男の仕事の8割は決断
らしい。誰の発言かは知らないが、なるほどと思わされた。
決断には大変な勇気が求められる。
「失敗したらどうしよう」
「重大な欠陥の見落としがあったら…」
「責任の所在は」
できることなら誰かに決めてもらいたい。
他に人にGOサインを出してもらいたい。
たぶん皆そう。
上位の存在に手取り足取り指示出してもらってそれをYESマンになって頭使わずに手だけ動かして。
うまく行けばそこそこの達成感を得られ、失敗しても大きな責任も負うわけでもない。そんな仕事、楽でいいよね。
でも皆がそれだと仕事が進まないんだわ。
誰かが決断しなきゃいけない。逆に誰かが決断すれば、皆それにあわせて行動する。
仕事とは、決断すること。
なんでこんなこと書いてるかって言うと、おれが今日仕事の中で決断できなかったからだ。
ほぼ完成版の設計図を作り、それを以て取引先の方と打ち合わせした。
んで、打ち合わせも終盤、相手方からこんな質問。
「設計図の完成版はいつになるか」
まあ当然の質問だよね。
今持ってる設計図は、ほぼ完成版。
正直このまま提出してもさしたる問題はないとは思う。
が、『ほぼ完成版』を『完成版』とする決断ができなかったのだ。
怖かった。どれだけ再検討や見直しを繰り返せば完成版として良いのか。その決断をするのが怖かった。
結局その場は先輩社員が何とかしてくれたのだが。。。
今おれは設計の仕事をしている。
設計とは"決断"する仕事だ。寸法は?素材は?電流は?熱は?
さまざまな要素に対し、根拠を持って決めなきゃいけない。
明確な理論があり一意に数値が決まるものは簡単だ。
だが、机上では決められない数値も多くある。
明確な答えのない問題に対して、どう考え決断するか。だめだった場合のリカバリプランをどう組み込むか。
どれだけ強い心を持って、決断を宣言するか。非常に難しい仕事だ。
非常に難しい仕事だが…同時に誇りある仕事だ。
『おれが作った製品』なんて言えたらカッコよくないか?
やっと名実ともに"モノ"を"作る"仕事に帰ってきたんだ。
絶対やり抜いてやる。
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