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サウナと露天風呂を独り占めできる古民家宿に泊まってきました


先月、数年間ずっと行きたかったるうふさんの宿「清之家」に泊まってきました。

清之家は、千葉県の南房総にある一棟貸しの古民家宿です。
るうふさんの系列の宿を利用するのはこれで6軒目(Tiny House Campを入れると7軒目?)ですが、清之家はとても人気の宿でなかなか空きがなく、宿泊を諦める時期が続いていました。

そんな時、紅葉を楽しむ目的の旅の計画を夫と立てている中で、平日であれば空きがあるのを発見。
有給を取る前提で取り急ぎ日程を抑えた数日後、幸運なことに、休日に空きが出たタイミングで予約を取ることができました。

旅行当日。
いざ千葉県を訪れてみると、紅葉のタイミングには少し早かったばかりか、天候もあいにくの雨でした。

思えば、これまでるうふさんの宿に泊まった日は、殆どが晴れだったのです。
これまでがラッキー過ぎたのだと実感するとともに、どうしても拭えない残念な気持ちを抱えながら、宿に到着しました。

築150年の古民家を目の前にすると、自然と気持ちが引き締まります。

館内のiPadで自動チェックインを済ませ、休憩もそこそこに私たちが向かったのは・・・

サウナと露天風呂のある屋外です!

私はサウナに入ること自体は好きなのですが、どうしても汗だくになった自分の姿を他人に晒すのが恥ずかしいと感じてしまいます。

その点、ここでは完全貸切状態でサウナを利用することができます。
人目を気にせず心ゆくまでサウナを楽しめるのは、本当に嬉しいポイントです。

それから驚いたのは、サウナに関する設備の豊富さです。
サウナハット、サウナポンチョやロウリュ用のアロマ2種類、それにお水と炭酸ジュースも付いていて、ここまで至れり尽くせりで良いのだろうかと感動してしまいました。

温度高めが好きな夫は、容赦なくロウリュとアロマを投入してきます。
熱とともに立ち上るアロマの香りに癒され、しかしそれも一瞬のこと、すぐに襲いかかる熱気と湿度に悶える・・・というサイクルを繰り返しました。

私は10月からホットヨガに通い始めたのですが、以前よりも汗が出やすくなった気がしています。
上段に座りながらヨガのポーズを取ると、更に汗がとめどなく流れてきました。

15分ほど耐え、「もう限界!」と叫びながら外に飛び出しました。
ペットボトルの水を夢中で飲んでいると、ひんやりとした湿った空気が体を包み、頭が妙に冴えた感覚に陥りました。
よく巷で言われる「ととのう」ってこんな感覚なのかもしれないな、と初めて思えた瞬間でした。

体中から湯気を立てせた夫は水風呂に挑戦しようとしましたが、氷のような冷たさに驚き、断念していました。
夏であれば、もう少し挑戦しやすい水温になっているのかもしれません。

サウナチェアに深く腰掛け、ぼうっとした頭で周りの景色を見回してみました。
雨の気配を残した秋の空気に身を委ねていると、火照った体が徐々にいつもの感覚を取り戻していくのを感じました。


更に2回ほどサウナに入っては出る、を繰り返し、体の火照りが落ち着いた頃、露天風呂に入ることにしました。

井戸水を使った露天風呂では、24時間ずっとお湯が流れ続けており、水の音も耳に心地良いです。
11月の秋の外気は、体の熱をあっという間に奪い身震いするほどでしたが、体の芯から温まることができました。

サウナと露天風呂を堪能し終え、独特の気だるさを持て余しながら囲炉裏のある部屋に向かうと、るうふのスタッフの方が夕食の準備をしてくれていました。

彼はなんと、私が別の宿の撮影をさせていただいた際にお世話になった方で、久しぶりの再会を果たすことができました。

今回の夕食は、山にも海にも近いこの地だからこそ味わえる、山の幸と海の幸がふんだんに使われた串焼きを中心としたメニューでした。

ワインが大好きな私達には本当に嬉しい、勝沼醸造の赤ワインのプレゼントもいただきました。
お心遣い、本当にありがとうございます。

夕食の後は、焚き火に当たりながらデザートのバニラアイスを食べることにしました。

そこで夫が、囲炉裏でこんがりと焼いたさつまいもの上にバニラアイスをかける、という天才的な行為を提案し、さつまいもを途中まで食べてしまった私は激しく後悔することになりました。

さつまいもを更に焚き火で炙る夫
さつまいもに乗せるとバニラアイスがすぐに溶けてしまうので、夢中で食べました

焚き火が消えるまでは、お酒を飲んだり手持ち花火をしたりして過ごしました。

酔いが覚めてきた頃にはまた露天風呂に入り、最高な形で1日を締めくくることができました。

翌朝は朝焼けを期待して早めに起床したのですが、前日に引き続き生憎の曇りでした。

それでも、雨粒に濡れた葉っぱや花を撮り歩きながら、清々しい朝の時間を過ごすことができました。

私が外の景色を撮っている間、朝サウナを楽しんでいた夫に合流する形で、私もサウナに入ることにしました。

少し光が出てきて嬉しかった

ここで2セット堪能し、すっきりと汗をかいたところで朝食の時間です。

るうふさんの宿でお馴染みの、お重朝食です。

囲炉裏に火をつけ、前日の夕食で食べきれなかった野菜も合わせて焼いて食べました。

朝食後は、これまたるうふさんの宿ではお馴染みですが、夫が縁側でコーヒーを淹れてくれました。

砂糖の代わりにマシュマロを入れて飲むのが、個人的にはとても美味しかったです。

チェックアウトの時間までは、1年後の自分に宛てた手紙を書いたり、時間ギリギリまで露天風呂に浸かったりして、残りわずかな時間を楽しみました。

今回の旅では、天気にはあまり恵まれなかったものの、その点を差し引いても大満足な時間を過ごすことができたと思います。
特に、緑豊かな木々に囲まれながら、好きな時に好きなだけサウナと露天風呂を堪能できたのは一生の思い出です。
清之家はサウナ付きの古民家宿というより、古民家付きサウナといっても過言ではないほど、サウナの魅力がたっぷり詰まった空間でした。


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