などに関しては全部指導者の僕が取る。だから、現場では子どもたちを見守ってあげてください。」

まあこれがなければ、やっていけませんよね笑。

結局子どもだし、ましてや去年は1,2年生。当然結果は出ませんし、去年は散々難しいことがありました。ただ、僕にはその指導軸をぶらさない理由はあります。それが、

・指導者が変われば、どこかで指示をされるし、いつか失敗をしたら怒られる

からです。まあ全部が全部そうとは言いません。しかし、日本のサッカーに限らず競技スポーツではそのようなことが多発します。日本人は規律正しいと言いますが、悪く言えば個性はありません。

 そんな僕の意図を去年指導させていただいた保護者の方は理解を示してくださり、結果的にまあそれなりに育ってくれました。決して僕が育てたなんて思わないし、子どもたちが最終的に育ってくれました。その間決して平坦な道はありません。

基本的に2週間に1回は衝突が起こりますし、まあ自分で考えろと要求しているので、それなりにまとまらない機会も多くありました。当然ですよね笑。ただ、チームスポーツましてやサッカーのクラブチームにおいて衝突は不可避ですし、あってはならないものです。だって、個人スポーツではないので。

ただ、これをすることによって面白くて子どもたちも結構アイデアを出して、1回試合遠征をしたときにとある子どもが教えていないのにも関わらず、

「相手はめっちゃパス回してくるから、パスカットすればチャンスになりそう!」

っていうアイデアを持っていました。そういうのも込で、僕は個性だし、狙いが出た瞬間でした。そして嬉しいことに今年に関してはその学年の保護者に、

「油井コーチに教わっていただき、幸せだったと思う」

と言われました。本当に今でも涙が出るくらい嬉しいです。

 とまあ過去を振り返りつつ、今に関しては結構外部が言うんですよね笑。まあ自分自身の指導力を上げる+反骨精神を向上させるという観点からみれば、いい環境なんでしょうが、指導者としてはまあやりにくい環境ではありますね笑。

現場のことは結局外で見ている人と中でやる人の思いや熱量も違い、結構プライドも傷つけられて本当に自分を否定されているような感情に襲われます。

だからこそ、指導力を上げなきゃ行けないと思ってアウトプットの機会と本を読んでインプットの量を増やそうと思いました。と、同時にふと

「なぜ僕はこのチームで指導しているのか?本当に油井飛龍という指導者を必要としているのか?」

と考えていました。答えは出ていませんし、多分考えれば考えるほど沼ると思います。そして今いるチームは僕自身はとても大好きで、我が愛しクラブ、マンチェスター・ユナイテッドと同等(筆者は生粋のマンユナイテッドサポーター)かそれ以上に愛しています。が、同時に

・指導者として必要とされていないのなら、クラブを辞める覚悟を持とう

と思うようになりました。もし、僕にとって好きなクラブがそう思うなら、そうすべきだと。

そして自分という指導者を必要とする場所、指導先に異動すべきだな。と。

 まだまだ若輩者で、実績も経歴もなにもない。ただ、高い熱量と時間そして愛情を注いで指導をする気力は同年代の指導者には間違いなく引けを取らない。と。実際に今のクラブチームでも誰よりも練習以外の時間で彼らの練習、マネジメントを考える時間は多いという自負はある。

まあまだまだ自分を伸ばしてから言えよって話ですがね笑

明日も今の自分の価値を最大限発揮して指導します。あと何回になるかわからないけど、今いるチームのため、子どもたちのために。

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