想像力のつく読書 [600字日記 DAY.10]
テレビを見てたら、芥川賞作家の中村文則氏が「本を読ませるよりも、話をみんなで考えた方がいい」みたいなことを言っていた。たぶん「小説家になるには」的な話だったかもしれないが、結構示唆に富んでるなと思った。
本を読ませ、読書感想文を書かせるってのはいかにも日本的だなと。空気を読んだり、行間を読んだりするのが得意な日本人は、読書感想文からそういうものを学んでるのかもしれない。
一方で読書感想文からは「創造」は生まれにくい気がする。もちろん読書から創造は生まれる場合もあるし、そういう読み方をしないといけないのかなと思うけど、多くの人は「感想」に終始するんだろう。
小学生頃、読書感想文の宿題が出たが、元来読書をあまりしない子供だったので、その時は伝記を読んだことにして、略歴から想像を膨らませて書いてた。少ない情報を繋げて膨らませるのは得意だったし、案外そういう「感想文」は評価高かった。
弊害としては、小手先のテクニックでかわしていたので、本質的な文章力はつかなかったし、読解力も今ひとつのまま大人になってしまった…。なので40歳をすぎて読書を始め、こうやって文章の練習をしてるのだ...。
読解力はあった方がいいが、その練習方法として「感想文」はベストではない気がする。例えば「桃太郎が鬼退治した後の話を考えよう」とかだったら、前提としてまず桃太郎を読み、それをふまえて先の展開を考えるので、良いのではないかと。
ゆるゆると書いています