読書感想文:生物から見た世界/ユクスキュル、クリサート
生物から見た世界 ユクスキュル/クリサート著 岩波文庫
昨日、脳の本をアップしていたから(Twitterの話)、それに合わせて大好き本を。1934年の本なんだが、今読んでも大変新鮮である。
「人が見た犬や虫の世界」ではなく「犬や虫の視点から見た世界」という「環世界」の話。
今となっては目新しい論と思わないかもしれないのだが、当時は新しかったはずだ。
昆虫にとっての視野はどんなものか、色はどういう風に見えるのか距離感はどうか、必要なものは何か。
犬にとってはどうか、彼らは人間と同じように色彩が見えるのか。
彼らはどんな世界を生きているのか。
神という概念で、人を全ての上位に置くことが当然となっている西洋人の視点とは思われない斬新さで話は進む。
これが面白くないわけがない。絶対に。
(2020/10 Twitterの使い方を模索していた時期に書いたので140字以内に収めようと苦闘していた。まあ言い足りないので加筆した)
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