日本の家具に合わせたい。「北欧ヴィンテージ」の魅力とコーディネートのポイント
シンプルな日本の木製家具に、「北欧ヴィンテージ」家具を合わせてコーディネートする方が増えています。おしゃれな部屋づくりに欠かせない家具は、自分らしく「ミックススタイル」で取り入れるのも醍醐味。
今回は、日本の家具とも好相性の「北欧ヴィンテージ」家具の魅力や取り入れ方のポイントをご紹介します。
「北欧ヴィンテージ」とは?
歴史
北欧ヴィンテージ家具とは、その名のとおりスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、アイスランドといった「北欧」のデザイナーが手がけた家具や照明、食器などのヴィンテージアイテムのこと。1950年代〜1970年代頃に作られた家具が中心で、下記のデザイナーのアイテムは日本でも人気を集めています。
【家具】
アルヴァ・アアルト(フィンランド)
アルネ・ヤコブセン(デンマーク)
ハンス・J・ウェグナー(デンマーク)など
【食器】
カイ・フランク(フィンランド)
アルヴァ・アアルト(フィンランド)
アイノ・アアルト(フィンランド)
スティグ・リンドベリ(スウェーデン)
リサ・ラーソン(スウェーデン)など
【照明】
ポール・ヘニングセン(デンマーク)など
このようなデザイナーたちが北欧デザインを牽引し、生み出された作品たちは今もなお世代を超えて世界中で愛されています。ヴィンテージ家具の魅力は、既に時間をかけて変化した風合いを楽しめること。また、時代性を映し出す美しいデザイン性も北欧ヴィンテージアイテムならではの魅力です。
リペアをしながら、長く大切に使い受け継いでいくのが北欧ヴィンテージアイテムの醍醐味。あなたも、自分だけのお気に入りアイテムを長い時間をかけてゆっくりと探してみてはいかがでしょうか。
なぜ、北欧ヴィンテージが日本で愛されている?
1.日本のライフスタイルに合っている
日本のインテリアのなかに北欧ヴィンテージの家具や雑貨を置いても違和感がないのは、住まいに「自然素材」を取り入れて心地よくしたいという想いや、無駄のない洗練されたデザイン性、丁寧な手仕事といった共通点が多いからかもしれません。「手を加えながら住まいを大切にしていく」「木の温もりを好む」「自然に寄り添い暮らす」そんな日本のライフスタイルや趣向とも合っているのですね。
2.日本の家具と北欧ヴィンテージ家具が好相性
北欧のデザイナーたちが手がけたアイテムは、いずれも機能的で美しいデザインでありながらどこか親しみやすさのある「温かみ」が魅力。日本のインテリアも自然素材をふんだんに使用していますが、北欧のアイテムも同様に自然にインスパイアされたデザイン、自然素材を生かしたアイテムが数多く生み出されています。
このような共通点をもつ日本と北欧のインテリアは、もともと親和性が高いと言えそう。和室のなかに北欧雑貨を置く、北欧家具に日本の家具を組み合わせるなど、自然になじむのは根底に流れるスピリットが近いからかもしれません。
3.北欧ヴィンテージの名作「ハンス・J・ウェグナー」のYチェア
昨今、Instagramなどに発信されている高野木工のお客様のお宅で見られるのが、高野木工のプレーンダイニングに、「ハンス・J・ウェグナー」のYチェアを合わせるコーディネート。直営店である青山店でも、プレーンチェアにYチェアを合わせたいという方も増えています。
Yチェアとは、ハンス・J・ウェグナーが手がけた北欧ヴィンテージの名作チェア。1950年頃から生産されているチェアで、中国の椅子に着想を得てデザインされています。背もたれのY字に見えるデザインが特徴的。日本の家具とも合わせやすいシンプルかつ存在感のあるデザインと優美なラインが魅力で、国内でも特に愛されている名作チェアのひとつです。
北欧ヴィンテージ家具に相性のよい日本の家具は?
1.「シンプル」な木製家具
デザイン性に優れた北欧家具になじむのは、飾り気のない「シンプル」な日本の家具。木目や木の色合いにもこだわって経年変化を楽しめる家具を選んでみてください。こちらは、高田野木工のプレーンダイニングテーブル。樹種やサイズ、足の形状や塗装なども思いのまま。あなた好みの1台に仕上がります。
こちらの写真のように、あえて合わせるチェアの樹種やデザインをバラバラにして取り入れるのも味わいがあって素敵です。住む人の個性が感じられる楽しい空間になることでしょう。
2.味わいのある「木の質感」が楽しめる家具
こちらは、深みのある色合い、美しい木目が魅力のウォールナットのプレーンダイニングテーブル。時を経るほどに味わいのある木の質感を醸し出す樹種で、北欧ヴィンテージ家具や和モダンインテリアとも好相性です。
木製家具は、住む人とともに育ち家族に寄り添うもの。年数が経つほどに味わい深い風合いとなっていくアイテムを選べば、北欧ヴィンテージのアイテムとともに長く愛用していくことができます。
日本の家具と「北欧ヴィンテージ」を合わせて自分らしく
木の温もりを大切にしながら、丁寧に作られた日本の家具。洗練されたデザインと経年変化で味わいを増した「北欧ヴィンテージ」家具を合わせることで、シンプルながらも自分らしくぬくもりのある空間をつくることができます。ことなるテイストの家具を自由な発想で組み合わせれば、暮らしがより豊かで楽しいものになることでしょう。