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旧田口線の足跡を辿って(2/3)

前回までのあらすじ。
三河大草 → すげえ!
鳳来寺前 → すげえ!
その他の駅→ 駅舎も線路跡もほとんど失われ、道路や駐車場になっていた。しかし目を凝らしてみるとプラットフォーム跡かと思しき痕跡もちらほら・・・?


道の駅したら

ほぼ全ての途中駅をすっ飛ばして、当時の車両が展示されている道の駅したらへ到着。早速目を引く車両に飛び乗る。


おれ以外にもバイクで来てるお客さん多数。奥三河はバイク乗りがいっぱいいていいね。


路線図と当時の写真が多数展示

まず目に入るのは路線を示した絵巻物のようなすげー長いイラストと当時の沿線写真。三河大草や鳳来寺前など今回の旅で見た地名が改めて現れてて「これはさっきのあそこかー!」って気分になった。

他にも当時の運賃表や切符、駅員さんの帽子などが展示されていて、本当に貴重な資料だな〜と思った。

だって100年近く前の資料なんだよ。


パワートレイン

さて、運転席に目を向けてみるとマスターコントローラの解説が!

車内のマスターコントローラの解説文。
ちなみにマスターコントローラってこれね

田口線は直流1500Vの架線が張られていたようだ。

制御系はそれを交流100Vに変換して使っていたらしい。(半導体が無かったであろう当時、どうやって交流を作っていたんだろう)

一方で駆動系は抵抗制御と直並列組合せ制御をしていたようだ。
どちらもモータに流れる電流量を制御する手法なんだけど、抵抗制御ってのは可変抵抗で電流を増減する制御方式、直並列組合せ制御っていうのはモータの接続を走っている最中に直列や並列に切り替えることで1個あたりの電流を制御する方法。

田口線の車両(モ10型というらしい)ではマスターコントローラのハンドルを回すことで抵抗値の増減とモータの直並列切り替えを行っていたらしい。

まあ、Wikipediaの受け売りだけどね。


へー。すげえ。多分メカ的にやってたんだよね?
マスターコントローラの中身も一応見えるようになっていたけど、流石に機構までは読み解けなかったな。


次回予告

残るは清崎、鮎淵、そして三河田口。

三河田口は将来ダムに沈んでしまう駅跡だから、最後に目に焼き付けておきたいね。

12月中に行けたらいいなーって感じ。


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