読書感想文:千年の愉楽/中上健次
宿業
血の濃さと思索の闇の深さ
蹄の手を持つ男
女の胎から産まれいずる 肉の塊が
人のかたちをしているかどうかが
それが生き延びる鍵になる
蹄の手を持つ男が生き延びたとき
男は象徴となる
消せない宿業の
生きた証
に
(2005 感想というよりもほぼメモ。いつか追記するのかどうか分からないが、中上健次の中では一等好きな本であった。読んでいて南米文学のような共時性を感じるとは思っていた。)
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