RTA in Japanのモデレータ担当として モデレータマザーマンのメモ書き
はじめに
文才を子宮に忘れてきたので読みづらい長文となります。読み切るにはファイナルソードAny%を無の表情で走り切るぐらいの鍛錬が必要になるかとおもいますので、その点については何卒ご了承頂ますようよろしくお願いいたします。
また、あくまで私個人が思っている事について記載しているだけなので、公式の見解ではございません。
RTA in Japanってなに?
皆さんが書かれている事なのでカットしたいところではありますが、お決まりかなと思い記載。
日本で開かれる最大規模のRTAイベントです。RTAとは、ゲームを最初からプレイして実時間でどれだけ早くクリアできるのかを競う物をさします。そして今回ですが最大同時接続65,415名の方が視聴するような大きいイベントとなっております。
海外で開かれるGDQ(GameDoneQuick)を参考にして開催されたイベントです。今年はオンラインのみでのイベントとなりましたが、本来は夏はオンライン、冬は会場を貸し切って実際のプレイを間近で見ることもできるイベントとなっております。
RTA in Japanでの役割とは?
RTA in Japanでは基本的に全員ボランティアとして参加しております。
- 走者
- 解説者
- 運営
- 配信担当
- Twitter担当
- モデレータ
この4種の役職に別れており、運営以外は基本的に挙手制なので誰でも参加することができます。私が担当していたのはこの中のモデレータという物です。
また今回はこの他に協賛として、アパレルメーカー無敵時間さん、レッドブル・ジャパンさんが応援してくださいました。
モデレータとは?
さて、昨今ではYoutubeLiveなどでも活躍しているので、なんとなくわかる方も多いかとおもいますが、モデレータとは主にチャットを管理する人を指します。チャットには老若男女色々な方がいらっしゃり、中にはちょっと困ったことをしてくる方がいます。そういう方の書き込みを皆さんが見て不快な気持ちにならないうちに、こっそり消しゴムで消してしまう役割です。あまりにひどく続くようだったらしばらくおしゃべりしちゃダメ!ってしたり、もう来ちゃダメだからね!としたり…(あまりいないですけどね)
でも基本的にえっちな内容やURL、怖い言葉はBotさんが絡め取って削除してくれるので、ゆったりしたゲームのときとかはチャット眺めつつお茶すすってたりします。
また、放送事故のときに皆さんにお知らせしたりするのもお役目です。
モデレータをやって感じた事
生まれた文化の保全の大切さとその節度
モデレータみんな、大好きなRTA in Japanで生まれたミームはとても大切にしていきたいなと思っているんです。
例えば、「YOKOHAMA」とか、Wiki記事を張ってみたりして「XXXありがてぇ…」とか、「デメった」「マザーマン」みたいな流れです。
でも、そのミームを知らない担当者が消してしまうとかあるので、そこはモデレータ内でこういうミームがあるって共有をしておいたほうがいいのかな…。なんて感じています。
ただし、Wiki記事については取り扱いがすごく難しいとも感じています。
どういう点かというと、深夜の時間帯でも1秒間に10数メッセージが流れるRTA in Japanでは、正直チャットを追うので精一杯なんです。なので、走者が言った一言一句をしっかり把握しているわけではないので、ゲームとは関係が無い言葉だけど走者が喋った言葉のWiki記事をはられても「関係がない」と判断されて削除…となってしまうケースが多発しています。ただ、このケースは消されても致し方ない所もあるかなと思っています。以前ならばOKでしたが、なんせ回を重ねるごとに規模が大きくなっているイベントなので、無限に掲載OKとはできないのです。そこの点はとても苦しいのですが、皆さんご理解していただきたいなと思っております。
特に今回はWikiの長文張りとかもガンガン消されていました。ここは削除を判断したモデレータのさじ加減なので、どのぐらいであればOKなのか?という判断基準が欲しくなると思うのですが、それもまちまちなため、XXX文字だったらOKとも補償ができず非常に苦しいなと…。ですが、このまま放置すると「割れ窓の理論」で同じようなものが大量発生するわけでそれはどうにか避けなければいけません。
ですが「長い!削除!」「関係無い!削除!」がつづくと、このRiJ生まれのミーム自体が死んでしまうな…という懸念がまた生まれるわけで…。
消しすぎじゃない?今回厳しくない?と感じた方もいらっしゃいましたし、チャットでいわなかった方の中にもいらっしゃるかと思うのですが(実際私はそう感じました)、何卒ご理解いただければなと思っております。
内部での連携と覚書の大切さ
RTA in Japanでは、基本的にDiscordで連携を行っております。
どんな方でも話せるチャンネルもあれば、ボランティア全員専用のチャンネルと、役割ごとの専用チャンネルが用意されています。DiscordとTwitchは連携が出来るため、ボランティアに応募する際は必ず連携する必要があります。
さて、内部ではどのようになにを連携をしているのか?というところですが、基本的には以下の事柄についてです。
- 走者の順番が変わる
- えっちな内容だったり、違法薬物系のチャットが書き込まれるかもという注意喚起
- 放送についての連絡
- 高圧的だったり攻撃的な発言が多い方の連携
- 追放するかしないか?の相談
この中で一番センシティブなのは追放にするかしないか?のときです。
基本的にRTA in Japanの主催であるmokaさん判断な部分でもあるのですが、発言者のIDに書き込めるモデレータコメントでどういう点がNGだというメモを残します。作りたてのアカウントでNG発言を繰り返しているようであれば即追放。そうでなければ10分間の発言禁止をし、だいたい3アウトぐらいで追放措置を取ります。
また、モデレータコメントを書く際に、IDをDiscord内で共有したりもします。「XXXについて発言あったので共有しておきますねー」とか。
なぜそんなことをするのかといいますと、RTA in Japanは数十名のモデレータが24時間5~6日間はりついているので、二重で共有しておかないと把握しきれないんですね。うわー大変!
ただ、追放や発言禁止にするということは、複数人で話をして行っている処置なんだということを理解していただきたいなと思っております。
コミケスタッフと渋谷のDJポリスに学ぶ注意喚起
注意する/される って嫌な言葉ですよね…。
私もできれば注意されたくないし、注意したくも有りません。でも、ときにチャットのモデレータは注意喚起する必要に迫られる場面があります。例えば、今回のRTA in Japanでいうと、違法薬物の名前で盛り上がってしまったり、なかなか次のゲームに切り替わらない事で盛り上がり過ぎてしまったり、プレイヤの喋りが面白くて盛り上がり過ぎてしまったり…。
違法薬物の名前で盛り上がったり とかは完全NGです。
でも、プレイヤの喋りに応じて盛り上がって行き過ぎた発言をしてしまったりするのは正直な話、注意しづらいんですよね…。盛り下げるようなことは言いたくないですしね。DJポリスもワールドカップのときにいっていましたが、「こんな良き日に怒りたくはありません。私たちはチームメートです。どうか皆さん、チームメートの言うことを聞いてください」これと同様、良き日に注意なんてしたくないんです。それに、私達モデレータも皆さん同様楽しみたい観客の一人でもあります。皆さんの仲間でもあるのに、上から目線で水をかけるようなことはしたくありません。
それを念頭においた上での注意喚起は非常に悩まされました。
ってことでお手本にしたのが、この手の楽しいイベントで話題に上がるコミケスタッフとDJポリスの注意喚起の手法です。
2つに共通するのは「どれだけ注意したい相手に寄り添えるか」かとおもいます。注意したい相手のテンションと気持ちに寄り添った注意をしていたという事でした。仲間だということを念頭においた上での「お願い」をする事で「メッセージを見てもらう」ことが大切だなと感じました。ただ、推敲する時間がなく、あまり上手に伝えられなかったなとおもうメッセージも多かったと反省しております。
ただそのおかげ、ツイッターでいくつかモデレータについてTweetしてくださってる方がちらほらいたのが届いていたんだなということがわかり、ちょっとうれしかったです。そして同時に、主催のmokaさんに「チャット欄を放置するのとどちらが良いかと言えば放置するほうが良くないのであまり気になさらないで大丈夫です!」と言われたものの、視聴者様のTweetで「モデレータが怒っているのを見るのが怖すぎて見るのをやめた」という発言があったのは心に留めておいたほうがいいと思っています。
私の思い
チャットは自由に使っていただき、ストレスフリーな状態で発言をしていただきたいと思っております。それがお祭りだからです。
見てくださる方がいて、応援し、それに呼応するかのように走者が走り、解説者が走者のサポートをする。私達ボランティアスタッフが見てくださる方々の熱を下げないよう盛り上げるために働き、運営がそれらすべてをまとめる。こんな平和的なインターネットのお祭りはそうそう有りませんから、思いっきり大切にして、私の息子も大きくなったら参加するぐらいまで育てたいな…。なんてモデレータマザーマンは思うわけです。
そして、また次回のRTA in Japanでもモデレータとして参加できたらな…と。
さて最後になりましたが、読んでくださった皆さん、夏に行われるであろう次のRTA in Japanでお会いしましょう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?