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「障がい」とは、実はなんのことはない「個性」のことではないだろうか

特別支援学校へ見学に行くと、2階から降りてきた生徒が「あ、高野はやとだ。なんで?すげー!」と言ってくれて驚きと共に嬉しかったです。学校に入室時に配布された大きなマスクをしていたのにもかかわらず。「この子は、選挙が大好きで詳しいんですよ」それにしても顔の上半分だけで名前を当てられたことが42年の人生で1度もないから、すごい。どこで知ったんだろう。駅かな。西友かな。選挙かな。SNS見てくれてるのかな。嬉しすぎる。

本日午後は、江東区議会に隣接し、会派控室の私の席から授業の様子が見える江東特別支援学校へ。昨年伺った城東特別支援学校でお会いしたPTA会長から「高野さん、うちの娘が来年から入学する高等部の特別支援学校も見てください。そうすれば、高野さんが問題意識を持っている卒業後の進路やインクルーシブ教育の必要性などもわかると思いますよ」と言っていただき、本日実現。高校1年生から3年生まで、普通科と職能開発科に分かれ、28学級、合計203名の生徒が通っている。職能開発科はフォークリストの訓練、倉庫でのピックキング、PCを使った案内状のデザイン、ホテルでも通用する時間制限を意識した清掃、そして、併設した誰でも利用できるカフェの店員やレジ会計など、生徒の能力と本格的な訓練に驚きました。知的障がいのための特別支援学校ですが、誤解を恐れずに言えば、生徒とコミュニケーションしていて何ら違和感ありません。少し受け答えが遅いなんてことはよくあります。障がいなのか、それは個性というのではないだろうか。何度もそう認識する瞬間に出逢いました。続いて普通科も見学。1人1台、タブレットを使い計算機アプリを用いての計算の授業。英語の授業。道徳ではいじめについて。重度障がいのクラスも見学。今まで知らなかったことばかりでまたしてもそんな自分が恥ずかしく思うほど。

校長、副校長はじめ、教師、職員の皆さまありがとうございました。基礎的な情報から、入学する生徒の増加や就労継続支援B型の事業所が少ないなど現在の課題となっていることまで、さまざま伺わせていただきました。保護者の方から要望のあった通学路の危険性、建物の老朽化、災害時の避難方法や避難場所、福祉避難所、放課後デイサービス増設の必要性についてなどもしっかり受け止め早急に検討していきます。

インクルーシブ教育の必要性というのは誰もが理解している。だが、なかなか進まない。障がいのある人々を受け入れる側の認識を変えていくこと、仕組みや体制を構築していくことが大事。教育を変えることはダイレクトに社会を変えることにつながる。少なくとも偏差値偏重の教育に終わりをつげられる。どうしても勉強において、違いが際立つとバカにされ、いじめの対象となる事がままある。子どもの頃から障がいの有無をはじめ人種や言語などさまざまな違いのある人と接して自然と受け入れることが大事であると考える。分けると偏見や対立を生む。国民国家形成過程に通底。もちろん支援が必要な人を受け入れることは考えを変えるだけでなく、受け入れる側の努力や負担を伴う。それを思考の転換と仕組みづくりで乗り越えていく必要がある。また東京が顕著だが、共働き世帯やひとり親世帯にとって特に子育てが大変であり、一方で平均的な子どもの数が1人か2人という現在において、子どもの安全安心な育ちを重視する傾向から、発達障害施設への入所や特別支援学校への入学を希望する親御さまが増えていると考えている。こうした傾向については卒業後の進学先や就労先も含め研究を深めていきたいと考えている。  

これは当事者や支援する側ではなく受け入れる側にとって大事なことであるが「障がいとは、個性のことだったのか」と心の底から思うほど貴重な体験をすることができました。同席してくれた会派の間庭区議にも感謝。皆さま、ありがとうございました。これから具体的な政策提言に生かして参ります。

高野はやと@江東区