行き当たりばったりで新宿線に揺られて「一之江」まで出かけてみた【街歩き再開編】
夏場は暑すぎて街歩きどころじゃなかったのだが、ようやく歩けそうな気温になったので街歩き再開してみた。ちなみにやっぱりまだ暑かった。
再開一発目はどこにしようかと決めあぐねていたのだが、奥さんに「おすすめの街は?」と聞いたら「赤羽」というので赤羽に向かって家を出た。
最寄り井の頭線駅から渋谷乗換で行くか、明大前乗換で行くかを再び奥さんに聞いたところ「明大前」というので明大前で乗換。京王線ホームで電車を待っていたところ新宿線直通「本八幡行」の電車がやってきた。「新宿線でもいいな」と奥さんが言うので、それも良いなと予定変更。
で、やってきたのが「一之江」。もちろん初めてだし、何なら江戸川区というのも初めてに近いくらい行ったことがない。どんな街なのかも事前調査してないのもあって、全くわからない。とにかく少し駅周辺を歩いてみよう。
駅を出るとこのような謎の機械がいくつもそびえたっていた。いったい何なのか?見てみるとどうやら駐輪場へ自転車を格納する機械のようだ。
こんな感じでレールがある。ちょうどそこへ地元民が自転車でやってきた。レールの上に自転車を置くと、左側のボタンをポチっと押して立ち去っていった。「えっ」と二人でその後を見守っていると、奥の扉が開いてレールの上の自転車が吸い込まれていった。自転車が格納されるのを待つまでもなく、ボタンを押したら立ち去るのが「一之江スタイル」なのか...。僕ならちゃんと格納されるまで見守ってしまいそうだが。
ちなみにその隣の機械では、今度は自転車を取り出そうとしている学生がいたので、場所を替えて見守ってみた。今度は奥の扉からギューンと自転車が出てきて、レールの上で止まった。なかなか一之江はハイテクだ。
「駅ビル」と言う名の雑居ビルみたいのに入ってみると、駅前ロータリーがよく見えた。それなりに人はいたが、こうやってみると寂しげにも見える。曇天の空模様がいけないのか...。
お腹が空いたが、駅周辺はチェーン店ばかりなので、例の「駅ビル」にある『精華』なる中華屋に入ってみることに。
おばあちゃんとおじさん(親子かな?)が二人で切り盛りしているお店で、店にはおばあちゃんのお客さん一人がいた。注文して待っている間も他のおじいちゃんやおばあちゃんがやってきた。昔から地元で愛されている中華屋さんなのかもしれない。この「駅ビル」が建つ前は路面で店をやってたのかもな...と想像を膨らませていると注文が運ばれてきた。
こちらが奥さん注文の「ラーメン」500円。
これは僕が注文した「たまごきくらげ炒め定食」700円。見た目は薄味そうに見えたが、食べてみるとわりとしっかり味はついていた。奥さんのラーメンは非常にさっぱりしたスープで、奥さん曰く「蕎麦でもいけそう」とのこと。店のおばあちゃんの感じがとても良い。
『精華』の窓からしきりに人が出入りする店が見えたので、食べ終わったあとに見に行ってみた。
タピオカ屋さんでした。どこの街にもあるな、タピオカ屋。主に若い女子がひっきりなしに吸い込まれていたが、親子連れも何組か吸い込まれていた。パチンコの景品交換所の隣ってとこが良い味出てる。
さて、ここまで1,300文字を要していますが、まだ本格的に街歩きしてない。そろそろそっちを書いていかないと。一之江駅から東の方には新中川が流れている。まずはそこに向かって歩く。
瑞江大橋(左手)あたり。右奥には新今井橋が見える。川岸には屋形船がずらっと停留してる。ひとまず新中川の土手を歩いてみた。意外と、と言ったら失礼かもしれないが、道が非常に綺麗。犬のウ○チが一つも落ちてない。そんなことを話ながら歩いているとこんな看板が。
なるほど。ちゃんと機能してるんだな。
新中川沿いを南下していくと水門があった。水門ってかっこいいよな。
水門を過ぎると今度は瑞穂大橋が見えてきた。瑞穂大橋を渡って瑞江駅方面に向かいます。
瑞穂大橋からの景色。この手前側の部分は下の地図(雑)を参照してもらいたいのですが、新中川と旧江戸川が合流する部分のとがってるとこ。そして、写真奥に見えるのは千葉県市川市ということになります。
(雑な地図ですみません)
そんでもって「新今井橋」なのですが、なんか新中川から旧江戸川を貫いて一つの橋扱いっぽい。この写真は旧江戸川近くの都道450号あたり。
旧江戸川は釣り船がたくさん停留してた。船宿もちらほらあった。昔はもっとたくさんの船宿があったのかもなー。
川沿いには猫も何匹かいた。ちょっと太めの猫。
「関東造船株式会社」と書かれた建物。旧江戸川をドックとして造船してるのだろうか。検索したけど出てこないけど。
旧江戸川沿いを進んでいくと江戸川清掃工場があった。煙突は遠くからもよく見える。この周辺には「交通公園」なるものがいくつかあった。幼児達が自転車などの交通マナーを知るための公園。少し眺めていたら煽り運転するカートがいたり...。今のうちにマナーを学んで欲しいものだ。
川沿いにこのまま進むと瑞江駅からどんどん遠ざかるので、清掃工場あたりから住宅地方面へ北上した。
しばらく進むと「エトワールモール」なる商店街らしきものがあったが、商店は基本的に閉まってて、ご老人が立ち話している以外、特に何もない。シャッターが閉まってる大きな建物があったが、どうやら昔はそこに10店舗くらい入ってたらしい。(参照記事)
錆びきった謎の機械が打ち捨てられていた。よく見ると「冷却機」と書いてる。これで食料品などを冷やしていたのだろうか。もうかなりの年月を雨風にさらされている風情だが。
エトワールモールの先には銭湯があった。営業しているようで、側を通ったときに銭湯のにおいがした。洗面器がタイルにぶつかる「コーン」という響いた音も聞こえた。
一之江の駅近くでも見かけた「ヤマイチ」なるスーパーマーケットが瑞江にもあった。江戸川区で12店舗、千葉で4店舗を展開する地元の有力スーパーらしい。スーパーって地元の雄が結構いるんだよなー。
はい、というわけで、終点の瑞江駅にやってきました。一之江よりかは栄えてました。疲れたので駅近くのドトールでタピオカ黒糖ミルクを飲みました。久しぶりの街歩き、少し疲れた。
(おわり)