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2022年2月3日の気持ち|facebookから転載

透明性の時代ですね.これがアンサーになるかはわかりませんが,個人的な見解を書きたいと思います.現時点で,肩書きを外すことはできませんので,どの立場で言っているんだと思われる方もいるかもしれませんが,石井孝法として記します.冷静に読んでいただきたいです.

私のことをよく知っている方々は,私の信念を知ってますので,「これまで,散々こき使われてきて,足蹴にされて,まだ,連盟に搾取されてるのか」と思われている方もいますし,「石井の信念のままやってほしいから,連盟の仕事を辞めてほしい」と言ってくださる方もいます.実際に,今もケツの座りが悪い自分で生きていることは間違いないです.

まず,ブランディング委員会についてですが,設立当初から一貫して私が(内部で)言い続けてきたことは,「随分前から問題を認識し,それぞれの地域で熱心に普及や教育をされてきた先生方がいる.いきなり,偉そうに出ていってもダメで,熱心に活動されてきた先生方に敬意を示し,協力できる形を作らなければならない」ということでした.私自身は,地方で頑張られている先生方と話をする機会もあるので,「人生かけてここまでやられてるんだ!凄いなー」と感服することも多く,そういった方々をおざなりにすることは考えられませんでした.

そこで,私なりに戦略を考えたわけです.これを話すと野暮ったくなりますし,粋な男を目指したかったのですが,透明性を優先します.

どういう戦略を考えたかというと,「連盟の上層部に受け入れ難い事実と向き合っていただくこと」,「熱意のある方々の連盟に対する不満を出すこと」,「惜しみなく情報提供をして,熱意のある方々と連携できる形を模索すること」を先に進めるということでした.そこで,アンケート調査とヒアリングをして,事実を作ること,意見交換会で情報を提供することを提案して,これは実施につながりました.問題は,連盟に対する本音・不満を出すことをしたいと考えて,内部の会議で「誰かにSNSで厳しく連盟批判をさせられないか?」と話をしました.裸の王様になっている(誰も物を申せない)可能性があるので,誰かが批判すれば,不満が聞ける可能性があると考えたわけです.しかしながら,これが却下されました.ですので,ダメなら自分でやるしかないと思い,自分が身を切って,SNSで煽り散らかしました.みなさんを嫌な気持ちにさせてしまったかもしれませんが,頭の悪い僕が思いついたのはこの方法しかありませんでした.不満を出すためには必要なことだと思ってください.それでも,結果が出たと思います.不満の声はかなり大きかったです.それで良いと思ってます.この不満を連盟にぶつける必要がありますが,それには事実とロジックが必要になります.かなり厳しいのは,アンケート調査に関して,私は「ネガティヴ因子」を入れるように言っていましたが,これも却下され,外されてしまいました.アンケート調査の結果は,そういう意味では,主張するための前提(根拠)としては弱いです.それがわかっていたので,先生方には「どんどん突っ込んでください」と言いました.

そういう混沌とした中で,私のできることをやっています.私の中ではある程度答えはあって,それを伝えることはしませんでした.なぜかというと,「連盟の人」だと思われるからです.私自身が石井孝法として話したとしても,伝わらないなと思っているからです.直接会って話せる場合は,想いを伝えます.

で,ここまでいうと,もう言わざるを得ないので.これは僕の想いです.嘉納師範がいうように,目的は「体育」「勝負」「修心」があるので,どこを強調したいかは,自分が決めればいいと思ってます.「柔道には価値がある」ではなく,柔道を通して自分で価値を実現すればいいと思います.スポーツなのか,教育なのか,武道なのかという議論は意味がありません.それは相補的だからです.勝負を強調すれば,チャンピオンスポーツになる.体育を強調すれば,参加型スポーツや健康増進になる.修心を強調すれば武道になる.それだけです.すべてを切り離すことはできないんです.僕が月刊武道に寄稿させていただいた「武道の可能性を探る」にも記載した通り,僕自身も上記の強調部分が変わってきました.最初は武道が強調され,徐々にチャンピオンスポーツに移行し,実業団選手までチャンピオンスポーツで生き,競技大会に出なくなってから,体育的要素や武道が強調されるようになりました.僕自身はそれぞれで価値を実感しました.北九州出身の僕は,やんちゃでエネルギーが有り余っていたので,柔道をやっていなければ,刑務所にいたかもしれません.どの段階の柔道も私を成長させてくれるものでした.だから,僕自身は,この柔道が良くて,あの柔道が悪いという考えはまったくありません.自分で価値を実感し,実現していけばいいんです.で,今柔道界にある問題は,この強調(自身が強調したい,やりたい理由)の変化に対応しうる環境がないということです.この強調は,先述した通り,人によって異なること,変化のタイミングも人それぞれということです.現状の環境では,その変化に対応できないんです.私はチャンピオンスポーツとして中学校から大学までいきましたので,環境は十分にある方でした.しかし,小学から中学に上がる時に,参加型スポーツや武道としての柔道をやろうとしても,それを受け入れられる環境がないわけです.それぞれが頑張ろうとしたとしても,中途半端なことはするなとか,それは私の考える柔道ではないと排除されてしまいます.特に,チャンピオンスポーツでポジションを取ってきた人たちはそのポジションを守りますから,たくさんの方々が柔道から離れていったと思います.僕は,学校部活動から地域移行がピンチでもありチャンスだと思ってます.地域移行される時に,多様な価値を受け入れられる環境づくりができれば,それで解決だと思ってます.その環境づくりには,もちろん難しさがあります.子どもの機会の格差を生まないような仕組み作りも必要です.そのためには,国へのアプローチも必要でしょう.だから,僕は連盟の犬になったわけじゃなく,信念を持って,形にすることを考えてます.でも,最後の足掻きも長くはやりません.変わる気がないのであれば,早々に辞めます.書き出したら終わらないので,この辺で.困ったことがあれば,みなさんのところに呼んでください.美味しいもの食べながら,話をしましょう.

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