けんこうの森ストーリー 第8話
危機感を感じる森の仲間たち
熊太郎と熊子の会話を聞いている皆が、ざわざわとしてきます。
熊子は話を続けました。
「魚や肉が運ばれてこないから、皆が食べるものがなくて困っているんだよ。」
「そうか、わしは、腰が痛いから最近は、あまり仕事をまともにしておらんかった。もしかすると、魚がクックさんの所へ届いていないのか?」
「ええ、お魚を買いに行ったら、クックさんがそのように話してくれたわ。」
「これはいかん、どうしたらよいんじゃ。」
熊太郎は頭を抱えました。
「ひょっとすると、僕も膝の痛みで、タヌ急便を休んだりしているから、その関係もあるかもしれない。」とポンタ。
「おいらも、木の実をあまりとっていないから、皆が困っているのかな?」とリッキー。
「うむ、わしも肉を運んでおらんかった。」とランオウ。
皆だんだんと、責任感を感じ始めています。
熊太郎は、この状況を真剣に考えこんでいます。
そこで、何かを決意したかのように、
熊太郎がバード先生の方に向き直って言いました。
「正直、わしはこのままではいかんと思っていたんじゃ。
村のピンチを救わなければならん。よし、決めたぞ、バード先生、私の腰を診てもらえませんか?」
バード先生も熊太郎の真剣な様子を見て言いました。
「わかりました。では、身体の確認をしましょう。
ブルービー君 、熊太郎さんをあの岩の椅子までサポートしてもらえませんか?」
「わかりました。バード先生」
近くにある岩の椅子にブルービーと一緒に、熊太郎は歩いて移動しました。
熊太郎が、岩の椅子に腰かけるまでの姿を、バード先生は、じっくりと観察していました。
次回に続く…!
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