8月10日「しにたい朝を集めても」
ここ数日、眠りの才能とともに疲労困憊がむくむくと膨らんでいた。風船みたいに大きく膨らみ続ける感情は、ぴこんと針を刺すだけで破裂して飛び散ってしまう。
その感情って悲哀の表現によく使われるけど、わたしは結局のところ“疲れ”だと思う。
疲れって、ほんと、からだに悪い。あまりストレスを溜め込まないほうだけど、昨日「大丈夫ですか?操り人形みたいな歩き方になってますよ」と言われ、自分のふらふらっぷりに気が付いた。
とくに何かあったわけではないのだが、ないからこそ、退勤すると急に気持ちが弱ってしまい、逃げるように眠ってみたりした。
おもえば、毎日きちんと入浴剤を選んで湯船に浸かるわたしだが、今週は7分の2日をシャワーで済ませている。この週末は百貨店でお高いワンピースでも新調しようかと計画していたが、けっきょく眠ったり読書したりインターネットを泳いだり眠ったりと布団の中で完結していた。
しかしその甲斐あって、お昼になると起き出してコーヒーを淹れたり洗濯を干すことに成功している。
午前中は、瞼が腫れるほど泣いてしまった。鼻水もぐずぐずで、とても人様にはお見せできない。無感情キャラを気取っていたいので。
そこまで感情が動くような話でもなかった気がするが、今のわたしは風船を突き刺す針が欲しかっただけなので、読書をきっかけに大号泣した。何を読んだのかは教えません。「この話でそんなに泣く?」と不審がられるのが恥ずかしいから。
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