なんでなん? その4、なんで外国人モデルなん?
その2と3は2000文字オーバーと長くなってしまったので、今回はみじかくまとめるように頑張ってみます。目指せ1000文字以内。
なんで外国人モデルなん?
電車で見かけるフィットネスや美容系の広告に出てくるモデルが、外国人モデルばかりなのはなんでだろう?
外国人モデルというと語弊がありますが、日本人に多いモンゴロイド系ではなく、コーカソイド系のモデルという意味です。
いくつか理由を考えてみました。
ロイヤリティフリー素材の使用
Shutter StockやiStockなどのロイヤリティフリーの素材を用いているのではないでしょうか。あまり予算がかかってなさそうなグラフィック(失礼)で、特に多い気がします。
Shutter StockやiStockは、コーカソイド系の多い欧米の企業です。そのため、素材として提供される写真にも、コーカソイド系のモデルが起用される割合が高いのではないでしょうか。
そのため、ポージングやルックスなどの種類が豊富で使いやすいのかもしれません。
また、モンゴロイド系の顔に見慣れているため、日本人か否かの区別を無意識にしてしまうことも理由の一つかもしれません。
コーカソイド系への憧れ
2000年代以降は多様化したように思いますが、それ以前は海外のファッションモデルやハリウッドセレブというと、コーカソイド系が多かったように思います。
そういった時代の刷り込みから、コーカソイド系はかっこいいという憧れを、無意識に抱いているのではないでしょうか。
製作者や意思決定者がその影響を受けているのかもしれません。
違和感を持たせるため
モンゴロイド系の多い日本で違和感を持たせるため。
実際、私が以前担当していた広告では、ハーフのモデルを起用することが多々ありました。ハイブランドに位置付けられる商品だったため、身近だけど日常的ではない特別な感覚を印象付けるためにそうしていました。
見慣れた人種がモデルだと、親近感だったり日常的な印象を与えるのに対し、見慣れない人種がモデルだと、特別な印象を与えられるのではないでしょうか。
まとめ
ルックスに対して、日本人はコンプレックスがあるのかもしれません。しかし、時代の流れによって、美男美女の定義は変化します。
さらに近年はコミュニティが多様化したことにより、美に対する意識も多様化しています。
広告を作る際は、時代に合わせた価値観を読み解くことが重要となりそうです。
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