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フェアリー ゴッドマザー アイズ メソッド15色の才能 〜叱られているお子さんの気持ち〜
私は24年間、造形絵画のアトリエを主宰する間に、
たくさんの親御さんから、子育てに関する相談を受けてきました。
その中で、「どんなに注意しても、叱っても直らないくせ」について、
「どうすれば良いですか?」と、聞かれることが多かったのです。
今でこそ中学受験で、アトリエの卒業が早まってきていますが、
ひと昔前までは、園児さんでご入会を頂くと
高校卒業まで通ってくれるお子さん達が沢山いて、
その子達とは大人になった今も交流が続いています。
親御さんにはお子さんの気持ちを代弁し、
お子さんには親御さんの気持ちを伝え、
親子さんの成長に、ずっと伴走して立ち会わせて頂ける。
他の人ではなかなか体験できない、そんな恵まれた環境にあって、
注意深く、多くのお子さんたちの成長をお手伝いさせて頂き、
その困ったと言われる部分こそが、
伸ばすべき才能であるのだと悟った瞬間がありました。
なぜお母さんや周囲の大人が子どもを叱るのか?
それは、
(1)そのままでいては、将来子どもが困るから、
直してあげたいという気持ちと、
(2)子どもの言動が、単純に気に入らない、
なんだかイライラするというのと、
(3)完全に子どもがいけないことをしたから
罰しておかなければいけない、
という気持ちに分けられると思います。
でも、どれもするべき事ではないのです。と、お話すると、
お母様がたは「どうして?」と、びっくりなさいます。
何故ならば、
(1) をしてしまうと、直してあげたい部分が強化され、
大人になってから劣等感や自己否定、社会への迷惑行為に発展します。
(2) をしてしまうと、親御さんが年をとってから
大人になったお子さんに感情的に暴言を吐かれたり、殴られたりします。
(3) をしてしまうと、少し大きくなれば、親を敵とみなして
自分のテリトリーに入れなくなるか、外に救いを求めてしまいます。
それでも良いですか?とお話しすると、
「それは困ります。」と殆どの親御さんが仰います。
「じゃあ、どうすれば良いの?」と聞かれれば、
「親は自分の意志で、子どもを育てさせて頂く時間を得ました。
どんな個性も障害も、愛で見守り育てることが、
唯一の解決策であり、天才性を花開かせる術なのです。」と、お話させて頂きます。
それではここで、
両親や周囲の大人に怒られた時に、
それぞれの才能が、どんな反応をするのか
その時に子供達がなにを考えているのか見ていきましょう。
乱暴で激しいままだと、他のお子さんに迷惑をかける。
将来暴力を振るうようになったら困るから、我慢強い穏やかな子にしっかり躾なくては。
↓
赤色の才能を持つお子さんが叱られている時の言動と心の動き*逆ギレし、ものを投げたり叩いたりして、やり返す。「イライラするしムカつく!勝手に手も足も出ちゃうんだから、仕方がないじゃない!」
意地悪でプライドばかり高いと、嫌な子になってしまう。
将来仲間外れにされてイジメられると困るから、もっと謙虚で優しい子に育てなくては。
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オレンジ色の才能を持つお子さんが叱られている時の言動と心の動き
*反抗的。あっかんべーをしたり、口答えをしたりする
「何故、私が怒られるの?気に入らないことばかり言われると、他の子にぶつけたくなる。」
忘れ物ばかりして、人の話を聞かない子ども、勉強もすぐに飽きてしまうから
成績も先生の印象も悪くなってしまう。もっと注意深い努力できる子どもに育てなくては。
↓
黄色の才能を持つお子さんが叱られている時の言動と心の動き
*具合が悪くなる、他のことを考える
「せっかく楽しいことを考えていたのに、怒られてばかり。楽しいアニメを見てスッキリしよう。」
嘘をついて、くだらない話ばかりしておしゃべりが止まらない子。友達はいなくなるし、
人様の信用もなくなってしまう。もっと誠実で真面目な子に育てなくては。
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黄緑色の才能を持つお子さんが叱られている時の言動と心の動き
*頭の中が混乱する。言い訳をする
「何故、僕の考えている反応と違う反応をみんなするのかな?面白がって欲しいだけなのに。」
優柔不断で、何も決められない子。こんなことでは社会に出てから評価される人間にならない。
もっと堂々として、どんな難題でもテキパキと判断できる子にしなくては。
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緑色の才能を持つお子さんが叱られている時の言動と心の動き
*心底困る、悲しそうにする
「どうして、どっちでも良いって分かってもらえないの?本当に決められないんだよ。」
臆病でビビリで天真爛漫さのカケラもない子。こんなことだと社会に出て冒険ができない。
もっと自由で勇気のある子どもに育てるための経験を重ねなくては。
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水色の才能を持つお子さんが叱られている時の言動と心の動き
*震える、怖がる、怯える
「自分でもどうして怖いのか分からないのに、その度に叱られると余計に自信をなくしちゃう。」
屁理屈や文句ばかり生意気な子。こんなに偉そうだと社会で受け入れてもらえない子も知れない。
もっと協調性があって、思いやりのある子に育てなくては。
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青色の才能を持つお子さんが叱られている時の言動と心の動き
*不満げ、理屈で対抗して文句を言う
「納得のいくように一生懸命説明するほど叱られる。話にならないから相手をするのはやめよう。」
人と違ったことばかりやりたがる、奇妙で奇抜な行動をとる子。人と同じことができるようにしてあげないと周りから変に思われて社会に出てから困る。もっと常識を教えてあげなければ。
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紫色の才能を持つお子さんが叱られている時の言動と心の動き
*面倒臭そう、興味なく他のことを始める
「言っていることは、よく分からない。でも怒っているから話が済むまで他のこと考えていよう。」
甘えん坊でベタベタして、人に頼ってばかりいるダメな子。
自立できなかったら将来困るのはこの子だから、もっと突き放して厳しくしなければ。
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ピンク色の才能を持つお子さんが叱られている時の言動と心の動き
*拗ねる、座り込む、身体をもたれ掛けさせる
「私がすることを甘えているって、どうしていつも言うの?お母さんのこと大好きなのに。」
内弁慶で人前で挨拶もできない子。ちゃんと話せなかったら、どんなに心の中で良いことを
考えていても、人には分かってもらえない。もっと自己主張できるようにしなくては。
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薄橙色の才能を持つお子さんが叱られている時の言動と心の動き
*黙って聞く、考え込む
「私はこういう風にしか出来ないのに、どうして無理やり、やりなさいって言われるのかしら?」
がめつくて意地汚い子。いつでも人のものまで欲しがって。こんなことじゃ常識が通じない子になっちゃう。遠慮してわきまえることを教えなくちゃ。
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黄土色の才能を持つお子さんが叱られている時の言動と心の動き
*自分の正当性を主張、曲げない
「どうして怒るのか分からないけど、せっかく得ができるのに遠慮なんてしないでしょ?普通。」
ゴロゴロして怠け者な我が子。こんなに働くことが嫌いで将来ニートにでもなったら心配!
世間になんて言われるか。もっと鍛えて一生懸命働ける人に育てなくちゃ
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茶色の才能を持つお子さんが叱られている時の言動と心の動き
*応えているように見えない、逆になだめる
「どうしてすぐに怒りだすのかな。もっと穏やかに話せば良いのに、感情的なのは嫌いだなぁ。」
虫を踏み潰したりして、残酷で気味の悪いことが好きな我が子。人から、ちょっとおかしいと思われたら困ってしまう。もっと普通に振る舞えるように品行方正な子にしなくては。
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黒色の才能を持つお子さんが叱られている時の言動と心の動き
*無反応、心に響かない、的外れな感じ
「僕は興味があるだけなのに、何を必死になって怒っているんだろう…。うるさいんだけど。」
ぼーっとして目立たない地味な子。もっと皆さんに覚えてもらえるような覇気のある言動ができないと、受験でも就職でも不利になってしまう。もっとハキハキとした子にしなくては。
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灰色の才能を持つお子さんが叱られている時の言動と心の動き
*理解しているのか分からない、反応が薄い
「静かに言っても変わらないのに、冷静になれないのはどうしてなんだろう?変な人だよな。」
妹におもちゃを貸してあげられないような心の狭い子。人の口をつけたものも嫌がるし。
どうしてこんなに潔癖症なんだろう?もっと大らかに誰とでも仲良くできる子にしなくっちゃ。
↓
白色の才能を持つお子さんが叱られている時の言動と心の動き
*無表情、自分の心に踏み込ませない
「早く黙らないかな…どうして自分は正しいって思い込んでいるんだろう。私は私なのに。」
どうでしょうか?
読んでお分かり頂けたと思うのですが、
親が思う改善する方向へと必死になって叱れば叱るほど、
子どもは真逆な方(親が願わない方)へ伸びていきます。
結果として
(例1)「乱暴なのは許せない!暴力をやめなさい!!」
と、怒って育てれば、余計に暴力的になって
「あんたは昔から暴力的な子どもで、お母さんがいくら注意してもダメだった。
ほらごらん!お母さんの言った通りになったでしょ?」
(例2)「どうしてすぐに決められないの?いつまでも迷うのはやめて早くしなさい!!」
と口うるさく言って育てれば、余計に優柔不断になるので
「お母さんがどんなに注意しても言うことを聞かないから、そんなダメな人生じゃない!
だからあれほどハキハキしなさいと言ったのに!」
と、なってしまいます。
子どもは親に対する憎しみが募るばかりでどうすることもできません。
小さな時から、自分の才能を認められることもなく
責められることしかされないわけですから。
そして、つい責めてしまう大人も、
やはりご自身が小さい時には叱られて、
焦らされて、不安を煽られて育ってきました。
だから同じ対応をしてしまうのです。