「非日常」を感じよう。「セカンドリビング」の使い方と取り入れたい家具は?
セカンドリビングとは、「メインリビング」と異なる場所につくられたもうひとつの小さなリビングのこと。フレキシブルな空間だからこそ、かえってその使い方に悩んでしまうことはありませんか。ですが、セカンドリビングを活用することで、一箇所に留まることなく家族それぞれが自由に充実した時間を過ごすことができるのです。今回は、暮らしがより豊かになるセカンドリビングのメリットと、使い方アイデアをご紹介します。
セカンドリビングとは?
セカンドリビングとは、住まいのなかで家族が長い時間を過ごすメインリビング以外に、第二のくつろぎの場として設けられた部屋のことを指します。メインリビングが家族団らんのスペースだとすれば、セカンドリビングは家族それぞれが「自分時間」を存分に楽しめる場所、といったイメージでしょうか。
以前は二世帯住宅などに取り入れられることが多かったアイデアですが、最近ではそれ以外のお宅でも見られるようになりました。
どのようなご家庭に向いている?
セカンドリビングは、どのご家庭にあっても便利に使える部屋ですが、特にこのようなご家庭に向いているスペースだと言えます。
リモートワーク可能など、フレキシブルな働き方をしているご家庭
家族それぞれに趣味があるご家庭
日常から離れて、よりリラックスする空間が欲しいご家庭
他にも、来客が多いご家庭や先ほど触れたように二世帯で暮らすご家庭(その予定があるご家庭)にも役立つ空間になることでしょう。
「セカンドリビング」のメリットと使い方は?
セカンドリビングがあると、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、使い方アイデアとともにセカンドリビングの魅力をご紹介します。
1.「自分時間」を過ごす場をつくれる
セカンドリビングは、独立したもう一つのくつろぎの場。仲の良い家族でも、時には自分だけのプライベートな空間、時間が欲しくなりませんか。セカンドリビングは、1人でお茶をしたり読書をしたり、あるいは好きな動画を観たりなど、自分時間を満喫するのに適した場所です。シンプルですっきりとしたインテリアにしておけば、より頭がクリアになりリフレッシュできることでしょう。
2.趣味スペースとして活用できる
セカンドリビングは、趣味に没頭したい方にとっても役立つスペース。大画面で映画を楽しめるホームシアターや、モノづくりに集中できるアトリエ、自分だけのプライベートジムやヨガスペースなど、家族に気兼ねなく趣味の時間を楽しむことができます。
3.ワークスペースとして活用できる
リモートワークなど、自宅で仕事をする方も増えました。セカンドリビングがあれば、仕事の道具を集めたワークスペースをつくることもできます。扉を閉めれば個室になるため、オンラインミーティング時にも自宅の生活音が気にならず集中できることでしょう。
4.来客を招いても、それぞれに居場所がある
来客を招いた時に、家族が何となく居場所をなくしたり、生活感のあるリビングに来客を通すのを躊躇ったりと、来客時にも役立つのがセカンドリビング。もう一つのリビングがあれば、来客を招いてもそれぞれに居場所があり心置きなく過ごすことができます。
5.ファミリーライブラリーをつくることができる
家族の本を一箇所に集めてつくる「ファミリーライブラリー」。家にある本を通して家族の会話が弾んだり、読書の時間が充実したりと、近年の住まいづくりで人気のアイデアです。セカンドリビングに大容量本棚を設置して、図書館さながらに本を並べてみましょう。絵本、小説、ビジネス書、写真集、雑誌などを集めれば、過去に読んだ本を改めて開きたくなるような、ワクワク感を得られますよ。
セカンドリビングに置きたい家具、
インテリアアイテムは?
セカンドリビングをより充実した空間にするためには、何を取り入れればよいのでしょうか。ここでは、セカンドリビングにぜひ置きたい家具やインテリアアイテムをご紹介します。
快適に使えるデスクとチェア
セカンドリビングをワークスペースや趣味スペースとして活用するために、取り入れたいのがシンプルデスクと座り心地のよいチェアです。壁向きに設置すれば、よりプライベート感を得られます。セカンドリビングは家族の共用スペースでもあるため、デスク周りはすっきりとしたインテリアにまとめるのがおすすめです。
大容量の収納棚
ファミリーライブラリーなど、家族のモノを集めたい場合は、大容量の収納棚があると便利です。こちらの写真のように壁を全面収納にできるオープン棚は、収納としてだけでなくセカンドリビングを素敵に彩るディスプレイコーナーとしても活躍します。モノを厳選して余白を持たせながら配置すれば、洗練されたインテリアに仕上がります。
プライベート感を高める一人掛けソファ、サイドテーブル
ひとり時間を過ごすのに、あると嬉しいのが一人掛けソファ。贅沢な座り心地が、しばし非日常に連れて行ってくれることでしょう。傍らには、小さなサイドテーブルを。飲みかけのカップや本、携帯電話など、ちょっとした一時置きスペースとしても役立ちます。こちらの写真のように、モノを置き過ぎず、すっきりとしたインテリアを意識すればいつでもリラックスできる「プライベートスペース」を保つことができるでしょう。
温かみのある光の照明
手元を明るく照らす照明は、デスク周りや一人掛けソファの近くに設置しておきたいもの。読書灯としてだけでなく、メイン照明を消して間接照明のように柔らかな光に包まれたい時にも活躍します。インテリアになじむ、デザイン性のある照明を選べば、消灯している時にもディスプレイの一部として素敵に魅せることができます。
香りのアイテム
より心地よい空間をめざすなら、部屋に漂う空気にもこだわってみましょう。好みの香りのアイテムを取り入れれば、セカンドリビングに入った時から「非日常」を感じられるはず。フレッシュ、スパイシーなどインテリアのテーマに合わせた香りにこだわって、セカンドリビングを香りでも彩ってみてください。旅先のホテル、お気に入りのカフェやインテリアショップなどイメージする空間に近づけるはずですよ。
セカンドリビングを活用して、より充実した日々を
セカンドリビングを使いこなすことで、日々の暮らしに変化が生まれたり、ほっとくつろぐ時間を持てたりと嬉しいメリットがたくさんあります。もし使いこなせていないセカンドリビングがあるのなら、あなたもライフスタイルに合わせて「模様替え」してみてはいかがでしょうか。家具やインテリアアイテムを取り入れることで、見違えるほど心地よい空間になることでしょう。