[乳がん]部分切除か全摘か（1回目）

少し遅くなってしまいましたが、今回は自分が行った部分切除手術について、書いていきたいと思います。

タイトルでお察しの通りですが、自分は手術を複数回受けています。

そもそも、腫瘍自体の良性悪性判別のために部分麻酔で1回、乳がん確定後に全身麻酔での手術を2回行っています。（2回の理由は別の会にて）

告知後、治療方針について主治医は淡々と進めていったが、一番悩ましかったのは手術についてでした。

――部分か、全摘か？

ここで悩んでいる人は多いと思う。

自分の場合は、主治医から「部分切除術（腫瘍周辺を多めに切り取って乳房自体は残す手術）」で提案されたのだが、その理由は、

・良性悪性判別のための腫瘍摘出術で、すでに腫瘍の大部分は切除済みであること

・術前の検査から腫瘍全体のサイズが1cmほどだったので、自分（患者）の年齢も考慮して、それ以外の健康な部分を全部取る必要はないという主治医の判断（ガイドラインも踏まえながら）

…という事で。

ちなみに、このタイミングで、局所再発の可能性を極度に気にしたり、術後の放射線治療を行いたくない場合などには、全摘を希望することも可能です。（※全摘＝局所再発しない　ではないので注意）

すべては自分の意思次第。

私の場合、説明を受け主治医の考えに納得したし、もしも再発した場合は否応なく全摘になるので、たらればに怯えるよりも、全摘をすれば手術そのものの負担も大きいことや、生活上変わることが多いこと、もう少し自分の身体の一部をとっておこうと思ったため、部分切除に同意した。

とはいえ、部分と全摘の違いは、結構大きいので、きちんと自分でどうしたいか？の結論を出すことを忘れてはいけないと思う。

「乳がん 部分 全摘」でググると色々な記事が出てくるので、参考にするもいいですし、即決めるのもいいと思います。

こういう時に結構思い切りが良いほうだと思っていたのですが、こればっかりは相当悩んだ。

ガイドライン・学会の記事・乳がんプラザを何度も何度も読みに行き、最後に自分の考えを母に伝えて気持ちを固めた。

乳がんプラザは、罹患した人ならば一度は目にするのではないかと思います。

江戸川病院の田澤医師という方が、乳がんに関するQ&Aを公開しているサイトで、患者の生の声に共感するし、田澤医師の真摯で信頼性のある回答が大変参考になりますので、よかったら覗いてみて下さい。

サイトを見つけたあと、最初は現実を直視するのが少し怖くて、Qのタイトルだけで詳細を読むのを躊躇してしまったのですが。

でも、少しずつこの病気を受け入れ始めたころから、様々なＱ＆Ａを見ているうちに自分自身を客観視できるようになり、この記事のような個人の体験談を読み漁るより結果的にありがたかった。

ただ、この病気はいろいろなタイプの人がいるので、無理して知ろうとする必要もないとは思います。

（もし、どうしようもなくなったら、田澤医師を訪ねたいと思うほどには、先生の回答は大変ためになった。場所…市川なんですけどね…）

あと、Qによっては、不必要な不安が増長する可能性もあると思うので、どこまで読むかは、自分のメンタル状況も考えながら読むのが良いと思います。（つらい気持ちをもらってしまうので）

不安で眠れなかったときに、読みながらボロボロ涙流したこともあったなあ…と今でも振り返ることがあります。

人は忘れる生き物なので、同じ記事を読んで「あのときは悲観してた」って今だと思えることもあるものですね（しみじみ…）

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次回は、手術1回目について書きたいと思います……🦀