デートを誘い出す口実に”花火を観に行こう”が不適切な訳

僕は、まだ付き合うか付き合わないかの段階で、恋愛対象を花火大会に連れて行った結果、そのデートが成功したという話を余り聞いたことがない。

何故か?


それは、花火大会は花火が上がるまでが楽しいイベントだから。

花火大会以外にも、そもそも季節のイベントや行楽地へ出掛けること一つにしても、イベントは始まるまでが楽しいのかもしれないけれど、その中でも花火は特有の終わった後の寂しさ感は格別なのだ。

何故花火はそういう気持ちにさせるのか??

楽しみにしていた花火大会が終わる=夏が終わるみたいな感覚に陥るのは何故か???

花火は最初のうちはどんな花火でも綺麗に見える。けれど、花火のうち上がる高さやカラーリング、はたまた規模に目が慣れてくると、人の感情というのは不思議なもので、どんどん物足りなさを感じてしまう。

そして、よっぽど立派な花火大会で無ければ、どの花火も見たようなものばかりで段々感動しなくなっている自分に冷めてしまうのだ。

うち上がれば打ち上がるほど、今目の前で打ち上がっている花火以上の花火を期待しては、裏切られ、次!次!っと思っているうちにグランドフィナーレの連発花火が打ち上がって2時間もしたら終わってしまう。。。

デートに花火大会を使うなら、風向きや見晴らしの良い場所取りなど、それなりに戦略を考えて臨むもの。

でもそれは、ディズニーランドの長蛇の列が当たり前のアトラクションのように、並んだ割にはあっという間に終わってしまうのが花火大会なのです。

だから、ディズニーランドで破局しやすいと言われているのは、実際アトラクションに乗っている時間よりも、並んでいる時間を如何に上手く、会話も途切れることなく、例え途切れたとしても、その間を楽しめる間柄にならないと破局しやすいのと同じくらい、花火大会も関係性が築けていないうちは行かない方が良いのである。

ただし、花火大会で喧嘩をしたり、これは違うな?っというような決定的な破局イベントが生じるかというとそうでもなく、花火大会の恐ろしさは、花火大会に集中できない点が一番問題である。

特に若い男性なら、煩悩真っ盛りで花火が終わった後を考えてしまう。

でも、大半の女性は花火の後は寂しい気分になるのだけれど、その寂しさは誰か隣にいてほしい寂しさとは違う気分なのです。

その気分は、まだ恋愛関係が成立していない男性には埋められないレベルの寂しさであって、花火大会の日は大人しく帰宅させて二次会はしないほうが良い。

どうして、花火大会は人を寂しくさせるのか??

沢山の見物客がいて、浴衣を着て、縁日が出ていて、夏真っ盛りなイベントなのに。。。。

花火大会ほど、うち上がるまで楽しみなイベントも珍しい。




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