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〜現代版〜海を見ていた午後

もう直ぐ2歳になる娘を寝かし付ける時に、流している曲。

娘には恋愛・結婚には困らないように、今”恋才”教育を科している。

英才教育は数あれど、”恋才”教育に勤しんでいるのは我が家の僕だけだと思う。

名前には妻の名前と共通一字の漢字に、本当に付けたかった漢字は我慢して、恋愛結婚に良い字画の名前を選んで”みずき”にした。

この効果は早速保育園で成果を出していて、先生曰く男の子に大人気なのだそうだ。

さて、サザエさんは24歳だということを知っている人はどれくらいいるだろう。

あの時代(明治時代)は、その年齢で普通に結婚できて、普通に子供がいて、、、

もう平成も終わろうとしていて、娘が結婚適齢期と呼ばれる時代は30歳後半〜40歳代なんて言うのもなきにしもあらず。

女性に限らず生き方は多様化していて、恋愛結婚が全てではないけれど、男の僕が「やっぱり結婚は良いものだ」と思えるので、娘にはそれに困らない人生を送って欲しい。

昭和の後期に産まれた僕は、比較的恋愛・結婚に対して考えるには良い時代に生まれていたなと思うのは、トレンディードラマやそれら主題歌に使われた「名曲」に恵まれていたから。

そんな僕が一番極めたであろうトレンディードラマの東京ラブストーリーは「何故リカは、待ち合わせの1つ前の電車に乗ったのか!?」を解明する為に、当時まだ恋人だった今の妻と最終回の舞台になった愛媛にまで赴いて、自分なりに答えを出しに旅をした。(東京ラブストーリーには1言も2言もあるので、また後日記事にしたい。)

当時の主人公達が24歳だったことを考えると、サザエさん達は如何に平和な結婚生活を繰り広げているか分かると思う。

その東京ラブストーリーよりも少し遡って、僕がいつ耳にしたのかはハッキリしていないのだけど、歌詞の中に現存するお店が今でもあって、一度訪ねてみたいのが今日のタイトルにした〜海を見ていた午後〜に出てくる「ドルフィン」。

ただ、時代は便利になったものでお店さえ現存していれば、お店に行かなくともネットで調べることは出来て、その当時ユーミンが窓越しに眺めて居た景色は、今はもう見ることができない。

僕がネットの検索結果だけで「ドルフィン」に行かずとも納得しているのは、歌詞にある「ソーダ水の中を貨物船が通る〜小さな泡も恋の様に消えて行った…」っと
っという、この1シーンにどんな感情で、どんな情景でどんな心情ならその歌詞に行き当たるのかを自分なりに解釈したかった。

今は当時のメニューもそのままに、コップの中に注いだソーダ水は健在している様だけど、そのコップの中を覗いても貨物船が通ることはないそうで、(っというより窓越しから海すら見えなくなってしまった)そこに行く価値を感じなかった。

もうドルフィンは行く価値がない。。。

そんな事を心の片隅程度に思っていた僕が、先日、妻の両親を連れて訪れた鎌倉山にある ”Le milieu Kamakurayama” っというカフェに衝撃を受けてしまった。

1事で言ってしまえば、山手のドルフィンにも行った事がないのだけど、あの歌詞に重ねあわせる事が出来るお店が現存するとしたら”この店”だと。

鎌倉山はその昔、別荘地として栄えた場所であって、とてもお洒落な邸宅が坂道に連なっている。今も高級住宅地として名を馳せ、住んでいる方々も1段違うと言ったイメージで、今の山の手のイメージに近い。

そして何と言っても歌詞に重なるのが「坂道」「海」の2つが情景的なのです。

ちょっと理屈っぽく言えば、鎌倉市は家であろうが、ビルであろうが新築することに対してとても規制が厳しくて、きっとLe milieuから見える景色、特段、小高い坂道を登って辿り着いたcafeから見える景色は、平成が終わったとしてもまだ暫くこの景色は残るだろうなという確かな直感を感じさせてくれる場所です。

但し、残念な事に、僕自身はもう一生失恋を経験することはないと思っているし、この店で恋愛について考えたり、恋人のことについて考えることは無いのだけれど、、、

これからそんな経験を沢山出来る娘には、このお店に事あるごとに連れて行きたいと思っています。

小さな頃は彼女にとって、唯のケーキ屋さんだと思いますが。。。

”恋才”教育の一環として。。



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